表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/33

ドラグーンの街――修道女シャルロットの商売事情

テレポートの光が消えると、そこは北方の街――ドラグーン。


一行が到着するやいなや、兵士たちは持ち場へ、商人たちは荷を解き、各々の仕事に取りかかっていった。


ツクヨミは辺りを見渡し、ふと気づく。


(あら、シャルロットさん、ちょっと困ってる?)


修道女シャルロットは、商売の経験がなく、荷車の扱いにも手間取っていた。だが、そこに現れたのは、地元の露店商人たち。


「こっちにスペース空けといたよ、姉さん。」


「設営、手伝うよ。こっちの方が人通り多いからね。」


なんと、広場の一等地にシャルロットのための販売スペースを用意してくれたのだ。


さらに、商人のひとりがつきっきりで、売買の基本を手ほどきしてくれていた。


「まずは笑顔!それから、品物の説明をしっかりね!」


シャルロットは必死にメモを取りながら、見よう見まねで接客を始めた。


やがて、教会特製のワインとクッキーが並ぶと、自然と人が集まり始めた。


「修道女様、どうか神のご加護を……」


買い物客たちは、まずシャルロットに挨拶し、軽く頭を下げてから商品を手に取る。


(……なるほど。神の前で買えば、なんとなくご利益がありそうってことですね。)


そこでツクヨミは、ふと思いついた。


「ストレージ、ニケ神像、展開。」


我が家に鎮座していたニケ神像を、そっとシャルロットの横に設置した。


すると、祈りを捧げる人がさらに増え、売り場はまるで小さな巡礼地のような賑わいに。


ツクヨミは、いつものように我が家を展開し、シャルロットのためにベッドを用意した。


(これで夜も安心ですね。)


そして、こっそりとシャルロットにパーティ申請を送り、祈りによって得られる経験値を分け与えるようにした。


(ふふ、これで彼女も少しずつ強くなれますね。)


まだ日は高い。


「さて、晩ご飯の材料でも調達してきましょうか。」


ツクヨミは軽く伸びをして、森の方へと足を向けた。


(魔物狩りついでに、何か美味しい素材が見つかるといいなぁ……)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ