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運命の人 ~ギフト『探しもの』はかなりチートでした~  作者: イ尹口欠
ごにんめの運命の人

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 クスリの製造現場は温泉街の中にあった。

 スラムの連中が温泉街をうろつくのは難しい。

 だから襲撃決行は夜中になった。


 そして夜。

 俺たちは温泉街にある一軒の家屋を襲撃した。


 扉を乱暴に蹴破り、中で働く連中をスラム街の連中が捕らえていく。


「チッ、なぜここが分かった?」


 クスリを作っていた連中の元締めが膝を付き、悔しそうに言った。


「優秀な協力者がいたんでな」


 ダッドリーはそう言うと、剣を一閃して首をはねた。


「……何? そうか、それで……」


「どうかしたのか?」


 ダッドリーに下っ端が報告をあげたので、俺は聞いてみた。


「ああ。どうやらクスリの原料にはこの街の温泉が必須らしい。それでこんなところで製造していたようなんだ」


「へえ……そういうことだったのか」


「ふん。だがこれで厄介なクスリはもう作れねえ。今後、同じようなことがあれば温泉街に注意すればいいことも分かった。ありがとうよ」


「いや。いいんだ」


「それで運命の人とやらについてなんだが、やっぱりとんと心当たりがねえ。どうしたらいいと思う?」


「ちょっと待って」


 俺はギフトを起動してノーラの運命の人を探してみる。

 運命の人は……ダッドリーじゃない?!


「ああ、どうやらクスリの件を解決することが運命だったらしいよ。もうダッドリーはノーラの運命の人じゃない」


「そうかい。大した礼もできなくてすまんな」


「いや。これが運命なら俺たちはそれでいいんだ」


 俺たちはダッドリーと別れて、スラム街へ戻った。


「やあ。勘違いしていたよ。ダッドリーのすぐそばにいたから、てっきりダッドリーが運命の人だと思っていた」


「そう。運命の人は私だったってわけ?」


 俺たちは密偵のフェイの元へ来ていた。


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