2人目の師匠
今朝は大変だった。朝ご飯が無く、お昼ご飯もない。朝から気温も高く、アイスも地面に食べられて当たり棒ではなくって......よし!ゲームしよう。ログインだ!
ログインするとアイさんが結構ゆったりと寛いでた。ん~やっぱりあの子たちは来れないかぁ。アップデートで追加されないかな?そう願いながら私はソファーで寛いでいるアイさんのもとに歩く。そして近づくと分かった。......寝ていらっしゃる。わぉ!寝るんですね。......寝顔を見ててもいいけど、私はログインしたいんだよね。心苦しいけど起こすか。
アイさんの身体を揺らして、起こす。少し時間はかかってしまったけど、何とか起こす事が出来た。......AIって寝ることも出来るんだね。でもね?起きててほしかったなぁ。起きるとアイさんは
「あ、あぁ、ご、ごめんなさい!つい寝てしまっていて」
「いえいえ、大丈夫ですよ?ログインをお願いしてもよいですか?」
「はい。分かりました。行ってらっしゃいませ」
「行ってきます。」
アイさんに見送られ、いつもの場所に、今日は両親が早めに帰ってくるようなので4時にはやめようと思ってアラームはセットしておいた。そしてこっちだと0時かな?0時までには終わっておこう。今日は司書さんとお話しするんだ。魔法についてね。
目を覚ますと、仮眠室にいる。いつもの事だね。さて、誰かいるかな?いたら残りの本を読むか、ししょーのもとに行くか、採取をするかのどれかをしようかな。そう思いながら私は仮眠室を出る。そして周りを見渡してみると人はおらず、司書さんしかいなかったので聞いてみることに。
「司書さん司書さん」
「こんにちはミーノさん。どうしましたか?」
「ししょーから司書さんは魔法をうまく使えると聞いてですね」
「はい」
「魔法の師匠になってくれませんか?お願いします」
特に魔法で何かしたいとかは無いけど使えないよりはいいのでそういう人に頼んだ方がいいのは明らか。正直、本だけですべてを理解するのは難しいので教えてくれる人がいればうれしい!.....のだけど、どうだろう?
「ふ~む......そうですねぇ」
「......」
「ん~、まぁいいですかね。テイムモンスターにも優しいようですし、属性も一種類ですからね」
「ほ、本当ですか!」
「はい。ですが、私は基本ココから動かないので、それはいいですか?」
「はい、大丈夫です。お願いします」
「分かりました。出来る限りではありますがお力になりましょう。」
そうして私は魔法の師匠を手に入れた。呼び方?呼び方は今まで通り司書さんですよ。もういい慣れてしまっていて名前を知っててもねぇ?結局は司書さん呼びになりそう。調合の師匠は「ししょー」だしこれはもう変わらないかな。
「しかし、何かを教えると言ってもですね。特にないんですよね。」
「え?」
「言えることは魔力感知と操作を鍛える事ですかね。」
「そうなんですか?」
「えぇ、あと全部の魔法を覚えてしまうと器用貧乏になる可能性が高いです。使いこなせれば強いはずですが、そこまでしますか?」
「......そうですね、あんまりですかね」
「それがよいかと思われます」
特にないのか、う~ん。実践あるのみって感じかな?魔術士も調合士も実践あるのみだなぁ。当然だけどさ。ん~じゃあ実践してこようかなぁ。微癒草の採取もやっておこうっと。
「そうですね、戦闘訓練なら北か東がよいですよ。アドバイスが欲しければ言ってくださいね。」
「はい。ありがとうございます。微癒草も採取したいので東に行ってきたいと思います」
「微癒草......調合ですか。なるほど。気を付けてくださいね」
「はい。行ってきます」
北か東か。まぁ東で微癒草の採取をやりつつって感じになるかな?今回もテウスに乗って移動にしようかな。あ~でもなぁテイム系の情報ってまだ流れてないのかな?私としては書き込む気ないからなぁ。ん~書いてもいいけど書くのも面倒な気もする。ん~まぁ東の門へ行こう。まずはそこからだね。
少し良い雰囲気になった街を少し早めに駆け抜ける。今の私のAGIは案外高いからね。結構早いんですよ。現実だとこうはいかないけどね。街を駆け抜けて東の門へ、今回の門番さんは案外あっさりと通してくれたけど、いいのか?まぁ私は別に構わないんだけどね。
そうして東の門を通り、リンゲル森へと歩を進める。その間魔力系は意図的に発動しておいてっと。うんうん。ここら辺は全速力で駆け抜ける。序盤に用事はないのだよ。ある程度走り抜け横道に逸れて人の気配がなくなったところでテウスを召喚。テウスのほうが早いのでテウスに乗り森の方へ移動する。大体20分くらいかな?そのくらいでリンゲル森の境界にたどり着く。テウスに串をあげ、送還する。次に召喚するのはライムとラビちゃん。
その2人と微癒草の採取を始める。草原と森の境界なだけあって林みたいな状況の場所で微癒草やキノコ、他の微妙に魔力を纏った草を採取する。偶にスライムやパンチ、キックラビット。極々まれにウルフもやってくる。向こうから戦闘を仕掛けてくるのならば魔法で倒し魔術士のレベルを上げる。襲ってこない個体は警戒心をあらわにしつつ遠巻きに見るだけという感じ。
プレイヤーの人は正規ルートを通る人が多いので私は会わない。少しだけ正規ルートから外れてちょっと深いところにいる。まぁ採取していると勝手にそっちの方に行くんだよね。行き過ぎると2人が何かしらのアクションを起こしてくれる。非常に助かる相棒たちですよ。
5時間ほど取ったり倒したりしていると〈『採取』のレベルが上限に達しました。『採集』の取得スキルポイントが減少します。20→10〉となりましたが。今は良いかな。スキルはこれで間に合ってるからいいかな。ラビちゃんが持ってきてくれる分もあるからね。......ライム?全部溶かしてますが?まぁいいでしょ。
さて、そろそろ帰らねばリアルの時間が怪しくなる。というかもう夜なので真っ暗です。ウルフの時間ですね。ふぅ、行きますかぁ。2人をたっぷりナデナデしたのちに送還。そして今日は3体召喚しますか。テウスはさっきぶりだけどドゥーンとチューンを出すのは久しぶり。とりあえず全員をモフモフする。フッカフカの毛皮がいいですよ。
「わふ」
「ん、さて街に戻るからよろしくね。ドゥーンとチューンは周りの索敵をお願いね。」
「「わふ」」
「テウス、お願いね」
「わぅ!」
気合ばっちりなようで、今回は全員に2本ずつあげよう!私のそんな考えを感じたのかわんこたちは気合を入れているように感じる。まぁよろしく。君たちはまだ出せないからね。う~ん。ログイン確認画面と言うかあの場所で出せるようになればなぁ。ないものねだりは良くないけど追加される可能性が有れば私は嬉しい。
それからわずか25分で街のそばまで着く事が出来た。プレイヤーを避けてくれていたようなのでやっぱりこの子たちもかなり賢いんだろうなぁ。うんうん。さてテウスから降りて皆に労いの言葉と焼き串を差し出す。すーぐ無くなるんだから本当に。ぺろりと自分の口の周りを舐める動作がまた可愛い。さて、そんな3人をモフモフして送還する。
さて、東の門に近づくとプレイヤーの方々も街に入るのか多くのプレイヤーでにぎわっていた。そのためちょっとした列が出来ていたのでその最後尾に私は並ぶ。その最中にチラチラと目線を感じるが、そこまで気にすることはないかな。大体が私の初期装備についてだろうしね。大丈夫当たらなければどうということはないというプレイスタイルですし、本来後衛なので。
しばらく並び、私の番になる。ギルドカードを見せて中に入れてもらう。街に入ると夜なのか酒場が盛り上がっていた。しかし私はまだまだ未成年だから酒場には入れないなぁ。このゲーム未成年は酒場などのお酒があるところは入れない仕様だからね。仕方ないね。もちろん保護者がいてもダメです。厳しいかもしれないけどもこれは必要な事だと私は思ってる。
道具屋を外から軽く見ているけどポーションはまだ平気っぽいね。うんうん。今、あの道具屋はポーションの在庫が多いでしょうしね。倒れないようにしてほしいものですよ。本当に。そして今度は串焼きのおっちゃんのところに、まだまだお金には余裕があるからいいけどどうしようかなぁ。落ち着いたら露店でも開くかな。
「やほ、おっちゃん」
「おう、嬢ちゃんか。そういえばミリーナのところに弟子入りしたそうだな」
「あれ?なんで知ってるの?10本頂戴」
「まぁな、ほれ50Gだ」
「あい、これどうぞ。」
「確かに。まぁ最近あれよな」
「あれ?」
「街の中で自由人の評価が上がって来てるぞ。いいことだな」
「お、ほんと?なら安心だね。」
良かった良かった。このおっちゃんが言ってるなら大丈夫そうだね。私も最近の街の雰囲気は良くなってると感じてるし、しばらくは大丈夫かな。一応ユーカに伝えておこうっと。『街は大丈夫そう。そろそろ攻略に戻っても平気そうかな』っと
「ほれ、10本だ」
「ありがと......13本じゃん。まぁありがとうおっちゃん」
「おう、また来い」
おっちゃんと別れて図書館へ向かう。さっきおっちゃんと話した通り街の雰囲気はかなり和らいでいる。皆さんの協力のおかげですかね。でも第二陣とか第三陣とか来たらまた印象悪くなるのかな?......掲示板のほうに書かれていないのかな?まぁうん。私も頑張ろうっと。
図書館に戻り、師匠となった司書さんに仮眠室を借りることを伝え、仮眠室でログアウトする。まだ洗濯物を畳んでいない。こっちだともう11時を過ぎそうになってる。おっちゃんにしては珍しい時間に商売してたな。まぁいいか。ログアウト!
「お疲れさまでした。ミーノさん。」
いつもの部屋に来ました。今回は流石に寝ていなかったようですが少し眠そうな感じがする。これはさっさとログアウトしましょうかね
「何かありましたか?」
「あ、そうそう。テイムモンスターの事なんですが」
「はい」
「次回のアップデートにて実装することになったそうです。」
「おぉ、それは良かった。で、次のアップデートはいつですか?」
「それは第二陣が来る前になりそうです」
「分かりました。ではログアウトで」
「はい。お疲れさまでした」
現実に戻ってきた私は機体を頭から外し、部屋を出て洗濯物を畳む。両親が早めに帰ってくると言っていた時点で大体5時くらいには帰ってくるのを私は知っている。えぇえぇ、早すぎる。さっさと終わらせちゃおうっと。それから30分で畳み終え、両親が帰ってくるまではのんびりとすることにした。あ、着替え着替え。流石に着替えた。だぼTで外には出たくない。
着替えた私は両親が帰ってくるまでテレビを見ながら待つことにしたのでした。




