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恋人は、あまえた(元)優等生  作者: 七賀ごふん
幼馴染の成果

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25/27

#5



「って、もう知ってるか」

「まーな」


自惚れじゃない。即答できるほどには、毎日甘やかされていた。


あと、地味に愛が重かったりするし。


でもそれは俺も同じだ。月仁に堂々と甘えられるようになったけど、そのぶん妬くことも増えた。

近付けば近付くほど火傷する、眩い存在。

やっぱり、誰かに攫われるのは耐えられない。


「俺も月仁が好き。もう百回ぐらい言ってるけど」

「そうだな。これからは毎日聞けると思うと、幸せ」

「毎日言うこと前提かよっ」


もちろん良いけど。

彼の膝に跨り、肩に手を添える。

「じゃあ、ちゃんと捕まえて。……離さないでよ」

「当然。子どものときは何もできなかったけど。本当は、初めて会ったときからそのつもりだった」

儚くて、触れたら壊れてしまいそうな男の子。

彼を守り抜いて、笑顔にしたいと思った。

それが今では、自分の方が────。


「お前はいつまで経っても俺のお姫様だよ」

「そ、そういうのは思っても心の中だけにしろっ」

「無理だな。照れてるところが可愛いから」


月仁は深白の顎を掠め取り、唇を重ねた。

この温もりを失わないように。長く、深く溶け合っていく。


「ん……っ」


一緒に過ごす度に……触れ合う度に、固めた壁が一枚一枚崩れていく。

最後に残ったのは、泣き虫で寂しがりな自分。

こんな姿見せたくなかったけど、ほんとはずっと暴いてほしかった気もしてる。謎過ぎだ。


でもひとつだけ言えるのは、俺はずっと月仁が好きだったということ。

傷つくのも傷つけるのも怖くて動けなかった俺を、彼はいとも簡単に抱き上げてくれた。


どんどん惚れて、深みに入ってしまいそうで怖い。

「深白」

でも彼は、そんな俺の不安も取り払ってしまう。


「大丈夫。心の準備だけしておいて」

「準備。って、何の」

「俺に愛される準備」


はぁ〜……。

もはや感嘆のため息だ。自信満々というか、余裕たっぷりというか。

もう、その全てが愛おしい。


「……わかった! 覚悟しとく」


今度は俺から彼の額にキスし、微笑んだ。


「月仁。これからも、末永くよろしく」

「あぁ。愛してるよ、深白」


まだまだ明日の景色も見えてない。

でも俺達の想いは、長い年月をかけて成長した。誰にも打ち明けないまま、暗い土の中に埋めていたけど……少しのきっかけで芽を出し、光を浴び、花を咲かせる。

きっと皆そうなんだ。ほんのちょっとの我儘と、勇気があれば。


これから先も甘やかしてきそうな、大事な恋人。倒れることも構わず、最大限の力で抱き着いた。





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