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ルーシーのレベル上げ譚

夜明け前、教会の鐘が静かに鳴り響く。


本格的なダンジョン攻略の前にルーシーのレベルアップが必要です。


ツクヨミは銀の髪を揺らしながら、静かにローブのフードをかぶった。


その隣には、少し緊張した面持ちの修道女ルーシーが立っている。


「ルーシー、準備はいい?」


「はい、ツクヨミ様。」


まずは東の森でのレベルアップです


朝靄に包まれた森は静かで、まるで息を潜めているかのようだった。


「この空気……ただの魔物じゃないわね。」


ツクヨミの声に、ルーシーは小さく頷いた。


森の奥へ進むにつれ、草木は枯れ、空気は重く、冷たくなっていく。


やがて、開けた空間にたどり着いたふたりの前に、それは現れた。


「グルルル……」


漆黒の毛並み、赤く光る瞳、そして黒い瘴気をまとった巨大な狼。

それは“黒狼グリム”――呪いを撒き散らす災厄の獣。


「ルーシー、下がってて。これはわたしがやるわ。」


ツクヨミは静かにローブを翻し、ニケ神の血まみれメイスを呼び出す。


聖なる光がメイスを包み、空気が震える。


「グリムよ、あなたの罪、ここで終わらせる。」


黒狼が咆哮と共に飛びかかる。


だがその瞬間、ツクヨミのホーリーバリアーが展開され、空間が聖域へと変わる。


一撃、二撃――そして三撃目。


「これで終わりよっ!!」


メイスが閃光を放ち、グリムの胸を貫いた。

黒い瘴気が霧散し、静寂が戻る。


ルーシーが駆け寄り、ツクヨミの手を取る。


「ツクヨミ様……本当に、すごいです。」


「……これで、街の人たちも少しは助かるでしょうね。次はルーシーの番ですよ」


ツクヨミは微笑み、そっとルーシーの頭を撫でた。


すぐにルーシーは、ホーリーバリアと身体強化を重ね掛けして、即死効果を付与したスティンレット構えます。


また“黒狼グリム”が現れて、ホーリーバリアをガリガリと引っ掻きます。


「ルーシー、今です。」


スティンレットの輝く輝線が“黒狼グリム”に吸い込まれ、悲鳴を上げながら霧となって消えて行きます。


この作業を何回も何回も繰り返して行われてました。


やがて夕刻近くになって今日の冒険はここまでです。


「ルーシー あなたは、よく頑張ったわ。」


夕日が森を照らし、ふたりの影を長く伸ばしていた。


その光は、まるでふたりの未来を祝福するかのように、あたたかく降り注いでいた。


終日の魔物討伐によって、ルーシーの基本レベルは160と激上がりしました。


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