褒賞授与――そして、夢の街を求めて
王宮の玉座の間。王子の圧倒的な実力を目の当たりにした王は、ツクヨミに向き直り、静かに告げた。
「ツクヨミよ。そなたの功績、まことに見事であった。よって、以下の褒賞を授ける。」
金貨150枚
国内の好きな場所に教会を建てる権利
100エーカーの領地の下賜(既存の街は不可)
王国子爵位の授与
国宝・ニケ神のローブ(自動回復機能付き)
ツクヨミはその場では静かに頭を下げたが、心の中では大歓喜だった。
(ニケ神のローブ……!これ、教会関係者の間では“歩く教会”って呼ばれてるやつじゃないですか!)
自動回復?高防御?それも素晴らしいけれど、何よりも――
「どこでもお祈りができる」
それが、ツクヨミにとっては何よりのご褒美だった。
王宮を後にし、王都の石畳を歩きながら、ツクヨミは考えていた。
(さて、どこに自分の街を作ろうかな……)
理想の土地条件:
海に面している(お魚食べたい)
港町にできる地形(避暑地にしたい)
川がある(飲み水&農業)
肥沃な土地(農業バッチリ)
交通の要衝から離れている(静かに暮らしたい)
魔物やダンジョンから遠い(のんびりしたい)
(……そんな都合のいい場所、あるのかな?)
さらに、住民の募集、領地経営、税の管理、治安維持……。
(爵位って、思ったより面倒くさいですね。)
だが、ツクヨミにはひとつの名案があった。
「代官を置いて、全部任せればいいのでは?」
そうと決まれば、まずは情報収集。
ツクヨミは王都の冒険者ギルドへと足を向けた。




