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「じゃあイクト、次の私の運命の人はどうなの?」
「あー……変わったよなきっと。探してみる」
「うん。お願い」
「…………。あ、やっぱり俺じゃないんだね。分かってたけど悲しい……」
「元気だしてイクト。いつかイクトが私の運命の人になる日が来るかも知れないじゃない」
「え、期待してもいいの?」
「え? ああ、うん……そうだね。期待してもいいんじゃないかなあ。私、一方的に運命の人だなんて言われるのは嫌。運命の人って双方向だと思うの」
「だ、だよな!」
「う、うん!」
俺たちがそんなことを言っていると、オーレリアさんとウルさんがやれやれと肩をすくめながら言う。
「聞きましたウル姉? あのイクトとかいう小僧、私達の運命の人が誰だかすっかり忘れてますよ?」
「ええ聞きましたとも。ですが私はお嬢様の幸せを一番に考えておりますので、別に問題は……いえ、やっぱりイラっと来ましたね、正直」
この話題はやぶ蛇だったようだ。
俺はオーレリアさんとウルさんにしばらく睨まれながら、地上へ戻る支度をするのだった。




