グリムンド王子のレベル上げ譚
王室からの依頼――それは、グリムンド・フォン・アスラエル王子のレベル上げの協力であった。
ツクヨミはその任を受け、王子と共に旅を続けてきた。草原での初陣、オーガとの死闘、そして数々の魔物との戦いを経て、王子の基礎レベルはすでに180を超えていた。
だが、依頼には目標レベルの明記がなかった。
「……このままでは、どこまで上げればいいのか分かりませんね。」
そんな中、ツクヨミは王子の職業欄に目を留めた。
「魔法剣士Lv1……そして、アサシンLv10?」
驚くべきことに、王子はシノビを飛び越え、いきなり上級職であるアサシンに就いていた。
「これは……ニケ神様の仕業ですね、きっと。」
思い返せば、王子にシノビ装備を与えたのはツクヨミ自身だった。だが、まさかそれが神の目に留まり、職業まで変わってしまうとは。
「今度のお祈りの時に問い詰めてみましょう。……まあ、答えてくれないでしょうけど。」
とはいえ、アサシンは高位スキルを多く習得できる優れた職業。危険感知や一撃必殺といったスキルは、王子の戦い方にぴったりだった。
朝、王子は刀の素振りに励んでいた。ツクヨミも隣で、デコイを相手にメイスを振るう。鍛錬の後は、ふたりで神への祈りを捧げるのが日課となっていた。
最近では、王子も自ら進んで祈りに参加するようになっていた。
「……あれ?」
ツクヨミは王子のステータスを確認し、目を見張った。
「回復魔法Lv1……蘇生魔法Lv1……?」
どうやら、神の恩寵が王子にも降り注いだようだ。後日、ツクヨミは気づく。自分とパーティを組んだことで、ニケ神の恩寵が共有され、王子にもスキルが付与されていたのだ。
「これは……すごいですね。回復魔法が育てば、毒無効化や呪い除去まで覚えられます。王子、あなたはもしかして、回復もできるアサシンになるのでは?」
「……それって、すごいのか?」
「ええ、とっても!」
その日も、ふたりはゴブリン、フォレストウルフ、オークたちを相手に、着実に経験を積んでいった。
グリムンド・フォン・アスタリア王子の現在のステータス
基礎レベル:200
基本スキル:
身体強化Lv5
回復魔法Lv5
蘇生魔法Lv2
ホーリーバリアーLv2
アサシンネイトLv35
気配察知Lv15
自動危機回避Lv15
特殊スキル:
ニケ神の恩寵(パーティ共有化)
レベルが上がりやすくなる
称号:
アスタリカ王国グリムンド王子
聖女の弟子
ニケ神の使徒の弟子
年齢:8歳
職業:王族(グリムンド王子)/魔法剣士Lv1/アサシンLv50
性格:温厚、極めて良し




