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思っている事を言える喜び

「・・・そういえば先ほどの話の続きなんですが」


「?ん?先ほどって…如月さんの事・・・か…?」


先ほどの話、そう言われた陽太はその沙世の話しかない、そう思い言った


「えぇ、そうです…まぁ、私の鬱憤がたまっているのは確かにあの女の人、いいえ如月さんにも問題がありましたが・・・」


明乃はそう言っては数秒下、床かどこかはわからないが見つめては陽太を少し睨むように凝視した、陽太は明乃にまた睨まれている事に気づき慌てて反射的にかわからないが目線を反らしそっぽ向いた、だがそれでもずっと見てくる明乃に陽太は話しかけた方が良い、そう思い話しかける事にした


「…っさ、さっきからなんか睨まれてるような気がするんだが…気のせいか…?」


陽太は思い切ってそう本音を言ってみた、思い過ごし、そう思いたいと思ったが流石にこれは思い過ごしなんかではない、そう思った


「・・・いいえ、思い過ごしなんかじゃないです、昨日貴方が早退した後なんですけど運悪く如月さんと一緒の班になってしまいましてね、大変空気が重い状態になりました」


「っ・・・そ、それは…ま、まぁご愁傷様で、す、う、うん・・・」


明らかに不機嫌オーラむんむんにしては漂わせて来る明乃に陽太は冷や汗掻きながら目線を合わせてこようとする明乃から目線を反らしそう言った


「・・・貴方が、クラスから嫌われている筈の貴方が何故かあの如月さんからは妙に興味を持たれているようで何回も何回も貴方の事を聞かれ、大変迷惑極まりありませんでした」


「っは、はい・・・・・・???」


陽太はその明乃から出てきた言葉に妙に疑問を覚えた、興味を持たれている、この部分に疑問を覚えていた、昨日やった事と言えば消しゴムを拾い自分が不良ではないと誤解を解いただけにすぎない筈が何故か明乃からの言葉では自分に興味を持たれている、それに陽太は疑問を覚えた


「・・・意味がわからないという顔をしていますね、まぁ仕方ないですね、その場合だと貴方みたいなクソ虫に恋愛のような感情を抱いてしまっている、そう貴方が思っても仕方がないですね」


「っ、いやいやいや!俺そんな事ひ、一つも思ってねえって!?」


自意識過剰だと思われている事に陽太は慌てて立ち上がっては手で否定した、仄かに頬が赤くなっている事に動揺している事が伺える、そしてそんな陽太を見た明乃は目を細め


「・・・その割には満更でもなさそうな表情をしていますね、男の人は思っている事と体の反応は真逆とはまさにこの事ですね、貴方にはお猿さんという愛称をこれから付けてあげましょうか?」


面白がってやっているのかまたは皮肉を込めて言っているのか明乃はそう言ってはお茶を飲んだ、一方で陽太は明乃が昨日とは違い皮肉の差、と言うよりも暴言の口数が妙に多い事に気づいた


「っい、いやそんな愛称いらないから…後その男の人はってどこぞの情報だよ…後俺は別に氷野に愛称を付けられる程別に親しくなった覚えもないし友達になった覚えもないんだが…?」


陽太は少し昨日の事を思い出したのか感情的になりそう言った、だがその直後陽太は心の中でやってしまった~!!?、そう思いながら落ち着こうとお茶を飲んだ、そしてきっと何か言われる、そう思ったが


「・・・そうですね、別に貴方に愛称など付ける程私と貴方は親しくなんかありませんでした、昨日今日とまだたったの二日程度です、すみません前言撤回です」


「っい、いや・・・別に・・・」


別になんとも思っていない、そんな表情をしてはペラペラと普通に言ってきた明乃に陽太はなんとなく、寂しさのような、そんな思いが昨日と同じく胸の奥に感じた、そしてそれと同時にどこか壁のような、距離があるようなそんな感じがした、そして陽太はきっと自分は今笑ってもいないし無表情でもなく、ただ酷い表情をしているのだろう、そう思った


「・・・まぁ、という事で結果的に如月さんが聞いてきた事は私と貴方が何故話をしているのか、それだけを聞いてきましたね、最初はともかく後々凄く疲れてきて思わず本音をぶちまけそうになりました」


「…?ん?本音をぶちまけそうになりましたって、別に思っている事言っても良いんじゃ」


本音を言えない、その事に陽太は疑問に思い聞くことにした


「・・・・・・とりあえず如月さんは疲れますのでもう話したくないです…」


明乃は一瞬どこか暗い表情をしてはそう言い俯いた、そして陽太はそんな明乃に少し驚いていた、それは今一瞬だったが弱音を吐いた、この事に陽太は驚いていた、と同時にふと思った事があった


「…そ、そういやさ」


「・・・なんですか」


「っい、いや、俺の氷野の印象って、なんというか俺だけには辛口、じゃなくて暴言吐いてて普通に皆とはうち遂げられる完璧人間だと思ってたんだけど…全然違ったんだな…」


陽太の想像、それは自分だけにはこうやって暴言を吐き散らし、他の皆には八方美人を気取りいい子ちゃんぶる奴、そう思っていた、だが実際に今明乃が早速苦手な人物、そう言ってきた事に陽太は結構驚いていた


「・・・・・・一つ言いたいのですがもしそれを本当に思って言っているのでしたら貴方は相当な能天気バカですね、是非とも頭を割って開き見てみたいぐらいな能天気ですね・・・」


「っっ!!」


陽太が本当にそう思って言った事がバレているのか明乃はとても鋭い瞳にしては陽太を睨んだ、そのなんとも言えない鋭い瞳に陽太は思わず息を飲むもここは話題を変えた方が良い、そう思った


「っあ、あはは、そ、そんなわけないだろ、あ、あはは・・・」


きっと自分はいまとても汚い笑い方をしているのだろうと陽太は心の中で泣きながらそう言った、そしてそんな陽太に明乃は数秒間睨み付けてはどこか疲れたような目をした


「・・・もういいです、疲れました…、それよりも・・・昨日の事、帰った後どうしました?」


「!!」


突然話題を変えてはそう言ってきた明乃に陽太は驚いた、だが昨日の帰った後の母親と一華の事もあり気持に整理が付いていた事に陽太はそこまで驚きはしなかった


「・・・その顔からしてあの後なにかあったんですか?」


「・・・あぁ、あの後帰って色々と考えた、そして気持ちの整理もちゃんと付いた」


母親と妹と話しをて整理が付いたなどそんな恥ずかしい事は決して言えず陽太はそううまく誤魔化し言った、そんな陽太に明乃は多少どこか首を傾げ怪しむも


「…嘘では、ないみたいですね…まぁ、貴方のような弱虫が一体誰に相談したとかは聞く気もありませんし知りたくもありませんが」


「っ!?」


何故か予想外にそんな事を言われ陽太は驚きのあまり咳き込みそうになった、そしてそんな明らかに様子がおかしい陽太に明乃は


「・・・なんで気づいたのか、そんな顔をしていますが貴方のような弱虫がそんな一人で解決なんかできる筈がありません、ましてや私に少し酷い事を言われたぐらいで嬉し泣きするぐらいですから、想像してみるととても吐き気がする程気持ち悪いですが」


「っう、嬉し泣きってなんだよ…別に全然嬉しくなんか無かったし…逆に嫌な気持ちになったぐらいだし…」


「…貴方が一体なにを思ってそんな事を口に出しているのかわかりませんがとりあえず貴方自身に気持ちの整理が付いた事には私も大変助かります、部活動に支障が出かねませんので」


腕を組んでは椅子に寄りかかりそう言う明乃に陽太は少しだけその言葉の中に優しさのようなものを感じた、だがそれはあくまで自分が思った事で本当は全く思われていないのかもしれない、そう陽太は思ったがそれでも嬉しかったのか自然と口元がニヤけていた


「…なんですかその口、今私が言った事にどう受け取ったのかわかりませんが気持ち悪いです、やめてください」


「っ!か、勝手に人の顔見んな!」


明乃にそう言われ陽太は慌てて口元を隠してはそう言った


「…勝手に見るなと言われましても貴方が私の方を見たんですからそう言われましても…まぁ、どうでもいいです、それより一つ、聞かせてほしいのですが」


「・・・なんだよ」


恥ずかしさからなのか陽太は目を合わせられずそっぽ向きながらそっと横目で少し見ながら聞いた


「・・・いえ、別に全然大した事じゃないんですが、・・・その、貴方はその気持ちについて整理をした時、どう思いました?」


「・・・え?」


どこか聞きづらそうにそう聞いてきた明乃に陽太は訳がわからずそう言った、表情はともかくその質問についてがよくわからなかった


「っで、ですから、その気持ちを整理した時貴方はどう思ったのかと聞いているんです」


「っえ、ど、どうって…ま、まぁそりゃあ、安心できたというか、嬉しかったというか…まぁ一番で言うならこんな気持ち今まで持った事ないなぁ、ってうん、そんな感じだった、ぞ?」


相変わらずよくわからない質問に陽太はとりあえず思った事を言った、これが合っているのか合っていないのか、それはよくわからなかったが


「・・・そうですか」


明乃は何か考える素振りをしては陽太の言った事になにかわからないが納得したのか、何故か微笑んだ、そんな明乃に陽太は一体なんなのかと不安になる一方でその微笑みに見惚れてしまった


「・・・?なんですか?」


「!い、いや、別に…って、なんでそんな事聞いたんだ…??」


「!・・・いえ、別になんでもないです、ただ今の貴方がどう思っているのか、後貴方の今の精神状況を調べておいた方が部活に支障が出ませんで、そう思い聞いたんです、これ以上の事は特にないので聞かないでください、聞いた場合貴方をボコボコにします、いいですね?泣き虫」


「っ泣き虫は昨日だけでいいだろ…」


そっぽ向いては横目で見て睨みそう言ってくる明乃に陽太は苦笑いしてはそう言った、そしてそれと共に自分の今思っている事を言えた事に陽太は満足していた




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