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鉱山の一番奥にはジャイアントセンチピードの大量の卵があった。
そしてそれらをどんどん産み落とす、凄い大きなジャイアントセンチピードの母体も発見した。
俺たちはマザージャイアントセンチピードとの戦いに入った。
とはいえ巨大なだけで基本はジャイアントセンチピードだ。
シャルルのブリザードで動きを鈍らせたら、後はノーラがバラバラにしてしまった。
「よし、あとはこの卵を壊していこう」
「うん、それで依頼完了だね!」
俺たちは卵を破壊し尽くして、依頼を終わらせた。
数日の後、鉱山は営業を再開した。
ミスリルが職人街に供給されるようになり、今回の功績でブルックさんの店には優先的にミスリル鉱石の購入権が与えられたそうだ。
「剣聖ノーラ、これが俺に打てる最高の剣だ。お気に召したかい?」
「うん! これならヒューイさんにも壊されない。いい剣だよ」
「さすがに精霊の霊刀には敵わないけど、俺の打てる最高の剣だ。これなら『剣聖』にも見劣りしないはずだ」
「うん。ありがとう、ブルックさん」
俺とアルフォンスさんもブルックさんの店で短剣を新調し、ちょっと高かったけどミスリルの剣の分も合わせて買い物を終えた。
「イクト、私の運命の人は?」
「ああ、いま調べるよ」
ギフトを起動する。
…………。
「これは……ダンジョンの街レスタインホルスト? しかもダンジョンのかなり深い位置だ」
「またダンジョンアタックだね?」
「ああ、そうなる。けどこの深さは確実に下層だ」
いくら今回の依頼をクリアしたと言っても、魔物の強さは段違いにダンジョンの方が凶悪だろう。
また修行が必要かもしれない。
俺たちはブルックさんにお礼を言って、レスタインホルストへ旅立った。




