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(新作VRMMOでただただ遊ぶだけ)  作者: 茶影さん
本編:Ver.1
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師匠探し

 現実に戻ってきた私はまぁ洗濯物をたたんで、夕飯を食べて、お風呂入って。用事を全部済ませた。そしてゲームへ。実は錬金術書を読んでいたら師匠に調合を教わったのちに錬金術を学んだと書いてあった。と言うことは調合は師匠がいたほうがいいのではないだろうか? と思い立ったので今回のログインでは道具屋に行ってみようと張り切っていたのである。


 できることならライムやラビちゃんを出してあげたいけど、まだまだ持っている人は少なそうなのでフィールドに行くまで我慢して欲しい。......出来る限り早めに行きます。はい。


 司書さんに挨拶をしたのち私は街へ出る。街の中は相変わらずピリピリしているような気がする。う~ん。どうしようかなぁ。屋台のおっちゃんのところに行こうかな。まだインベントリにあるけどもう~。ん、いいか、少しお金も手に入ったし。


 そう考えた私は大通りに面して屋台を開いている串焼きのおっちゃんの元へ歩いていく。近づくとやはりいい肉の香りがしてくる。う、この匂いはヤバイなぁ。ゲーム内だとちょうどお昼くらいかな。うぅ~やっぱりいい匂いだなぁ。


 ふらふらとやっぱり匂いにつられてしまう。そしていつものおっちゃんと会う。ニカッと笑うとめっちゃ似合う。いいおっちゃんだ! GOODだ! 運営ナイス!


「や、おっちゃん」

「おう嬢ちゃん! 肉食うか?」

「食べる! 5本!」

「おう25Gだな」

「はいこれ」

「おう、確かに。......しっかしあれだよな」

「ん?もぐもぐ、んまっ」

「たった数人のためにお前らの信頼がなくなるってのもな」

「あ~....まぁそうだね。......でもそいつらをほっといたのは私たちだし」


 やっぱそうなのね~、肉うっまい! 屋台の前に居座っておっちゃんと話をする。その内容はやっぱりあの自由人の事だった。どれだけ迷惑かけたんだその人は。まったく。もぐもぐ、うまうま。......ウルフにこのお肉食べさせてみようかな。あ~でも調合もしたいしなぁ。


「ん~ねぇおっちゃん」

「お? なんだ」

「調合を教える事が出来る人ってどこにいるか知らない?」

「調合?だったら道具屋か【ウィズ】のばあさんかな」

「ウィズさん?」

「あぁ、ちょっと偏屈だが優しいばあさんだ。地図はあるか? 家の場所を書いてやる」

「ん......えっと」


 ミニマップを可視化にすればいいのかな?ポチポチっと。左手には買った焼き串を持ちながら操作する。そして可視化させたミニマップを出すとおっちゃんがちょっと操作をしてその人の場所であると思われる場所に赤い点が付いた。しかも点滅付き。


「よし、これで大丈夫だろう。あ、俺がばあさんって呼んでることは内緒で頼む」

「え、いいけどなんで?」

「......婆呼びがばれるとひっぱたかれるんだ」

「ん、分かった」

「おう、たのむぜ」

「うん! 任せて! ちゃんと言っておくから!」

「おぃいいいいぃぃぃ!」


 駆け足でその場を離れながらおっちゃんに言っておく、ははは! 楽しそうじゃないか。おっちゃんの声が聞こえなくなっていくのです。いいですね。うんうん。さておっちゃんを騙したところでこの点滅のところに行ってみますか。しかしおばあさんかぁ。魔女をイメージしているのかな?


 私はお肉を食べ終えテクテクじゃなくテトテトという擬音が付きそうなちょいかけ走りで道を進む。.......ウルフに乗って街中走れないかなぁ。腕にはラビちゃん頭にはライムを乗せて街中を走りたい。しかし私がいくら小さいからと言ってそこまでそこまで小さくない。う~ん、大きいウルフだったら乗れるかなぁ。


 人の波というほど波ではないけど越えてちょっとした裏道へ入る。ここら辺にはまだまだ来たことはなかったけどう~ん、私の偏見だけどこういうところは何かしらのイベントが起きる気がするなぁ。ま、そんなこと滅多にないよね~、あ、こんなところに武器屋がある。稼ぐ気あるのかな?って違う違う。魔女さんに会いに行くんです。


 移動だけで20分もかかった......迷ったよ、いやぁ参ったね。さて、ここは普通に家なんだけど......う~ん。扉に向かって拳を向けてコンコンコンとノックする。二回だとトイレを急いでいる人らしいから気を付けたほうがいいよ?


『コンコンコン』

「ウィズさんいませんか~?」


 声もついでにかけておこう。さてさて出てくるかなぁ?


『ガチャ』

「なんじゃ? .....む? 何の用だ小娘」

「あっと、初めまして私ミーノって言います。実はですねブルングルのおっちゃんから調合を学ぶならウィズさんがいいだろうって言われてきたんですが.......えっと私に調合を教えてくれませんか? お願いします!」


 えっと、とりあえず言うべきことは全部言えたかな?う、ど、どうだろう。今頭下げてるから前が見えない。......そうして頭を下げていると不意にポンッと頭を撫でられて顔をあげる。そこに見えたのはにこやかな顔をしたお姉さんだった。あれ? おばあさんというお話だったのでは?


「ふふ、まぁいいじゃろう。貴様ら自由人の中には乱暴者がおるが貴様は違うようじゃしな」

「ほ、本当ですか!」

「あぁ、本当じゃ。調合レシピと錬金術の本を読んだんだろう? なら師匠を探すのも納得じゃからな」

「よ、良かったぁ。」

「それにスライムもテイムしているようじゃしな。ちょうどいいわい」


 え?スライムをテイムしていることをなぜ? いや、でも師匠が出来たのは嬉しい! あの調合レシピを読んでも良く分からなかったし、師事する人がいれば! 作れるはず! そうして私は【ウィズ】という師匠を得る事が出来たのだった。

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