【海賊の宝島】1
とりあえずの説明も終わった様で、ジャスミン茶は笑顔で言葉を続けた。
「そういうわけで!改めてここにアナザーディメンションワールドオンライン内初イベント【海賊のお宝島】を開催しまぁす!!!」
「「「「「「いえぇええええいいいい!!!」」」」」」
「これからプレイヤーの皆様に参加の確認をさせていただきます。参加を表明して頂いた方々から転送していきます。では楽しんで!協力して!思いっきり暴れてください!」
そういうと彼女は天へと召されていった。......ちょっと違うか天へ昇っていった。......どっちにしろあんまり縁起がよくなさそう。そう思っていると『ピコン』と鳴り、目の前に
____
公式イベント【海賊の宝島】に参加しますか?
<Y/N>
____
もちろん「Y」だよ。それじゃあ初イベント!頑張りましょうか。
「楽しんで来てくださいね」
「はい!行ってきます司書さん」
ポチっと押して私は転移の時のような浮遊感を身体全体に感じる。視界が白に染まり、司書さんが見えなくなる。......はぁ~~楽しみだなぁ!
次に目が覚めたとき、私は海岸で横になっていた。起き上がって周りを見てみると海岸に倒れている人はおらず、立ち上がって周りをキョロキョロしている人たちがいた。さらに『ピコン』となり開いてみると
______
伝え忘れていましたので一斉に送らせていただきます。
今回のイベントでは掲示板を使用することができません。
ただし、皆様のメニューにイベント限定の掲示板を作っておきました。そこで皆様は情報を共有されるとよいかもしれません。それでは公式初イベントをお楽しみください。
______
なるほど、掲示板の使用制限ってやつか。その代わりに今回だけ使える掲示板を用意したよってことかな。まぁ私そんなに掲示板を活用してないんだけどね。さて、まずはテウスたちを呼んでおこうかな。
ここに転送されたときから思ってたけどこのゲームって天候とか気温って再現されてたっけ?今後追加されるのかそれともすでになってたのを私が知らなかったのか。......まぁとりあえずインベントリに入っていたのは無事みたいだし、後はテウスたちが暑さに耐えれるかを知りたいんだよねっと。
「召喚」
「「「ウォン!」」」
「キュー!!」
「......」
召喚したら皆が皆周りをキョロキョロしだして安全が確認できたのか落ち着いた感じがする。テウスたちは暑さも平気みたいで伸びて初めての砂の感触を楽しんでいる。
「さて、まずは探索しますかね。行こう!」
テウスたちをつれて私は海岸からこの島の全体を確認するために外周から歩くことにした。あ、そうだユーカたちにメッセージ送っておこうっと。出来るだけ合流しておきたいし、どこに集まった方がいいとかが分かるかもしれないからね。
______
初イベント始まったけどどこに集まった方がいいとかある?
______
......よし、これでいいかな。あんまり書くことないし。これで送信っと。さてここらへんはどんなモンスターが出るんだろ?海だし蟹とかかな?
海岸を歩いていると裸足になって遊びたくなるなぁ。......サンダルとか作ってくれる人いないかなぁ。まぁ裸足になるにしてもここが安全かも分からないからなぁ。......勿体ないなぁ。現実でこんな景色みたことないんだもん。
青い空、白い砂浜、青い海は透き通り、南の島に来たような感覚に錯覚する。はぁ~、すっごいなぁ。押したり引いたりする波もまた1つの演出なのだろう。
「きれーだねぇ」
ついつい独り言を呟いてしまう。出来ることならこういう島でバカンスみたいなことできないかなぁ。そんな風に思いつつ島の外周を歩いているとようやくモンスターが現れた。そのモンスターは亀みたいな甲羅を持ち、生物の形としても亀なんだけども、金属っぽい輝きを放っていた。
「......ちょっとテウスたちは下がっててね。魔法でやってみる。」
テウスたちが下がったところでサンダーボールを亀に向かって放つ。亀に直撃したが手応えがなく、驚いた。金属的な身体を持つモンスターは魔法に弱いと思ってたのに違うの?!
亀は私の攻撃など気に求めずその場から動かずにいた。ドロップアイテムが来てないってことは当然倒せてないんだよね?怖いけどテウスたちに任せてみるかな。
「う~......テウスたち、頼むね」
「「「ワンッ!!」」」
「キュイー!」
「......」
ライムが溶かしたら早いんじゃ?いやでも反撃が来る可能性だってあるわけだからそんなに簡単なことではないんだろうなぁ。そう思ってテウスたちを観察しているとラビちゃんの脚力が上昇しているのかドゥーザから飛び降りて急降下キックをしただけで亀が死んだぞ。
『鋼亀の甲羅の欠片を入手しました』......鋼なのに?物理で死んだの?ついラビちゃんを見てみると足元にいて誉めてほしそうにそわそわしてた......かわいいなぁ!もう!テウスたちにも感謝をしつつ功績者のラビちゃんを誉めに誉めまくった。ちょっと撫ですぎてラビちゃんが歩けなくなったので私が抱っこしつつそのまま海岸を歩いていく。この島どんな形をしてるんだろ?ずっと直線なんだけど。




