微かな匂い
あれから明乃に怒鳴られた陽太は急いで逃げるようにトレーニングルームへ来たわけだったが陽太は床に蹲っては足を、脛を手で抑えていた
「っっくっそぉ…い、いてぇ…」
恐怖のあまりか急いだ結果が階段の下の方で足を引っかけ転んでいた、本来なら体全体を強打している所を足、脛だけで済んだ事は幸いだったのか陽太は脛を抑えてはため息付いていた
「・・・あぁ…痛いし怖いし・・・なんなんだよ…」
今まで小学校、中学校と数回友達と喧嘩をした事があった陽太だったが今回の明乃の場合は他の、同い年の人達は何かが別格なのかかなり驚いては精神的に疲労していた
「・・・はぁ…なんでいきなりあんな怒鳴ったんだろ…??」
陽太は床に座っては先ほどぶつけた階段の所、というよりもその上を見ていた、一体何が原因で怒ったのか、それが陽太にはわからずただ茫然と見ている事しかできなかった
「・・・とりあえず体操着に着替えるか…」
陽太は今日もきっと何かするよな、とそう思い持ってきた体操着を着ようとした、だが先ほど体育をした時間の時の汗がかなり染み込んでいるのかベタベタになっていた、しかも今のこの季節は冬の為全く乾きそうにもなかった
「っ・・・いくら暖房がついてるって言ってもこれじゃ乾かないよなぁ…」
陽太はそう言っては次からはもう一着持ってきた方が良いよな、とそう思った、と同時にびちょびちょになった服を触ってはつい雑巾絞りのように絞りたくなった
「・・・・・・いや、やめておこう…なに言われるかわからん…」
外ならまだしもここは仮にも建物の中、太陽の光、ましてや床を見てみたとしてもとてもじゃないが汗、水を吸ってくれそうな特別な素材らしきものを使っているようにも見えなかった、この事に陽太はやめてはおとなしく体操着を着た
「っき、きもちわりぃ・・・」
ベタ付く汗が体、上半身に纏わり付きとても着心地が悪くなっていた、気持ち悪さから陽太は脱ごうとした時だった、カタン、カタン、と降りてくる音がした、陽太はその音を聞きつけてはつい固まっては階段の方を見てしまった
「っ・・・」
段々と近づいてくる足音に陽太は息を潜めた、緊張からなのかまたは他に何か理由あるのかわからなかったが陽太はついそうしてはできる限り目線を合わせないようにとそっぽ向いている、そしてそんな陽太の事など気にもせず降りてきた、勿論降りてきたのは明乃だった
「・・・」
どんな表情をしているのかはわからないが階段を下りてはスタスタと明乃は陽太の方へ歩いて行った、陽太はそんな明乃に気づきつつもどう言えばいいのかわからず知らんぷりしている
「・・・」
「っ・・・」
一方で明乃の方も陽太の後ろに来ては何故かなにも言わず固まってしまった、陽太はそれに気づいているのか目をあちらこちらへと向けてはとても気まずそうにしている、実際に居心地が悪い、重たい空気が放たれている事はわかっていた、そしてそれからまた数秒経ってもまったく何かが変わるわけでもない事に陽太はしびれを切らし、というよりもこの空気に耐え兼ね後ろを振り返った
「っな、なぁ氷野、さっきの事はもう大丈夫「その体操着」
「っう、うん?これ、か?」
陽太は先ほどの事がどうしても気になり明乃に聞こうとするも上から被せられてはそう言ってきた明乃に陽太は自分の体操着の事だと気づき見た、着ている体操着を見てわかる事はただ汗で少し黒く、というより鼠色のような、そんな色になっている事ぐらいだった
「・・・そんな汗で濡れた体操着を着ていては風邪を引きます…それに臭いです、ですからこれに着替えてください」
明乃はそう言っては手に持っていた体操着を渡してきた、陽太はその渡してきた体操着を数秒見ては言った
「・・・っえ、こ、これ、誰の体操着なんだよ?」
他人の体操着など着られるわけがない、陽太はそう思っては言った、生理的に無理と言うよりも汚してしまうのではないか、とそう陽太は思っていた、しかもこの体操着はここの高校のものではない事もまた着られない要因があった、そしてそう思っている陽太に明乃は
「・・・・・・大丈夫です、これは本部があらかじめ用意しておいてくれたものです、しかもただの体操着ではありません、外部からの打撃、他衝撃に備えられた体操着です」
「っそ、そう、なのか・・・」
明乃はそう言っては無理やりその体操着を陽太に押し付けた、陽太はその体操着を受け取っては思った、それってもう体操着なんかじゃない、と、だがそんな事を言えるわけでもなくそう言った
「・・・はい、ですから今すぐその体操着に着替えてください、その着ている汚い体操着は・・・そこらへんに置いて置いてください」
「っわ、わかった」
明乃にそう言われた陽太はその場で着ている体操着を脱ごうとした、がふと思った、明乃は目の前にいるのかと
「・・・な、なぁ」
「・・・?なんですか、早く着替えてください」
「っい、いや…さ、なんで目の前にいるの、しかもすっげえガン見してるし…」
別に見られていた所で何かがあるわけでもない、だがここまでこんな近くでジロジロと見られている事に陽太は流石にと思い言った
「・・・貴方はそんなくだらない事を考えているのですか…卑猥な発言に卑猥な行動・・・こんな事をしている変態に限らずこんな事で悩むなんて…貴方は他の人とは違い感性が曲がっているんですね…流石変態のヘの字が付く人です」
確かに今まで発してきた発言、また行動、いや行動はともかく発言にしてみればこんな事は全く恥ずかししい事でもなんでもない筈がそんな事を言ってしまった事に陽太は恥ずかしく思った、また明乃はそう言っては後ろに振り返り陽太を見ないようにした、その場から離れるわけでもなくただ後ろに振り返った、これはわざとやっているのかわからない、そしてそんな明乃を見ては陽太は溜息付いては着ている体操着を脱ぎ、その体操着を着た、洗濯でもされているのかわからないが不思議といい匂いがした、またどこかで嗅いだ事のあるような匂いだった
「!!この匂い、って…」
陽太はふとその匂いを思い出したのか明乃を見た、明乃は陽太が着替え終わった事に気づいたのか振り返った
「・・・貴方が変態なのか動物なのかわかりませんがそれを洗濯したのは私です、あくまで本部から配布されたもののだけで洗うのは私です、まぁ貴方が洗濯できるというのなら貴方に任せますが」
「っい、いや、俺洗濯のやり方とかわからないし…って、これ本当に氷野が洗濯したんだな」
陽太はそう言っては体操着に鼻を当て嗅いだ、明乃自身からその洗濯の匂いがしたわけではなく、何故か微かにその体操着からお茶のような匂いがした事に陽太はそう言っていた
「・・・・・・本当に…??」
「ん、あぁ、なんかさっきこれ着た時、微かになんだけど氷野が飲んでるお茶みたいな匂いがしてさ、それでこれってもしかして氷野が洗濯した服なのかな、って」
陽太はそう言ってはアハハ、と少し照れくさそうに笑った、一方でそれを聞いた明乃は
「…とんだ変態ですね…本人の目の前でそんな事を軽々と…気持ち悪いとしか言えません、それに褒められた事でもないんですが」
「っあ、あはは・・・だよな…」
匂いを当てられた事に喜んでいた陽太だったが明乃にそう言われた陽太は自分のやった事に恥ずかしく思い苦笑いした
「・・・はぁ…貴方のその顔を見ているとどうでもよくなってきますね」
「っえ?」
「・・・なんでもないです、それよりその脱いだ体操着、端っこに置いておいてください、私はちょっと準備がありますので」
「!ん、わかった」
倉庫の方へ向かってはそう言った明乃に対し陽太は脱ぎ捨てた体操着を端っこ、壁の方に投げた、汗、水分を吸ってる分重くなっているのか思ったように変な方へ飛ばずにちゃんと端っこに飛んだ
どうも皆さん、すみません・・・眠気からなのか文章がかなり変になったかと思います(今までもほとんど変だったと思うが)




