第3話 話し合い Aパート
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2021.4.8
白猫の爆弾発言からエレンは復活するのに
時間が掛かっているのかフリーズしていた。
そんなエレンを見てて面白いのか
黒猫はニコニコの笑顔で、
白猫はお腹を抱えて前足をテーブルを
バシバシ叩いていた。
「そんなに驚かれるとは思いませんでした。」
「それは驚くだろ。なんだよ創造主って!」
「エレン!しっかりして。エレン!」
「あら~、やっぱりインパクト
大きかったですかね?」
「そのようね。見てて面白いわね。」
「あの・・・すいません、
創造主?の一族について詳しく教えて下さい。
創造主の一族とはなんですか?
いまいちピンと来ないんですが。」
「ええ、詳しく説明させていただきます。
ですが、その前にまず自己紹介をしましょうか。
私の名は黒姫と申します。」
「あたしの名前は白姫と申します。」
「ご・・・御丁寧にどうも、私は柊木楓よ。」
「おれは東雲剛貴だ。」
「森守華緒と言います。」
「九十九エレンです。 あの・・・創造主の一族って
一体なんなんですか?」
「あぁ、すいませんエレン様。
話しを戻しますね。
創造主の一族とは世界を創造し
世界のバランスを保ち調和を維持することです、
そこには生命も含みます。」
「そして創造主の一族は代々
世界と世界を繋ぐ力を持ち
世界を自分の意思で渡る事ができ
新しい物を作る力を持つ一族です。」
「僕はその重大な役割をもつ一族なの?」
「は~い、そうですよぅ~」
「そういうことになります」
「エレン様は~その創造主の一族の
正当なる後継者なのです~。
それもその役割の権利をエレン様は
引き続きが終わっております。
が、まだその力に御体が馴染んでません、
なので元世界に帰り力を馴染んでませる
必要があるのです。」
「こちらの世界に居ても力は何時まで経っても
御体には馴染まず、逆に蝕む原因になります。」
「はぁ・・・・・・そういう事なのね。
ならエレンは尚更帰らないといけないのね。」
「そうです、話しが早くて助かります。」
「ですです、突然ですがエレン様。
これを食べてもらえますか?」
白姫はどこからか、1錠の薬を取り出した。
「これは何かな?」
「怪しい代物ではないですよ。
これはエレン様の魔力を一時的に
回復する為の物です。」
「いや、見るからに怪しいだろ。」
「でも、体調は良くなるんですよね」
三人はこれで、エレンの体調は良くなると
ほっと胸を撫で下ろした。
三人の反応を見た白姫は苦笑いをうかべる。
「あの~、皆さんの考えてるほど、
効果はないので期待しないで下さいね?」
「!どういう事?」
「それは、エレン様の成長具合を見てみた
可能性ですが、恐らく焼け石に水でしょうね。
でも、しないよりはマシです。」
「なので、グイっと飲んで下さい。」
白姫はグイグイと薬をエレンにさしだすと
エレンはしぶしぶ薬を飲んだ。
するとエレンの顔色に血の気が戻ってきた。
「エレン、顔色が良くなってきてる。」
剛貴と華緒は手を取り合い、楓はエレンを抱き締めて
一同はよかった~と喜んだ。
薬を飲んだエレンの体調の変化を見た、
黒姫・白姫も喜んだのもつかの間。
「エレン様、世界を渡る準備をしてもらえませんか?」
白姫とお願いしますと言うように頭を下げる。
「薬を飲んでわかったようにエレン様が
どれほど不味い状態か自覚出来たと思います。
ですので、もう一度言います。
エレン様。
私どもと一緒に世界を渡って下さい、
お願い致します。」
「お願い致します。」
エレンはうつむき目を閉じた。
しばらくすると楓がエレンの頬を両手で
優しくつかみ自分の顔に向ける。
「お願いエレン、世界を渡って!
貴方の為に。」
「おい!何言ってんだ!」
「楓ちゃん!なにを!」
「二人も分かってるでしょ?
もう、私達じゃあ打つ手がないことは!」
「でも!」
剛貴は華緒の肩を持ち下唇を噛みしめる。
「あぁ、分かったよ、分かってんだよ
そんな事ぐらい。
もう俺らじゃあなにも出来ない事ぐらい。」
「皆・・・」
「ねぇ、猫さんたち。」
「はい、何でしょう?」
「世界を渡れるのはエレンだけなの?」
黒猫は言葉の意味が分かったのか口角をあげる。
「?そんなことはないですよ。
少なくとも、あなた方三人は余裕で渡れます。」
「そう・・・・なら、
私達も一緒に行きたいんだけど。」
「なっ!・・・何でさ!どうして?!」
「当然だろ?親友1人だけで行かせるわけないだろ?」
「そうですよ!何をするにも皆一緒にって、
決めたじゃないですか。」
「そんな訳だから、エレンあなたがもし
向こうの世界に行くなら私達も
一緒に行くからね!」
「みんな・・・ありがとう」
そんな皆の言葉を、
決意を聞いたエレンは嬉しさで胸がいっぱいになった。
そんか四人を見ていた猫達は微笑ましく眺めた。
一段落した所で四人と二匹は今後の事を話し合った。
世界を渡るのは3日後の夜、この部室でと決まった。
四人は世界を渡った後で必要な物を準備すること
別れの挨拶をすることを決め、帰宅の準備を始める。
そんな時、黒姫がまた爆弾を一つ落とした。
「すいません。エレン様が力を使いこなせるように
なるといつでも世界を渡ることが出来るようなるので
簡単にこちらの世界に戻れますのでご心配なく。」
「「「ハァーーーーァ?!」」」
「えっ!そうなの?」
「は~い、そうですよ~。でも、こちらに居たって
力のコントロールの修行は行えませんよ。」
「そうなんですか?」
「先ほども言いましたが、まずエレン様の体調を
良くなさってからの話しになります。
今のままではどうしようもありません。」
「そうなんだ。向こうに行ったら、まず何をするの?」
「簡単に説明させていただきますが、
向こうに着いたら専属の治療師に会って戴いて、
治療を開始します。
その後修行の流れになります。」
「まぁ、そんなもんだろうな。で?
それだけって訳じゃあないだろ?」
「話しが簡単過ぎますね、話せるなら話して下さい。」
「勿論です~。でもここからは、私たちだけでなく
そこの扉の向こうに居る方も交えて、
話しをしましょうか。」