第7話 モフモフトーク
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(もう遅いかも)
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改行と加筆修正を行いました。
2021.4.10
エレンたちはこの日、楓の家に泊まることになった。
エレンたちは話し込んでいたら夜の21時を過ぎ、
家主のアーサー夫妻の進めもあり、
久しぶりのお泊まりをする。
この柊木邸には何故かエレンの部屋がある。
何故、エレンの部屋があるのか?というと。
エレンがアーサーに拾われたあと、しばらくの
期間この柊木邸で生活をしていてその時に使用して
いた為だった。
エレンは自身の割り当てられた部屋の前に楓といた。
「まだ、この部屋あったんだね。」
「もちろん、とってたわよ?
何時使うかわからないからね。」
「いや、そうじゃあなくて、
柊木の家の人間でない
ぼくの部屋がなぜまだあるの?っていうこと
なんだけど。」
楓はゲンナリするとため息をする。
「はぁ~、何言ってるのよ。エレンはいつかわたしと
いっしょに・・・と・・・とにかくエレンの部屋は
いつでもエレンがこの家に泊まれるようあの時の
ままにしてるの!」
楓は途中ゴニョゴニョと言葉を濁しエレンの部屋を
残していた理由を誤魔化した。
「えっ?なっ・・なに?途中聞こえないんだけど。」
楓は誤魔化すようにエレンの手をとり
部屋へ入っていった。
「さっ、さぁ、入りましょうエレン。幾つか部屋の
レイアウトが変わってるから説明するわ。」
「まっ待ってよ楓、引っ張らないでよ!」
部屋に入ったエレンは自分の部屋の変わり様に
驚いた。最後にこの部屋を使用した時はホテル調の部屋
だったが、今は、白と黒の二色を使ったシックな感じ
に仕上がっていた。
「うわ~、また随分様変わりしたね!こういう
色合い好きなんだ!」
エレンの喜びように楓はヨシッ!と心の中で
ガッツポーズした。
「でしょ!私も最近この色合いの良さを
知ったからね。確かエレンはこの色合い好きだった
なぁ~って思い出したから・・・この部屋を模様替え
したの!」
「そうなんだ、凄く嬉しいよありがとう、楓。」
「感謝されるようなことじゃあ、
ないわよ。」
(よかった~、もし好みじゃあなかったときは
どうしかと思ったわ。はぁ~良かったよ~。)
楓はエレンに見えないようこっそり
胸に手を当て安堵した。
その後!楓はエレンに部屋の使い方と注意点を
説明してエレンと別れた。
1人になったエレンはベッドに横になり、
今日起きた出来事を思い出した。
「ずっと両親が居ないことが気になってたけど、
まさか、異世界とか漫画とかラノベの物語で
あるようなことが僕にも起きるなんてなぁ~
自分の体調不良も異世界が原因だなんて・・・
そりゃあ、調べてもわからないよ。」
むくりとベッドから起きたエレンは備え付けの
冷蔵庫からミネラルウォーターを1本取り出し、
それを立ったまま半分程飲み干した。
「それに僕がただの人間じゃないだなんて・・・
みんなと違うなんてそんなのまだ
信じられないよ・・・」
エレンはそう独り言を呟くその瞬間。
「まあ、信じて貰えないのも無理はありませんね。」
「ですので、信じてもらえるまで説明しますよ~」
「どのみち、コンバートの説明もしなければ
なりませんからね、今お一人の時が都合
良いですから。ねっ!ぼっちゃま!」
聞き覚えのある三人の声が何処にからともかく
聞こえるとエレンの目の前が、カッ!と光る。
そこには、二匹のネコと一匹の狐がいた。
「な!どうして君たちが?つて今のなに!
「落ち着いてください、エレン。」
「これも、説明しますから~。」
そういうと、黒姫と白姫はエレンをベッドに座らせた。
「それで?さっきの光とかなんなの?」
「あれはただの演出です。」
「実際はこんな感じです~、えい!」
白姫と気の抜けた掛け声と同時にエレンの
目の前に円形のモヤが現れ次第にそのモヤが晴れた
するとそこには、見慣れない誰かの後頭部があった。
首を傾げるとその後頭部も同じ方向に動く。
良く見るために前のめりになると同じように
前のめりになる。
そこでこの後頭部の主にエレンは1つの答えを出した。
「この後頭部ってまさか、僕のかな?僕のだよね!
僕の後頭部が見えるってことはラノベとかで良くなる
転移魔法?」
「らのべ?というのは存じ上げませんが、
エレンの言うとうり、転移魔法です。」
「私たちはこの・・・転移魔法でダイニングルームから
このエレンの私室に移動してきたんで~す。」
「ちなみに、この転移魔法は制御が難しい魔法ですが、
魔力使用量はほとんどありません。
ぶっちゃけ誰でも取得出来ます!」
「本当!」
エレンの喜びに水を指すように黒姫はエレンの
心に言葉のナイフを突き立てる。
「でも、エレン様はまだ取得できませんよ?
取得するにはまず、リ・ヴァースに戻ってからです。
今は取得できるないじゃないですか?
もうお忘れですか?エレンさま。
痛っ!なにするですか二人もと!」
「こら、クロちゃん!エレンにショックを
与えたらダメ!」
「あんた・・・ぼっちゃまの楽しみを正面から
叩き壊すんじゃないわよ!」
「あっ!・・・・あの~エレンさま?」
黒姫はそっとエレンに語りかける。
だがエレンは俯いたまま目を閉じていた。
「わかってたよ。向こうに行ってからだって、
でも少し位夢を見たって・・・」
黒姫はガクガクと体震わせた。
ヤってしまったと後悔した。
直ぐ様の傷付いた心を癒すべく、
自らの体を使い癒すことにした。
「も、もも、申し訳ありません!!
エレンはどうかこれで機嫌治して貰えませんか?
お好きにして構いませんので・・・・」
っと黒姫は自らの整えられた、長い二股の尻尾を
エレンの顔の前まで持って行きエレンの
機嫌を治すことにした。
そこにタマが一言呟いた。
「クロちゃん、良いの?」
「構いません。これもエレンのご機嫌を
治して貰うためです。」
「そう。」
「なら、私も~!ほらエレンさま~?
こっちの尻尾も好きにして良いですよ!」
白姫も黒姫と同じように自らの尻尾をエレンに捧げた。
その後エレンは晴れ晴れとした気持ちになり
傷付いた心を存分に癒した、
癒されたエレンの横でぐったりと、
横たわる黒姫と白姫の姿がった。
(だから、言ったでしょうに。)
黒姫と白姫は散々とモフモフされ息も
絶え絶えになりタマはその惨劇から
逃げきりました。
「あぁなるって分かってから、
参加しなかったんだよね~」