水の都サウザーの料理店にて
サウザーに到着した私たちはとりあえずお店を探している。けど私はよく分からないのでハイドとユーカの2人にお任せしている状況。その間にこの街をのんびりと見ておく。この街はちょっとした水路があってそこを基準に街が形成してる感じっぽい。
「こっちだな」
「おー、見つかった?」
「まぁここらだろう」
ハイドがちょっと路地に入り沢山の笑い声が聞こえる店に目星をつけたっぽい。......金属鎧って重くないのかな?まぁゲームだし?平気だとは思うんだけど絶対に何かしらの罠があるよね。もしかしたら買うときにお店の人が話しているかもだけど。
「えっと?」
「『入り江の港亭』か。そういえば金はあるのか?」
「私はあるよ」
「当然でしょ?」
「それもそうか。じゃ入るぞ」
『カランカラン』と鈴が鳴りうるさいほど男の人の笑い声が聞こえる。ここは食堂と言うか食事処のようで大勢の人でにぎわっていて店員さんが忙しそうに動き回っている。そしてここのお客の大半がこっちの住民でプレイヤーらしき人は少ない。まだこっちに来れるプレイヤーは少ないのかぁ。
「いらっしゃいませ。三名様ですか?」
「はい」
店員さんの1人がこっちに対応してくれる。とても忙しそうですね。あと座るところあるのかな?私たちが案内されたところはちょっとした個室になっており周りからはちょっと離れている。店内を見た感じまったく席が空いておらずここくらいしか空いていなかった。
「ここくらいしか空いてなくて、申し訳ありません」
「いえ、大丈夫です」
私たち3人は椅子に座りメニューを開く。店員さんは一度お辞儀をしたのちに他のお客さんの方に早足で歩いて行った。さて何を食べようかなぁ。メニューを開いて中身を見てみる。とりあえず値段は大丈夫だね。さて、何を頼もうかなぁ。
メニューは魚料理が多いけどレパートリーが少ない。香辛料系が少ないのがネックになっているのかな?ほとんどの料理の欄が灰色になってる。頼めるのは刺身定食に焼き魚定食、マッスの塩焼きにレイククラブの塩ゆで等の塩とかしか使わないのしかない。でもここって湖なんだね思いっきりレイクって書いてある。じゃあ......
「私はレイククラブの塩ゆでと刺身定食にしようっと」
「ん~俺は焼き魚定食にしよう。ご飯大盛りで」
「わたしはどうしよ......ここでそんなに食べてもなぁ。じゃあサーモンの刺身とホタテの刺身にしようっと」
「ん、じゃあ呼ぶぞ。すみませーん」
「はーい!ただいま!」
そろそろこっちは落ちなきゃいけないしね。まぁ一応食べておくよ、......あ~、こっちだと皆の好物じゃない可能性があるのかな。だとしたらお肉のある場所に行ってみようか。ここの転送装置を起動させたらだけどね?......そういえば住民の方って転送装置って使えないのかな?.......深く考えるのは止めよう。うん。不毛な事を考えていると店員さんがやってくる
「お待たせしました。ご注文をお伺いします。」
「えっと、焼き魚定食のご飯を大盛りで」
「大盛りですか?......まぁ大丈夫でしょう!」
「え?「あ、サーモンの刺身とホタテの刺身」」
「はい」
「刺身定食とレイククラブの塩ゆで」
「はい。ご注文を繰り返させていただきます。そちらの騎士様が焼き魚定食のご飯大盛り。そちらの拳闘師さんの方がサーモンとホタテの刺身、そちらの調合師さんが刺身定食にレイククラブの塩ゆででよろしいでしょうか?」
「「「はい」」」
「しばらくお待ちください」
店員さんは注文を確認したのちに厨房の方へと移動していった......今更私たちのジョブが分かる程度驚きやしないよ。ししょーも司書さんも私の思考読むし慣れた慣れた。けど私以外の2人は少し驚いていた。まぁ私の服装から調合師とは思わないよね。
「すげぇなあの人。ミーノを調合師って分かるって」
「わたしたちはね。服装とか武装を見れば分かるだろうけどミーノはね?」
「ん~?そんな驚かなくてもいいと思うよ。この世界の常識だよ」
「「え?」」
「......ししょーとか司書さんは私の思考を読み取るから」
「うっわまじか」
「ログの確認ってこと?」
「いいや。私の考えてることを偶に当てられていじられる」
「あぁ~」
「すげぇな」
「......」
ししょーたちが特殊なだけだよなぁ。多分。いやでもあの子も分かってたということはある程度の人ならそういう事が出来ることになるのかな?あと、あの事言おうか迷ったけどやっぱりやめておこう。ショックを受けるだろうし、うん。放置が一番。それからしばらくして頼んだ料理が出てきた。ここのお店は実際に作るタイプなのかな?それともあの喫茶店がおかしいだけなのかな?まぁどっちでもいいか!さぁ食べようっと。
「それではお食事が終わりましたらお会計をお呼びください。」
「はい」
「それでは失礼します。」
「......それじゃ食べるか」
「「「いただきます」」」
私が頼んだ刺身定食にはなんとお醤油も山葵もついていた。どこに売ってるんだろうね?今のところ料理スキルをとるつもりもないし使わない感じかもしれないけどさ。サーモンを一口食べるとサーモンの脂身がふわってくる。山葵を付けていても山葵が負けてる気がする。と思ったけどそんなことはなく口の中にあるサーモンを噛むと中から山葵が出てきた。つーんと突き抜ける辛さ!たまんないね!
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