大量生産をしよう!
調合台の前に座ってゴリゴリと微癒草をすりおろす。そしてそれを水に溶かして癒し茸を刻み、擂り潰す。擂り潰したのを微癒草が溶けた水に入れてよく混ぜる。ここまでで大体1分ちょっとかかる。もう少し効率良くできればいいんだけどそうすると煮汁になるしなぁ。
煮汁は生産力の代わりに効能が落ちているからなぁ。最近では道具屋で売っているのも変わってきているだろうし良いことだよね。でもそれを作るためには少ないながらも時間がかかるのがネックになってるよなぁ。う~ん。今は地道にしかないかな。
そう思いながらポーションを作り続ける。瓶の量もたくさんあるから今回で無くなるなんて事はないと思うんだよねっと。ライムの方も一個作り終えたか。さてそっちも回収しちゃおうっと。
回収してまたライムをいれる。私はポーションを無心で作り続ける。たまに休憩はしたけど基本は作り続けていた。こんなに作るのって最初の頃以来じゃないかなぁっと。効能の高いポーションを作りたいなぁとは思っても私も色々見に行きたいしあまり時間がないんだよねぇ。後は味の方も改良したいなぁ。あの青臭さを少しでも軽減したい。はぁ~~~っと
「ん~!!つっかれたぁ」
身体を伸ばすとライムもググーっとビーカーの中から伸びる。ライムのほうを見てみると二個目も終わったようでビーカーの中から出てきた。そんなライムを膝に乗せて撫でる。心なしか嬉しそうに身体を震わせる。
ライムが入っていたビーカーを片付けて私は再開する。ライムは私の作業風景を興味ありげに眺めている。そんな中私は作業を再開させる。途中ライムがポーションを飲み干すことが度々あったけど材料は沢山あったし問題はなかったけど軽く叱ったりするシーンがあった。
「もぉ、ライムってば」
「.......」プルンプルン
「可愛いけど万が一があるんだからね?」
「......」プルルン
分かってるんだかなんだか。......そういえば毒草系はどうすればいいんだっけ?ししょーに聞いてみようっと。......えっとししょーはどこだ?
「なにか用かい?小娘」
「ひゅぇ!」
急に現れるの止めてくれませんかね?!身体がビクゥッてなったんですけど。
「ククク、良い反応するのぉ」
「し、ししょー!驚かせないでくださいよ」
「すまんすまん、それで聞きたいことがあったんじゃないのか?」
「まったく、聞きたいことは毒草の扱いですよ」
「ほほぉ、毒草か。リンゲル森探索できるだけの実力がついたのは良いことじゃな。」
「えぇ、はい。ヴェルディンまで行けましたよ。熊さんがちょっと呆気にとられましたけど」
そういえばししょーにまだ話してなかったな。ついでに報告させてもらったけどもさぁ、やっぱり心を読むのは反則だと思うんだよね!
「そうか、ヴェルディンか......ま、いいじゃろ。」
「ありがとうございます!」
「さて、毒草の扱いじゃが基本は微癒草と同じじゃが扱いには気を付けろ。万が一がある可能性はあるからの。実践すれば問題ないじゃろ」
そこからはししょーと一緒に毒ポーションを作り始めた。たしかに扱いは同じだけど手袋を渡されてそれをつけて作業しろと言われたときにやっぱり毒草なんだなぁと思った。
「......と、こんな感じじゃな。図書館にいけば調合の本はあるし詳しく調べるならそっちに行くんじゃな」
「はい」
「儂も納品用を作るとするかの」
ししょーが回復用のポーションを作るようで、調合台に座り作り始めた。私はもう一個の方に座り毒、麻痺の状態異常のポーションを作り始めた。こういうのは煮詰めれば効能を高められるかもしれないけど今は止めておこうっと。とりあえず基本に忠実につくっておこうっと。
ライムが横で見ているけども私は始めに毒のほうを作り始めた。微毒草に毒茸を用意してすり鉢でゴリゴリと擂ってみて分かる。微癒草とはちょっと違う感じがする。ちょっと葉っぱが固いのかな?
毒ポーションはやっぱり時間が多少なりかかってしまい一本作るのにも時間がかかってしまった。この調子だと麻痺の方も大変かも......。
とりあえず作ってみないことにはなにも言えないし作ってみようか。インベントリから微麻痺草と麻痺茸を取りだし毒ポーションと同じ過程で作ってみる。
「うん?葉っぱ微毒草よりもかたい?」
「.......」じーーーー
なんかライムが興味津々だけども平気なの?......いやいやダメでしょう?微癒草が好物だったはずだし、これ微癒草より黄色が目立ってるはずだし、見間違いはないと思うんだけど。ちょっとライムに不安を覚えつつ調合をこなしていく。毒ポーションよりも時間がかかりつつも麻痺ポーションが完成した。
やっぱり完成品の詳細が知れないって言うのはどうしても不便だなぁ。鑑識を使用しても[麻痺ポーション]としか表示されないし鑑識のレベルをあげればいいのかなぁ。どうなんだろう?もしかしたら商業ギルドで調べてもらえるのかな?そんな疑問を残しつつ私は時間が来るまでずっとポーション類を作り続けた。めちゃ疲れた。




