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03

「今日、諸君は神殿学校を卒業する。晴れて自分の道を選ぶ時が来たのだ」


 ギフトの儀式から7年。

 俺は12歳になっていた。


 剣の訓練もしたし、魔法だって少しは使えるようになった。

 もちろん才能のギフト持ちには勝てないけど。

 それでも、座学、剣技、魔法の三科目で俺は優秀な成績を収めて、一番の成績で神殿学校を卒業することが出来た。


 ……これもギフトのおかげだ。


 俺のギフト『探しもの』はなかなか便利、どころかかなり便利なものだった。

 分からないことがあれば教科書のどこに答えが載っているのかすぐに見つけられるし、剣技で俺が劣っている部分がどこだかすぐに教えてくれる。

 魔法がうまくいかないときだって、どこが悪いのか見つけてくれるのだ。


 まあ、どうしようもないときは応えが返ってこないんだけど。

 そういうときは自分には才能が一切ないのだと諦めることができた。

 その分だけ、他の自分にできることを伸ばしていったのだ。


 12歳、俺は旅に出る。

 運命の人に会うために。


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