好機と危機の狭間
「・・・あの…?」
「!っえ、あ、あぁご、ごめん!」
その何とも言えない雰囲気含め、つまり五感六感、感じる物全てが完璧と言っていい程に魅力的だった雪奈に陽太はつい惚れ惚れしてしまい固まっていた、そしてそんな陽太を見てか雪奈は下から覗き込むように見ては心配そうにした、陽太はその視線に気づいたのか我に返っては自分が今どんな表情をしているのか、そう心配になり慌てて鼻、口と隠しては視線を反らした、大袈裟すぎると思われるかもしれない、だが雪奈はそれほどまでに完璧美女だった、同じ人間とは思えない程に、だがこれはあくまで陽太が思っている事で他の人が雪奈を見て同じくそう思うかどうかはわからない、ただ一つ言える事は確実に雪奈にはそれほどの魅力がある、それだけはわかった
「っえ、えっと…夜桜、さんか、か、かなり珍しい苗字だね、聞いた事ないよ今まで」
緊張、また羞恥心と言わんばかりに頭の中が整理できていない事に陽太は一旦冷静になろうと今起こっている事を簡単に頭の中で整理してはとりあえず簡単に会話のキャッチボールをしよう、そう思いその特徴的な部分、名前を言った、そして陽太のそんな事に雪奈は苦笑いした
「あ、あはは…まぁ、日本にこの苗字が残っているは多分私だけだと思いますので…見た事、聞いた事ないのも普通の事だと思いますよ?」
「!へ、へぇ、そうなんだ、凄いんだね、夜桜さんって、日本に一人だけか…」
素直にその話を聞いた陽太は感心したのかそう言っては考えこんだ、目の前に日本でたった一人だけ特殊な苗字を持っている人物がいる事に陽太は感動していた、勿論泣くほどまでにはいかないが心を掴むぐらいまでには感動していた
「え、えっと…お名前、教えてもらえれませんか?お聞きしたいのですが…」
「!あ、あぁ!俺の名前は狩野陽太って言うんだ、っえ、えっと、よ、よろしく夜桜さん!」
心の中で感動していた所で突然聞かれた事に陽太はその感動の興奮がまだ残っていたのかついそのテンションのまま言ってしまった、特に何か下心や下卑た考えがあったわけではなく陽太は感心、また興味がありそう言ってしまった、勿論陽太はそう言った直後に心の中で自分を殴った、これではまさにただのチャラ男同然で品性の欠片もない気持ち悪い下卑た男だと、陽太はそう思っては顔を青くした、一方そんな陽太を見てか雪奈は数秒呆けた、だがその直後雪奈は呆けていた表情から笑みを浮かべてはそっと、陽太の手を取り言った
「はい、よろしくお願いします、えっと、狩野、陽太くん?」
「っ・・・・・・!!」
突然手を両手で包み込むように握ってきてはそう満面な笑みを浮かべては言ってきた雪奈に陽太は心を撃ち抜かれた、名前を呼ばれる事すらも奇跡なような感じがする事に、そこにフルネームで呼ばれた事に陽太はある意味で心にショックを受けていた、そしてまたその笑みは何か下心がある笑みでないことは一瞬でわかった、理由はわからない、だがその笑みは確実に心から思っての笑みなのだと陽太は直観的にわかった、またそう思う一方でその手を握られたことに足してぬくもりを感じ取った陽太は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にした、異性に手を握られた事など小学校以来だった事、しかも陽太はほぼ異性と関わってこなかった事が余計だった事から体中全体汗が噴き出てきていた事に気づいた、無論一番汗を掻きやすい手足など持ってのほかで陽太はその手汗に気づいては急いで手を離そうとした、だがここで何か下手な動きをして怪我などさせた場合、など完全に混乱状態になっているか陽太は頭の中、思考回路を完全にシャットダウンさせては固まってしまった、だが一方で雪奈は今自分が何をしているのかと全く無自覚なのか顔を真っ赤にさせては完全に固まってしまった陽太を見ては雪奈は立ち上がった
「っあ、あの、か、狩野くん…?」
「・・・」
顔だけ真っ赤なだけでなく不思議と手もどこか赤く、熱くなっている事に雪奈は気づいたのか陽太の顔を覗き込んだり呼んだりした、だが完全に固まってしまっている事に流石に本気で心配になったのか雪奈は少し遠慮がちになりながらも陽太の顔を触ろうとした、そしてふとその時気づいた事があった、それは顔が赤いだけじゃなく若干だが汗が出ている事に、雪奈はそれに気づいては急いでポケットの中からハンカチを取り出しては陽太の頬に当て呼んだ
「か、狩野さん!大丈夫ですか…!?」
「・・・・・・ぁ…?」
本当にこんな事がありえるのかと不思議に思うぐらいに陽太はどうやら意識を持っていかれていたらしく頬を触れられやっと意識を取り戻したのか瞳に光を取り戻してはそっと雪奈を見た、そして雪奈が今なにをしているのか、と陽太は頭の中で整理するのに数十秒と掛かった、まず雪奈がいつの間に立ち上がっている事、そして名前を呼びながら心配そうに下から覗いてきては顔を拭かれている事、その事を確認し、整理した陽太は
「・・・っえ、えっと…だ、大丈夫…だから…」
目の前で起きている出来事があまりにも非現実的すぎる事か、または驚きが強すぎる為か陽太はそう言ってはぎこちない動きでそっぽ向いては雪奈の腕を優しく掴んでは降ろさせた、そしてそんな陽太を見てか雪奈は
「っで、でも…熱とかあるんじゃ…」
「っ…だ、大丈夫…た、ただ…手、触られて、恥ずかしくてこう、なっただけだから、さ…」
心配の眼差しを向けてくる雪奈に陽太は内心嬉しいと思う一方でどんな顔をして言えば良いのかと思い悩んだ結果苦笑いしては頬を掻いてはそう言った、そしてそれを聞いた雪奈は数秒経ってからようやく自分が一体なにをしていたのか、自分が一体どんな事をしていたのかとわかり顔を真っ赤にさせては慌てて後ろを向いた、陽太はそんな雪奈を見てどうすれば良いのか、と悩みとりあえず会話をしようと話しかけようとした時
「っ・・・ごめんなさい…狩野くん…」
「・・・っえ、よ、夜桜さん…?」
背中を向けたままそう暗い表情を浮かべてはそう謝ってきた雪奈に陽太は明らかに雰囲気が変わった事になにかやらかしてしまったではないか、と思っては慌てて雪奈と向かい合おうと前に行こうとした所で
「っだっ、ダメです・・・!!」
「っいぃっ!?」
正面向かい合って会話をしよう、そう思い正面に向かおうとした所で突然そう少し大声を上げては言ってきた雪奈に陽太は驚きつい反射的に警戒してしまった、そしてそんな驚き警戒している陽太を見てか雪奈は目を大きく見開いては瞳を揺らし俯いていた顔を上げては何故かそのまま横にいる陽太に向かって思いっきり飛び込んだ
「っち、違うんです!!ごめんなさぁぁぁい!!」
「っ・・・!?」
何故か目に涙を溜めては今にも泣きそうな表情を浮かべてはそう言ってきては思いっきり宙を飛んできては手をいっぱいに広げてきた雪奈に陽太はただ目、口と大きく見開き開いては茫然とした、腰までの黒い綺麗な髪が宙を舞うと同時にヒラヒラと蛍光灯に照らされ反射しては光り輝いた、何らかの法則でも働いたのか今のこの浮遊時間、というよりもこの今のたったの数秒の時間が何分間にも陽太は感じた、そして当然飛び込んできた雪奈を抱きとめる事なんてそんな事陽太ができる筈がなくそのまま一方的に陽太は抱き着かれるようにしては思いっきり後ろへ転んだ、一瞬の事だったが陽太はそれなりに頭が働いたのかなんとか雪奈を若干抱き留めるようにして転んだ
「っぐぅ…」
「っい、いたた…っぁ、か、狩野くん!!ご、ごめんなさい!?」
両肘床に付いては苦痛な表情を浮かべている陽太に雪奈は自分がしでかした事に顔を真っ青にしては涙目のまま陽太から離れては陽太を起こそうとそう考えた、だが雪奈は自分の足を陽太の体に押さえつけられている事に気づかず立ち上がろうとしてしまった、勿論その反動からか雪奈は
「っうわぁっ!?」
「・・・っぅ…よ、夜桜さんだいじょう、ぶ・・・?」
手首を変な方向に曲げてしまったのか陽太は手首を抑えながらゆっくりと上半身を起こしあげた、下半身が重たい事は不明だがそれよりも雪奈は大丈夫なのか、そう陽太は思っては起こし上げた、そしてその起こしあげた所で陽太は固まった、何故ならすぐ目の前、数センチ前に雪奈の顔が合ったからだった、雪奈はまた転んだ、とは言っても陽太の体の上に落ちた事から「いたぁ…」と苦痛な表情を浮かべていた、そして雪奈もゆっくりと目を開けた所で固まった、互いに互い同士瞳、目が合った事で大きく揺らしては段々と頬を赤くしていった、とても気まずい筈なのに何故か全く気まずくなく何故か心地が良いような、そんな思いを互いに感じ取っていた、そしてふうに思っている所で陽太は我に戻りこれはまずい、そう思い離れようとした
「っっご、ごめん!今離れるからー」
だがここで陽太、そして雪奈は廊下に保健室の先生がいる事を完全に忘れていた、運がとても悪いのか、またはわざとやっているのではないかと思うほどに最悪なタイミングで開けたのだった
「変な悲鳴が聞こえたけどだいじょう、ぶ・・・??」
「・・・ぁ…」
「!っあ、こ、これはっ…!!」
今のこの現状に冷や汗を掻く先生、そして顔を真っ青にする陽太、また雪菜は顔を赤くさせてはおろおろと陽太を見ては、辺り全体を見るようにして戸惑い言った
眠気には勝てませんねぇ・・・




