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嫌われているのか、または良く考えて特別扱いされているのか

「・・・っ私の部活って・・・、っえ?」


陽太は明乃の言っている意味がよくわからなかった。私の部活、この場合だとまるで明乃がこの部活を立てた事、そう陽太は捉えた。だが自分と同じくこの学校に入学してきたばかりで、しかもそんな権利などどこにもない。ただ先生、または校長に頼んだ場合はまた別、そう思った。


「?なにかおかしな所でもありましたか??変態さん」


「・・・っいや、いやいやいや!おかしな所まみれだろ!?私の部活ってなんだよ!?その言い方だとまるでお前、氷野が作ったみたいな言い方じゃねぇか!?」


陽太はあまりにも平然と無表情で言いのけた明乃に立ち上がっては言い表せない事を目ぶり手振りで伝えた、とは言ってもこれはあくまで陽太自身だけがわかる事だが


「?ここの高校に入学してきたばかりの私にそんな権利なんてありませんよ??あ、頭大丈夫ですか??」


「っ・・・頭おかしいのは前提で聞いたんだよ、いやおかしいとは思ってたけどさ・・・」


必死に笑う事を隠すように口元を隠してはそんな事を言う明乃に陽太は途端に自分が言っている事に少し恥ずかしくなったのか一旦冷静になろうとソファに座った


「・・・そうですねぇ、頭がクソ悪くて察しが悪い貴方には特別にヒントをあげましょうか」


「っいちいち人を小馬鹿にするのやめてくれないかな・・・いくら俺がマゾだったとしても傷付くものもあるんだぞ・・・」


「・・・そんなプライド捨ててしまった方が貴方の為だと思うのですが・・・ん?、バカにされるのは嫌で暴言を吐かれるのは良いって・・・貴方ってやっぱりマゾとかの比を超えて本当に変態なんですね・・・性根を疑う所ですね・・・今まで会ったことがない部類です・・・」


明乃はそう言っては顔をしかめまるでなにかの研究材料、またはモルモットを見るかのような目で陽太を見た、そして陽太はそんな明乃にバカ、または変な意味で見られている事に気づきつつも見られている事に照れた


「っお、俺からしたらお前だってい、今まであったことなんかねぇ部類だぞ・・・って、お前友達とかいた事あんの?そんな話し方してて」


陽太は興味本位で横目で明乃をじーっと見ては言った、だがその興味本位は地雷だったのかわからないが明乃の目は段々と細く、鋭くなっては陽太を睨んだ



「・・・・・・貴方、少し調子に乗りすぎていませんか?」


「・・・え?」


少し様子が変わった事に気づいた陽太は横目から体を前に向け、明乃を見た、そして明乃の目が明らかに先ほどとは違っている事に気づき陽太は少し動揺した


「・・・・・・私と貴方は仮にも今さっき、初めて会話をした程度、なのにたった数十分話をした程度でいきなり私の事をわかったふうに捉えてそれで友達がいるかどうか・・・・・・最悪ですね貴方」


明乃はそう一方的に話をしては隣の部屋へ行ってしまった、明らかに怒っている事に気づきつつも陽太は唖然としていた、ただ頭の脳裏に残っていたのは明乃の瞳がブルブルと揺れていた事だった



「・・・っい、今のって俺が謝った方が良いんだよな・・・?」


陽太はそう思いつつも心の中で思っていた事があった、それは先ほどの明乃との初対面での会話だった


「・・・私の事をわかったふうにって言われても・・・あんなふうに人をバカにした話し方をしたやつをどうやって友達がいると思うんだよ・・・」


たった数十分話をしてはいきなり喧嘩になってしまった事に陽太は溜息付くと同時にこのままではなにか嫌だ、喧嘩をしたまんまはダメ、そう思い謝る事にした


「…喧嘩って長引く程謝りにくくなるんだよな…早めに謝るか…」


陽太はそう口に出しては自分に言い聞かせるようにし隣の部屋へ行く事にした、そして隣の部屋へ行こうとドアノブを回し入った所で丁度明乃もこっちへ来ようとしたのか鉢合わせになった


「っあ・・・」


「っ!」


まさか同時に来るとは思っていなかった陽太は唖然としながら明乃にぶつかりそうになる、一方で明乃も予想外に入ってきた陽太にぶつかりそうになった所だったが


ガシッ


「っは?」


ぶつかりそうになった所で突然腕を捕まれた陽太は気の抜けたような声を出した、そしてその声と共に次の瞬間には何故か視界が真反対になっていた


ドシン!!


「っごはっ!!?」


そして視界が正常に戻ると同時に背中、というより腹に激痛が走った、なにが起きたのか理解できていない模様


「ぁ・・・すみません、いきなり入ってくるものですから襲われるかと思いまして、まぁ貴方にとってはご褒美みたいなものですよね、ドMにとっては」


腹を強打した事により咳き込んでいる陽太を他所に明乃はそう言っては陽太の手首を放しては壁に寄り掛かった


「ごほっごほっ・・・せ、せっかく悪い事したって、というかお前に失礼な事言っちまったって思ってそれで謝ろうと思ってきた結果がこの仕打ちって・・・なんなんだよ・・・しかも一本背負い、なのか・・・?」


陽太はそう言っては立ち上がり制服に付いた埃のようなものを払った、そして一方でそんな陽太を見て明乃は少し驚いた様子で見ていた


「・・・驚きました、貴方から謝ろうとしてくるなんて・・・予想外です・・・無駄にプライドが高くて自分勝手で自分が一番可愛いクズ野郎だと思っていましたが・・・」


「・・・今のお前、じゃなくて氷野の言葉を聞いてると前言撤回したくなるが・・・まぁ、仮にも同じクラスの生徒だし・・・それに後味悪いの嫌なんだよ、俺・・・、だから早めに謝っておいた方が俺の心身にもいいし・・・なによりお前も良いだろ・・・」


陽太はそう言っては少し照れくさそうにした、ただ本心では気になるから仲直りしたい、そう思っていたがそんな事は当然言わなかった、言った所でそれは下心当然の扱いにされる、そう思ったからだった


「・・・なるほど、貴方は思ったよりバカじゃないみたいですね・・・本心はお猿さんかもしれませんが・・・」


「・・・お猿さんって・・・」


明乃なりの場の雰囲気の和まし、または本心からそんな事を言っているのか、それはわからなかったがなんとなく陽太は微笑んでしまった


「・・・今のは特別に見なかった事にします…もし私の言った事に対し次笑ったら喉の先端潰します・・・後、謝るのなら貴方じゃなく私もです」


「っえ?」


前半の物騒な言語に関しては無視した陽太だったが後半の言語については驚いた、何故なら先ほどまで暴言しか吐かない明乃からの謝罪だからだった


「・・・元はと言えば私が貴方に最初に突っかかった事が原因・・・というよりも初対面の人に対しての話し方じゃありませんでした・・・とは言っても私自身から見た貴方は私からの暴言をすごく喜んでいるように見えました・・・まぁ、これで私が貴方に誤った所で私のこの口調は元からですから治りなんかしませんけどね、ということ変態クズ野郎さん、先ほどは突然キレてすみませんでした」


明乃はそんな無茶苦茶な事を言っては少し微笑み謝った、そんな明乃に唖然としつつも陽太は慌てて


「!あっ、い、いや・・・別にそんなに気にしてない、ってというか、えっそれじゃあさっきの私をわかったふうにって一体なんのこt「あぁ、誤解させてしまいましたか、説明が足りてなかったみたいですね」


「えっ」


「私自身もよくわからないんですけど何故か無性に貴方にはすごい暴言を吐きたくなるんですよね、普通はこんな暴言吐かないんですが、まぁ貴方も私にこうやって侮辱的な事を言われて喜んでいるので特に問題はなさそうですね」


「えっ・・・それってつまり俺だけにはなぜかそんなに暴力的で物騒な事を言っているのに普通の人、じゃなくて俺以外の人には普通に会話できんのかよ!?」


「?はい、できますよ、まぁ貴方みたいな変人には普通の会話なんて通じないと思いますのでこれぐらい暴言を吐いていた方が通じるでしょう、貴方みたいなドが付く変態お猿さんは」


「っえ、あ~、あ~・・・そう・・・」


陽太は明乃からのそんな嫌われているのか、またはできるだけプラス思考で考えて特別扱いされている事に嬉しくも感じ、一方で悲しくもなった、だが仲直りできた事でカバーされなんとか嬉しく感じた


「はい、そうです、ってなにニヤけてるんですか・・・やっぱり貴方気持ち悪いです・・・」


「っうるせぇ・・・」


明乃にそう言われ自分がニヤニヤとしている事に気づき慌てて口元を隠した陽太だった










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