南の街道に行こう
2人が来たところでさっそく聞いてみよう。
「でさ、今日はどこに行くの?」
「今日は南だ」
「南?東じゃなくて?」
「そうよ~。東はまだ解放されてないけどね」
「ん、やっぱり解放されてないんだ」
後は東だけかぁ。まぁ誰かが解放するでしょ。私たちは広場で話し続けるわけにもいかないので移動することにした。しかしなんでこんな時に南なんだろ?南と言えば街道で敵も弱く一番最初に攻略するのがよいと思われる場所だった気がするんだけど。あっと、そうだったそうだった
「これあげる」
「ん?これって」
「ケバブ?」
「そう!めっちゃ美味しいの!」
「......これから夜なのにこんなに匂い漂わせて平気か?」
「平気じゃないの?」
たとえフィールドでもここら辺の初期マップじゃ簡単でしょうに。2人は観念したようにケバブを口に含む。含んだ二人はまぁ驚いたっぽい。私も初めて食べたときは驚いたけどね、美味しすぎて驚くよねぇ。2人は無言でモグモグと食べていた。
「「.......」」
「どう?」
「んまいな」
「美味し過ぎでしょ」
「でしょ?美味しいよねぇ」
「うっわぁ、うま」
語彙力がなくなっている状況ですが、まぁうん。分かる。歩きながら食べている状況ですがまぁ周りにモンスターが全然寄ってこなくて驚いていますよ。えぇ。なんでか寄ってこないんだよね。夜の時間帯になっているからてっきりウルフたちが寄ってくるかと思ってたのだけど?
「モンスター寄ってこないね」
「そうだな......不思議だ」
「そうね」
不思議に思いながら南の方へと歩く。南の街道へは案外あっさりついた。なんとなく整備がしてあるというか人の行き来がはっきりしているためかな?かなり歩きやすくなっている。これって解放したからこうなったのかな?それとも元から?
気にはなるけどあまり気にしても仕方ないか。......だってなぁ。街の人たちが本気を出せば解決するって......本当に驚いたもんなぁ。絶対言わない言えない。それを知った時プレイヤーの反応が怖い怖い。
「さて、そろそろ急ぐか?」
「そうね」
「ん、いいよ」
それから走り始めボスのフィールドへ目指す感じかな?ボスかぁ。強いのかな?正直街の人たちのレベルとか強さをまったくもって知らないからどのくらい強いのとか分からないんだよね。まぁ2人がいるし大丈夫かな。
「ミーノ」
「うん?」
「ミーノって他のところに行った?」
「行ってないよ?素材集めに出かけはするけどお金には困ってないし」
「あぁ、ポーションか」
「そうそう。ようやくちょっと回復量のいいポーション作れたからね。」
「あぁ、あの広場の集まりってそういう」
「そうなんだよね。......結構疲れたけど儲けは出てるんだよねぇ。あ、いる?」
「ん~私はいいわ。まだポーション余ってるし」
「俺もいいかな。店売りの方で買った。」
「ん。そっか」
なら仕方ないかな。店売りも多少品質あがってるだろうしね。いや、値段が変わってる可能性も微レ存かな?いや、でもその可能性は低いかな?う~んどうなんだろう。まぁ、店の人の考えは分からないし私が考えていても仕方ないかな。
街道を進み、なんか人が多くなっている。そしてグループが一つずつ消えていく。......ボス戦?雑魚との戦闘してなかったんだけどなぁ?そしてここって既に攻略されているはずだから弱体化されてるよね。だとしたら南の街ってプレイヤー多いのかな?
ボス前のセーフティに入った私たちはとりあえず腰を下ろし、地面に座る。座ってからユーカが話し出す。周りのプレイヤーがこっちを遠目に見ているのはまぁ......ユーカのせいだよね。そんなことを気にもせずユーカが話すのはもういつもの事なのかな?
「さてこの南のボスはファットスライムだ」
「どんな攻撃が来るの?」
「基本はのしかかりと触手による叩きつけらしい」
「らしい?」
「いや、まぁなんというかまだここを攻略できている人たちがそんなに多くないらしくてね」
「えぇ......」
「まぁ行けば分かるとおもう!」
「......ま、少し休憩だがな。」
「まぁ時間はあるからね」
「少し休憩してんだね?」
「そうね」
ボスに挑むのはこの後になる感じかな。私たちはボス前のセーフティエリアにて軽く休憩し、ボス戦への闘志を高めていくのでした。




