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運命の人 ~ギフト『探しもの』はかなりチートでした~  作者: イ尹口欠
さんにんめの運命の人

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 中層に向けての休息と準備を終えて、俺たちはダンジョンへ向かった。

 上層の浅い階層は準備運動のようなものだ。

 ノーラが眠そうにしながら一刀流で魔物を半壊させ、残りをウルさんと俺で倒していく。

 オーレリアさんの魔力は温存だ。

 前衛だけでどうにかなるため、アルフォンスさんの弓も出番はない。


 トラップのある階層からは俺の出番だ。

 ギフト『探しもの』を起動してトラップを回避していく。

 魔物が近づいてくればアルフォンスさんが警戒を発するし、危なげなく第十四階層の隠し部屋に戻ってきた。


「よし、今日はここで野営だな。明日からはいよいよ第十六階層――中層に入るぞ」


 アルフォンスさんが言った。


「いやー強くなったね私たち。正直数日でこれは凄いんじゃない?」


「凄いのは精霊様とその精霊様に訓練の助言を求めるように発案したお嬢様ですね」


 オーレリアさんが胸を張るが、あくまで凄いのは自分の主だとウルさんは自慢げだ。


「精霊はまだまだ色々知っているけど出し惜しみしている」


「ノーラ……タダでこれだけ教えてくれたんだから十分だろう?」


 ノーラは精霊がまだ色々知っていると考えているようだけど、そりゃ伝説の精霊様なんだから知っている可能性は高い。

 それでも数日で習得できる技術に絞って教えてくれたのだと好意的に解釈できると俺は思うのだ。


「それで精霊さんは? 挨拶くらいしときたいんだけどな」


「また出てこないね。イクト、精霊を探してみたら?」


「ノーラ……。さすがにそれは失礼な気がするぞ……」


「そうだね。出てこないなら仕方ない、かな?」


 そう。

 精霊は俺たちに技術を伝えた後、パッタリと姿を見せなくなっていた。

 単に用事がなければ出てこないだけなのか。

 姿くらい見せてくれてもいいと思うのだが……。


 俺たちは隠し部屋で野営の準備をすると、明日の中層に向けて早々に休むことにした。


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