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第1話 始まりの日

初めての作品投稿です。

拙い文章、足りない語彙力、下手な改行と

読みにくい文章に、なるとは思います。

感想、ご指摘等がありましたら

コメントをお願い致します


前書きが大変失礼な内容だったので修正してます。

2021.4.8

ここは、柊木学園高等部。

世界有数の柊木グループが運営している教育施設。

その柊木学園の学生寮入り口に一人の体格の良い、

強面の男子生徒東雲剛貴が

寮の入り口で友人を待っていた。


「エレンのやつ、おせーなぁ?なにしてんだよ。

高校進学して早々に寝坊かよ、

やっぱり起こしに行った方がよかったかぁ?」


と呟いて一人の友人を待っていたら、

寮の玄関からパタパタと足音をたてながら

走ってくる白髪の美少女のような

男子学生 九十九エレンが現れた。


「ハァハァ。ごめん剛貴。遅くなった。」


と頭を下げながら合掌してエレンは友人の剛貴に謝った。

そんなエレンの頭を剛貴はワシャワシャと髪を

くしゃくしゃにしながら声をかける。


「本当だぞ、エレン。ったく、今日の体調は

どうだ?顔色は悪く無さそうだけどな・・・」


「うん、今日は何故か何時もより調子良いんだよ。」


エレンは自身の体調を剛貴に教えると小さく力瘤を

作った。


「そうか、ならいいんだ。ほらエレン、もう行くぞ!

このままじゃあ集合時間に遅れちまう。」


「ヤバ!そうだった、急ごう!」


二人は急ぎ足で学校へと走って登校した。

校門にたどり着くと二人の女子生徒が佇んでいた。


髪を腰まで伸ばし大和撫子を連想させる

容姿をしていている女の子 柊木 楓


ザッ図書委員と思わせる黒縁メガネを掛け、

髪を肩まで伸ばしたボブヘアーの女の子

森守 華緒

の二名が楽しそうに会話をしていると、

華緒がエレンたちに気がつき楓に教えてあげる、

すると楓は振り向きエレンを、

確認(ロックオン)すると

満面の笑みをうかべながらエレンに走り寄り

遅れて華緒もエレンたちのそばに到着した。


「おはようエレン♪髪がクシャクシャじゃない、

どうしたの?今日の体調は大丈夫?平気?

あ、おはようゴリラ居たのね。」


「おはようございます、剛貴くん、エレンさん」


「おはよう、楓。華緒ちゃん」


「おはよう、華。あとなぁ・・・楓ぇ、毎朝ゴリラって

呼ぶんじゃねぇよ」

とさっそく剛貴と楓が口喧嘩を始めると

エレン・華緒は声をそれえて


「二人とも仲が良いね。」


とからかうが、すかさず楓は否定する。


「ちっ違うのよ、エレン。このゴリラが・・・」


「だから、ゴリラって呼ぶな!」


「うっさい!ゴリラ!」


「だから、ゴリラ、ゴリラって言うな!」


エレンは、いつもの光景だなぁと思いながら、


「わかってるよ、楓。

そろそろ部室に早く行こう。」


「ですね、早くしないと

朝練の時間がなくなりますから。」


「そうね。」


「だな。」


四人はこうして学園の中にある

自分達が所属している娯楽研究同好会の部室に

向かい始めた。


だかエレンは何かの視線を

感じて立ち止まり振り向く。


楓はエレンの反応が気になりエレンと

同じく立ち止まり問いかける。


「エレン?どうしたの突然?」


「いや、何か視線を感じたんだけど。」


楓も振り向くとそこには、

二匹の白猫と黒猫が寄り添うように佇んで、

エレンたちを見ていた。


「ただの猫たちじゃない。

はやく行きましょ?」


と楓はエレンと手を繋いだ。


「う、うん行こうか。

(ただの猫とは思えないだけどなぁ)」


とエレンは感じながらも

エレンは楓と一緒に部室へと今度こそ歩いていった。


白猫「にゃ~ん、にゃんにゃん!」


黒猫「な~う、」


二匹の猫はエレンたちの後を

追うように視線を向け続けた。


エレンと楓は自分達が所属している

娯楽研究同好会の部室に着くと、


剛貴と華緒は既にエアガンを射つ準備を済ませて

エレン達を待っていた。


遅れて来たエレン達も射つ準備をしていると

華緒が楓たちに近寄ってきた。


「どうしてたんですか?遅かったですね、

何かあったんですか?」


「ううん、何でもないわ。

エレンが白色と黒色の二匹の猫を見かけたから

一緒に見てただけよ。」


と華緒にその時の状況を伝えると

華緒はすかさず眉をひそめる。


「? 変ですね。」


「何が変なの?華緒ちゃん」


「ねぇ、剛貴くん」


「どうした?華。」


「ごめんね。勘違いなら良いんだけど、

この辺りで野良猫はみないですよね?」


「? まあ、見たことないなぁ」


「えっ!一匹も?」


「あぁ、一匹も見たことはねぇなぁ、

ましてや白猫と黒猫だろ?尚更あり得ないだろ。」


「そういえばそうね。

この辺りは動物の管理が厳しいものね、

猫を飼うのもうるさいくらいだし、

ましてや野良猫とかは見つけ次第、

保健所が保護して飼い主や里親を

探すようにしてるから見かけないはずよね。」


「じゃあ、あのネコ達はいったいなんだったんだろ」


「気になりますね。そうだ!


そのネコ達は次に見かけたら皆で保護しましょう。」


「保健所に連絡したら良いだろ?

それじゃあダメか?」


「ダメです、絶対ダメです。保健所に連絡したら、

剛貴くんとは口を聞きませんから。」


それを聞いた剛貴は慌てて


「わかった絶対連絡しない、保護します。」


と平謝りをし四人はその後滞りなく

朝練を進めた。


昼休み


四人は校庭の片隅にあるベンチに

座り昼食をとっていた。


楓はお手製の二段の重箱から玉子焼きをとり、

それをエレンの口元に持っていき食べさせてあげよう

としていた。


「エレン。はい、あ~ん」


「楓、一人で食べられるからさ」


「エレン、あ~ん」


エレンは諦めて楓からお弁当を食べさせて貰うと

楓は心底嬉しそうにエレンに感想を聞いてきた。


「どう?美味しいでしょ?」


「うん、とても美味しいよ、

ずいぶん上手になったね。」


「えへへ、でしょ!そうでしょ!

自信作なんだから♪」


楓はエレンに誉められたことがとても嬉しく

満面の笑みをしていた。


そんな楓とエレンをみていた

剛貴と華緒は明後日の方向を

向きながら昨日の出来事を思い出していた。


(それはそうでしょうよ、

楓のやつかなり練習したからなぁ)


(楓ちゃんの家でかなり食べましたしね、

あたしたち。)


剛貴・華緒(報われてよかった。)

四人はいつも通りの昼食を取り終わると、

剛貴はいつの間にか居た一匹の白猫に

気がついた。

「ん?エレン、朝見た猫ってあの猫か?」


「え~と・・・うん、あの猫だね、

朝は黒猫も居たんだけど、

今は居ないみたいだ。」


「とても、いい毛並みですねぇ~、触りたいです。」


「華ちゃん、アレルギー大丈夫?」


楓はアレルギー持ちの華緒を心配した。


「あれ?そう言えば、変ですね。

いつもなら、しゅんしゅんしてくるですけど。」


ずっとこっちを見ていた白猫はエレンの足元へと

2、3歩こっち歩み寄ってくる。


白猫「にゃ~ん、にゃ~ん」


と大きな声で鳴き声をあげた。


すると黒猫がふらっと白猫のとなりに現れ、

トコトコとエレンの膝の上まで

二匹の猫は乗ってきた。


「うわ、乗って来ちゃった。

猫って近くで見るとこんなにかわいいんだね。」


「だな、俺も久しぶりに見たよ、」


「わぁ~、この子達はキレイな毛並みですねぇ。」


「今なら華ちゃんでも触れるじゃない?

撫でてみたら?」


「そうですか?でもアレルギーがぁ・・・」


と、華緒が悩んでいると、

剛貴も華緒に優しく背中を押してあげる。


「華、ここまで近くに猫が居ても

アレルギーが出てないから、大丈夫だって。」


「そうですよね。剛貴くんも

そういうなら撫でてみます。」


「な~う(どうぞ、優しくね?)」


「えっ!(猫の言葉がわかる、なんで!?)」


「どうしたの?エレン?」


「うぅん・・・なんでもないよ。」


白猫「にゃ~ん?

(うん?私たちの言葉が聞こえてます?)」


黒猫「な~う?(本当?)な~~う

(あなた、言葉がわかるの?)」


エレンは猫達の言葉をしっかり理解できたかの

ようにじっとエレンを見つめていた。


エレンが驚いていると、

二匹の猫達は何も鳴き声をあげずに

さっと校庭から姿を消した。


華緒は猫を撫でることが出来て

嬉しく楽しそうにしていた。


「はふぅ、堪能しました、幸せです。」


「私もつい、撫でてしまったわ」


「余韻に浸るのは良いけど、

そろそろ教室に戻ろうぜ、昼休みが終わるぞ。」


剛貴の言葉に従い、四人は

教室へと戻って行った。


戻る最中、楓はエレンの様子が

おかしいと思い立ち止まりエレンに問いかけた。


「エレン、どうしたの?今日は様子が変よ。

やっぱり体調が悪いんじゃあ・・・」


エレンは自分を心配してくれる楓に慌てて否定した。


「ち、違うよ!さっきの猫達から人の声が

聞こえたんだ。」


「猫から人の声?いいえ、人の声なんか

聞こえなかったわよ?それに動物が人の言葉を

話すわけないわ。

エレン、貴方今日はもう休んだら?疲れてるのよ。」


「ぼく、疲れてるのかな?」


「きっとそうよ、いくら何時もより

体調が良いからって体力がずっと続く

訳じゃないもの、だから保健室で休んだら?」


(あまり、エレンには無理して欲しくないん

だけど・・・それに保健室で二人っきりに

なれるチャンス。)


と楓は心のなかで邪な企てを立てていたが

エレンは楓の企てを潰した。


「いや、このまま授業を受けるよ。行こう楓。」


「う、うん。あまり無理しないでね?」


(やっぱりかぁ~まぁエレンは真面目だからね、

しょうがないか~。)


二人は剛貴たちの後を追うように

教室へと歩いていった。


エレンの前から姿を消した二匹の猫は再び現れ、

エレンの後ろ姿を追い掛けるように視線を向け続けた。


黒猫「見つけた、やっと見つけた。」


白猫「うん、やっと見つけたね・・・私の宝物。」


黒猫「私たちの、よ」


白猫「ごめ~ん、っでこの後はどうするの?

すぐに仕掛ける?」


黒猫「はぁ~・・・相変わらずね、

ここじゃあ目立つから、

人気のない場所に行くまで待ちましょう。」


白猫「オッケイ。準備はしとくよ。」


黒猫「お願いね。よし、後を追うわよ。」


二匹の猫達はエレンの後を追いかけるため、

校舎の中に入っていった。

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