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(新作VRMMOでただただ遊ぶだけ)  作者: 茶影さん
本編:Ver.1
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弊害

 お昼も食べ終え、アラームの設定も施した。時刻は午後1時30分。ログアウト後も1時間経過しているから制限は解除されている。ベッドに寝転がってログインを始める。


 アイさんの部屋はまだ真っ白だったけどクッションだけは置いてあった。しかし連絡が特にないようなので私はそのままログインした。まぁうん。運営側も特に何もないようで本当に連絡が来てないそう。う~む、イベントとかは用意されていないのだろうか?まぁ私はどっちでもいいけどね。よいしょっと仮眠室のベッドから降りて司書さんの元へすると司書さんが


「ミーノさん、先ほどウィズさんが来て「儂の家に来い」と言ってましたよ」

「え、本当ですか。ありがとうございます!すぐ行ってきます!」

「はい。お気をつけて」


 な、なんということだ師匠からお呼び出しがかかっていたとは。しかし、私はそこにいなかったのだから仕方ない気もするけど、それでもなんか悪い気がするぅ。私はなるべく急いだ。焼き魚の良い匂いや肉の香りに誘われそうになったがなんとか抑えてウィズ師匠の下に行った。もちろん周りからは奇異の目で見られたかもしれないがまぁ.......いいかな。


 と言うことでなるべく急いで師匠の家の前に来ました。やっぱり迷いました。ここは迷路かと思うくらい迷いやすい。けど、なんとかたどり着きましたよ!えぇ、では早速『コンコンコン』と


「ししょー、きましたー」

『ガチャ』

「おぉ、来たか。すまんな」

「いえ構いませんよ」


 扉を開け、家の中に案内してくれる。さてさて、一体なんだろうなぁ?おじゃましまーす。......あれ誰か倒れているような。......道具屋のお姉さんじゃん。忙しくて倒れたのかな?ということは私が呼ばれたのって


「あ~、ポーション作りですか」

「そういうことじゃ......ま、こ奴がぶっ倒れてのぉ」

「はぁ......なるほど」

「ついでに小娘の修行にもなるじゃろうてな」

「確かに」

「聞けば自由人の奴らはレベルの上りが早いと聞く。さっさと調合士など終わらせてしまえ」


 わぁ、りふじーん。でもありがたーい。うわーい。頑張るぞー。


「はーい。頑張りまーす。」

「ま、材料はある。今回はしっかりとしたポーションを作っておくのじゃ」

「分かりました!頑張ります!」

「うむ、儂も少しはやるかの」


 そうして二人でポーションを作り始めた。微癒草をゴリゴリと擦り、お湯に溶かし、瓶に詰める。せっせせっせとポーションを作る。そしてひと段落着いたところでちょっと聞いてみる。多分そうじゃないかなとは思ってるけど


「師匠、なんで補充が追い付いてないんですか?」

「あ~あ~.....うぉ~~」

「......まぁ、自由人共が無茶して帰ってきて補充するからじゃの。そろそろポーションの性能が追い付かないんじゃろう。それに作る時間も無いようじゃしのぉ」

「ポーションの性能が追い付かない?」


 ん~まぁ予想通りだけど一応聞いておこう。師匠はちょっと悩んだ後


「そうじゃな、微癒草を湯がいただけのポーションと摩り下ろした微癒草を入れたポーションじゃ回復量は違うのじゃ。しかし、性能を上げると手間が増えるんじゃよ。......当然今はそんな暇ないからの。」

「そういうことですか......調合士って少ないんですか?」

「調合士は少ないのぉ、大体がその上位に居るからな。」

「あ~そういうことですか。」

「そういうことじゃ......さて、続きをやるぞ」

「はい」


 私も早めに次のジョブにならなければ。そうして休憩後も私はどんどんと回復ポーションを作り続けた。そうそう、一回の製作でポーションは3本作れる。けどそれでも足りないのかぁ。う~ん。最前線じゃなくても使うからかなぁ。生産ジョブが少ないのかなぁ?しばらく私たちはポーションを作り続けた。そしてしばらくして


「さて、今日はここまでにしようかの」

「.....はぃ~」

「まぁそうじゃの、疲れたわい。......小娘、泊ってけ。流石にここから図書館まで行くのも苦じゃろう」

「いいんですか?」

「まぁいいわい。あの娘もまだ起きとらんからな」

「じゃあ、お言葉に甘えます.....疲れたぁ」

「お疲れじゃの」

「はい......では」

「そうか、小娘は自由人じゃったな」

「えぇ....では、失礼します」

「分かった」


 一応ソファーを借りてログアウトの操作をする。そろそろアラームが鳴る時間だし、ちょうどいい。そうして私は目を閉じてこの電脳世界よりいなくなった。そしていつもの白い......白くない?!お、おぉ、ログハウスのような木の家だ!す、すげぇ。と感心していたらやり切った顔でこちらを向いたアイさんがいた。


「うふふ、すごいでしょう?」

「えぇ、すごいです。....うわぁ」

「しかしですね、お知らせがございます」


 ん?急な事で少々驚いたがなんとなく理由は察せられる。おそらく道具屋の事ではないかと思っている。しかし、実際はどうなのか分からないので話を聞くことに。アイさんが話し始める。


「実はですね、道具屋がしばらく休業すると言ったことなんですがご存知でしたか。」

「まぁ、そうですね。私の師匠のもとに来てましたから」

「なるほど。ならば理由ももちろんご存知ですよね?」

「はい。知ってます」

「......実はその影響でプレイヤーの方々が不満を言ってましてね?」


 おぅ、ん~まぁ不便にはなっただろうけど。無限にあると思った人たちの責任なのでは?ふぅむ、とはいえ私と師匠で400本近くは作ったはず。むー


「我々としては君らが招いた結果だ!としか言えない状況なのですがやはり私たちサポート用AIに文句を言う人が絶えなくてですね。」

「大変ですね.......なるべく頑張りはしますけど、道具屋のお姉さん。休息が足りてなかったとは思うんですよ」

「う~そうですか.....報告入れておきますね」

「お願いしますっと、そろそろ時間制限が」

「あ、そうでしたね。それではまたのご利用をお待ちしています」

「はい」


 そうして私は現実に戻ってきた。......これはどうしたものかね?む~、ユーカとハイドの方にも報告入れてみるかな。あっと、早く洗濯物たたまなきゃ。そして私は家のことをし始めた。色々と終わらせ、両親の帰りを待つ。今日の夕飯は豚の生姜焼きにしておいた。多分疲労が溜まっていると思うから。あとは当然お味噌汁と白ご飯。さてさて、どうなるのかなぁ。


 そして7時48分になったころ家のカギが開いた音がして扉が開かれた。両親が帰ってきた。しかしその顔色はあまりよくない感じがする。やっぱり疲れちゃってるのかな?仕方ない気もするけどなぁ。


「おかえりー」

「「ただいま.....はぁ」」


 ため息のタイミングまで一緒かぁ。何かあったんだろうなぁ。なんとなくわかるけども。まったく早く手を洗って食事しよう?


「ほらほら、ご飯食べちゃお?冷めちゃうよ」

「あら、ありがと」


 そしてリビングにて、三人で夕食を食べるのはいいものの、なんというか心ここにあらずといった感じでん~?なんだかなぁ。聞いてみれば早いんだけど。聞いていいものかどうか。......聞いたほうがいいかなぁ。


「ねぇ、何かあった?」

「むぅ......サポートの方から話があったでしょ?クレームがね」

「あぁ、なるほど」

「はぁ......しかもクレームの内容がね」


 という感じでずっと聞いてた。大変だね運営も。しかし一通り話してスッキリしたのか、「ごめんね」と言って謝ってきた。気にしてないのになぁ。そして私は片づけを任せてお風呂に入り寝る準備をしてまたゲームをし始めるのだった。

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