異世界トリップです!
こんにちわ。翠月です。
基本主人公最強なので苦手な方はご遠慮下さい。
チート大好きな方ウェルカム♪
更新は不定期です。ご迷惑おかけすると思いますが気長に付き合って下さると幸いです。
それでは、未熟な内容ですが【月の愛娘】お楽しみください。
☆ ☆ ☆
ここはエルグラドという世界のラティスの森。
その森の奥深く。丁度森の中心部にエメラルドの瞳をした、腰位まである白銀の真っ直ぐな髪を一纏めにした18歳位の美少女が革鞄風のスーツケースを持って佇んでいた。
服装はパステルカラーのワンピースに襟にファーの付いたニットコートを着ていてさらに靴は膝下ブーツだ。まったくもって森の中に入るにしては場違いな装いだ。しかも服装の素材や形はこの世界では見たこともない。
美少女は暫く考え込んでいたかと思うとふと近くに綺麗に整理された道を見つけたらしく、首を傾けたあとその道にそって歩き始めた。しかも村がある方向とは正反対の方向に。
美少女が向かった方向には村の人達が祭事の時に使われる木製の祭壇がある。
それを知らない彼女はどんどん森の中に入っていく。
祭壇がある広場に着いたとき、ふと少女が空を見上げた。その瞬間少女の顔がなんとも言えない微妙な顔で乾いた笑いをした。
「八っ……アハハハっ……。なんとなく分かってはいましたが…もしかしなくとも……ここって異世界って奴ですか…。」
その後も拳を顎下にそえ腕組みしたり、しゃがんで頭抱えたり、首を降ったり。何やら自分の中で自問自答しているようです。そんな時間が一時ほど経ち、少女が急に口を開き叫んだ。
「異世界トリップ!!架空の出来事!!小説の中の話!!あ・り・得・な・いーーーーーーーー!」
少女の声に驚き潜んでいた鳥達が目をさまし空に一斉に羽ばたいた。
叫んだ少女はというとなにやらスッキリとした表情で再び考え始めていた。
そこに祭壇上から繋ぎ目のない真っ白な服を着た金髪のこれまた美少年がスッと姿を表した。
村民が見たら忽ち膝をつき頭を下げただろう。
「ねぇ。そろそろ落ち着いた?」
その声に少女は〝はっ゛として振り向いた。
「貴方どなたですか?」
次回主人公side篇