リンゲル森のボス。ん~~クマックマ!
テウスたちを連れていると当然だけど街の人ではなくプレイヤーからの視線が中々なに刺さる。それが気に入らないのかわんこたち3体はちょっと不機嫌そうに鼻を鳴らしている。ラビちゃんは私の腕の中。ライムは頭の上で寛いでいる。......可愛いなぁ
プレイヤーから羨ましいような妬ましいような視線を受けつつ東の門まで到着した私はいつもの門番さんに話しかける事にした。というかここの住民の人たちは私のテイムモンスターを見ても特に驚いていない。やっぱりモンスターが日常と密接に関係しているからかな?
「こんにちは」
「こんにちは。気を付けてな」
「はーい」
話しかけるというか挨拶くらいだね。東に向かうプレイヤーはあんまり多くないけどいる事には変わりない。さて、テウスたちを少しなでなでした後にテウスに乗せてもらってリンゲル森に走ってもらってリンゲル森に到着する。森に到着したらとりあえずテウスから降りてわんこたちにケバブをあげる、そしてこれが美味しかったのか夢中になってた。
ぺろりと食べ終えて私たちは森の中に侵入する。しかしそんなに多くのモンスターが出なかったので結構簡単にボス前のセーフティにまでたどり着く事が出来た。ボス前のセーフティにはプレイヤーと思われる人が少しだけいた。その人たちは私のテイムモンスターたちを見ると少し驚いたけど何か納得したのかパーティの中で相談し始めた。さて私もここで休憩しておこうか。
とりあえず皆をモフモフとしているとパーティがボスの方へと向かって行く。そしてまた新しくパーティが入ってくる。それでこっちを見て驚く。......まぁうん知ってるからまぁいいかなぁ。さってそろそろボスに挑みますかね~。よっこいしょと立ち上がり軽く伸びをする。そうするとライムがその身体を上方向に伸ばし、ラビちゃんは足に力を入れバク転をする。わんこたちは伸びをしてふんふんと気合を入れている。......さて、いっちょボスを倒しに行きますかね!
セーフティエリアをでてボスエリアまで移動する。その間にモンスターは出てこずあっさりと到着した。.......モンスターが避けている気がするんだよなぁ。どうしてだろ?やっぱり後ろで警戒している三体のわんこたちが影響しているのかな?レベル上げの時は1体だけにしておこうっと。......わんこたちにには串焼きをあげてラビちゃんとライムには微癒草をあげておく......でもこの子たち出していいのかな?戦えるのかな?
そんな風に思ったのを悟られたのかライムがプルプルと震えぴょんぴょん跳ね、ラビちゃんは力を溜めて地面を少し抉って胸を張っていた......この調子なら平気かな。でも
「皆、無茶はしないようにね」
「「「ゥオン!」」」
「......」(ピョンピョン)
「キューー!!」(ダンッ)
よし、じゃあ私も身体に魔力を通す感覚を取り戻してから私も気合を入れる。そして私たちはボス部屋へと足を踏み入れた。ボスエリアに足を踏み入れると当然のように身体の動きが制限される。
正面の木がベキベキと折れてボスの姿が見える。巨大な茶色の毛皮の熊が私たちの前に現れてポージングと咆哮をセットで行い.......そして戦闘が開始された。......のだが熊はまったくそこから動かず私のわんこたちと睨み合ってる。......え?どうなってるの?
「......う~ん。これはどうしたらいいの?」
「キューー?」
「う~ん、想定外だなぁ」
お互いに睨み合ってるから動くに動けない状況なんだよねぇ......いっそ対話をしてみるか?う~ん。そもそも対話が出来たところでボス戦って回避できるものなのかなぁ?多分できないはずなんだけども......う~ん?できるの?というか出来たらどうするんだろ?
ちょっとの間睨み合っていたけども熊がこっちを見てストンと座り、手招きをしている。......え?いや、えぇ?......いいのかな?わんこたちを見ると全員がうなずいていたから大丈夫なのかな?一歩ずつソロソロと熊の方に近づいていく......えぇ、大丈夫なんだよね?信じるよ?
「えぇっと?」
「クマー」
「そこに行けばいいんだよね?」
「クマッ!」
「クマッ」ていう鳴き声は絶対リアルじゃないけどもまぁ......ゲームだし気にしないほうがいいのかな。クマーの近くに寄るとクマーがその大きな手で私の頭を撫で撫でしてくれる。......さて、戦闘はどうしたものかね?しなくていいならいいんだけども。
「ねぇ、熊さん」
「クマ?」
「私たちこの先に行きたいんだけど通してもらってもいい?」
「......クマックマ!」
よく分からないからわんこたちを見てみる。わんこたちは特に気にした様子もなく、ラビちゃんがちょっと足ダンしてたくらいかな?熊は私を抱きかかえてゆっくりのんびりしていた。......う~ん。まぁいいかなぁ。熊の感触はかなり筋肉質で熊が本気を出せば私の身体はぐちゃってなるだろうなぁ。
熊は満足したのか私を開放して新たなマップに入れてくれた。......ボス戦はこれでいいのか?いいんだろうなぁ。じゃあ改めてれつごー!
裏設定。熊系統のモンスターは種類によりタイプが分かれる。戦闘するのが好きなタイプ、そうではないタイプの二つがある。今回のボスはそこまでではないタイプ。
狼系統のモンスターをテイムしていれば狼と少々の間、会話をする行動をとる。その間に攻撃を行わければボスモンスターはそのまま通してくれる。ただし、身長が小さかったり、もこもこした装備を装着していれば熊に3分ほど抱っこされてなでなでされる。
ただし、この方法で突破した場合討伐したことにはならないので討伐ボーナスはなく、素材も当然手に入らない。




