説明が始まらない
「・・・ぁ、そういえば氷野、お前さっき凄かったな俺の事投げ飛ばして、どうやったんだ??なんか習ってたりするのか?」
話題を何かふろうとした時、ふと先ほどの事を思い出した陽太は聞いた、陽太自身太っているわけではないが結構身長に対し体重が重かった、だから陽太は聞くことにした
「!・・・そうですね、では今の事を含めて貴方に説明したい事がありますので先に戻っててください、少し片づけるものがありますので」
「え、あ、あぁわかった」
陽太はそう言われ大人しくなにかをするわけでもなく戻ることにした
「・・・にしてもこの部活って本当になにするんだ・・・??」
スクールボランティアクラブ、そう先ほど教えてもらった陽太だったが一体なにをする部活かどうか聞くのを忘れていた、そこで陽太はソファに座っては部屋を見渡した、部屋にある道具で一体なにをするかどうか、それが大体わかると思ったからだった
「・・・まったくわかんねぇ・・・」
ソファに座り見た所でほとんどの道具らしきものは全てダンボール、または何か布のようなもので被されていてなにがあるのか不明、わかる事は電化製品でパソコンにエアコン、またはクーラー、そしてなぜかテレビに電子レンジだった
「・・・なんでこんなただの部活部屋にこんな電子機器がいっぱい揃ってんだ・・・??ダンボールも結構あるし・・・」
中身を確認したい、そう思うも下手に触って壊した、または少し見ただけでまたなにか酷い暴言を吐かれるに違いない、そう思った陽太はただ見るだけにした
「貴方は少しの間もじっとしている事ができない変態さんなんですね、気持ち悪い」
「っ!!」
部屋中見渡していた最中、突然背後から物音も立てずに話しかけられた陽太は驚きのあまり立ち上がったと同時に体中全身が鳥肌立った
「・・・驚きすぎです、この程度で驚くなんて貴方本当に男ですか??それにこんなに静かなのに人一人の気配も感ずけないなんて貴方は高校生じゃないですね、ただの粋がってる厨房くらいでしょう」
「っ意味がわからん・・・というかこんなに静かでよく足音も立てずに俺の背後に来られたなって褒めたい所だぞ・・・後高校生関係ねぇよ!?」
あまりにもツッコミどころ満載な明乃に陽太は思わずそう言っては口を手で閉じた、理由は特になくただ、やってしまった、という何故かそんな失態間が回った
「・・・いい加減私からの侮辱を慣れた方が良いですよ、いちいち私からの一言一言にツッコんでいたら体力なんて持ちませんし貴方自身滅入りますよ」
「・・・俺今回生きてきて初めて聞いたわ、私からの侮辱に慣れた方が良いって・・・、逆に聞くけどその侮辱を改善しようと思う気はない、の・・・かな?」
相手に無理やり押し付けては自分を治そうとも思わない明乃に思わず苦笑いしてはそんな言い方になった
「・・・先ほども言いましたが私からの貴方への暴言は消えません、受け入れてください、いえ、これは残念ながら改善のしようはないしこれからの貴方の為を思い早く慣れていただく事になります」
「…なんかよくわからんが、その言い方だとまるで俺がこれからも氷野と一緒にいる事に絶対なります、みたいに聞こえるんだが気のせい、だよな??」
あまりにも回りくどい言い方に頭の中の整理が追い付かない陽太はそう言っては首を傾げた、はっきり言ってうざいだけで全く可愛くない
「・・・そうですね、ある意味貴方の言っている事は合っています」
「・・・え、合ってるのか・・・」
「はい、合っています、と、この事についても説明しないといけませんね・・・」
明乃はそう言っては面倒そうな表情をしては溜息を吐いた、そんな明乃を見てはふと陽太は思った事があった、それは先程から何回も言っている説明の事についてだった
「…一つ、思ったんだがさっきから説明説明って一体何個説明する気なんだ??」
「・・・私自身なるべく簡単に説明したい所だったのですが貴方が小学生のように思った事、疑問に思った事を何回も聞いてくるせいで私の説明する事が多くなっているのです、しかもそのおかげで私が説明できないのです、そんな事もわからないのですか、貴方は頭が悪い所か察する事もできないのですね・・・めんどくさい・・・ムカつく」
明乃はそう言っては八つ当たるように床を上履きの踵の部分でカッ、カッと叩き付けている、そんな明乃に陽太は苦笑いしては言った
「…いやぁ、俺自身小さい頃からわからない事はとことん聞かないと満足できない、みたいな感じでさ、後一つ言いたいんだが、氷野も思った事凄い口に出してるよな、特に俺の事についての悪態だとか暴言とか」
「・・・・・・今、なにか言いました?私の空耳だといいのですが私の目の前いいる得体の知れない生き物が私の事についてなにか不満を漏らしていたのですが・・・」
明乃は満面な笑みを作りそう言ってはジロりと陽太を睨み付けた、明乃の綺麗な水色の瞳は怒った時は返って怖い瞳になる、そう陽太は思った
「・・・すみません、俺が悪かったですからその目、やめてください怖いです、後バカにしてたわけじゃなくて氷野が思った通り俺は思った事を口に出しただけで、って・・・これつまり俺氷野の事バカにしてるっていm「今すぐ土下座しないと貴方をそこの窓から突き飛ばす事にしますよ」
冷徹で冷めた瞳を陽太に向けては陽太の後ろにある窓に指さしそう言った、そこで陽太は本当にやられる、そう思い
「すみませんでした」
床に膝を付け、頭を下げ額を床に付けてはそう言った