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(新作VRMMOでただただ遊ぶだけ)  作者: 茶影さん
本編:Ver.1
14/153

おぉ!これが始まりの街ババントラ!

 少しの暗転の後、瞼の裏側に日差しを感じる。恐る恐る目を開けると、そこには......人の波が出来ていた!流石です!ウギャーー!人混みはあんまり得意じゃないんだよぉ!うぉおおお!ぬけだせぇ!



__________

「はぁはぁ....ふぅ、何とか抜けれた」


 いやぁ、大変だった。呆けている人が多くて助かったよ....ふぅ。いやぁ...いいお店ですね。そう!私は今、あの2人を待っているのです!そのため待ち合わせにちょうどいい喫茶店に入り、美味しいコーヒーを飲みながらまったりとしています。外では走る人、叫ぶ人などなど見ていて飽きないですね。住民からの冷ややかな目が突き刺さりますね。


「...ふぅ、美味しいです」

「どうも」


 ちなみにここのお店のマスターさん。声が激渋で見た目にも合っているため私の中では印象に残る人第一位ですね。ナイスヴォイス!


『カランコロン』

「....いらっしゃい」

「あ~いた~!よかったぁ、あ、コーヒー1つミルクと砂糖ありで」

「....分かりました」


 ふむ、ユーカが来たね。しかも考えていることは一緒っぽい。こっちに向かってサムズアップしてるよ。私もし返しておこう。ッグ!ユーカの装備って私たちと同じ初心者用のなんだ。てっきり強い装備かと思ってたけど


「ふぅ、大変な人混みだったね」

「ね~、ユーカって初心者用の装備なの?」

「そうだよ~、ここの運営はそういう引継ぎはさせないからね~」

「へぇ....ところでユーカのジョブって何?」

「わたし?わたしはね~『カランカラン』」

「....いらっしゃい」

「?!...あぁ、コーヒー1つ」

「...分かりました」


 む、いいところでハイドが来たみたい。まぁ私もまだ話していなかったし、ハイドのジョブを聞くいい機会だ。一番手を譲ってやろう!


「すごい人混みだな」

「初日だもんね」

「じゃあそろったし、みんなのジョブを紹介してよ」

「おう、そうだな」

『コトッ』

「どうぞ」

「ありがとうございます。じゃあハイドからね~」

「お、俺か?まぁいいが。まぁ俺はメインを騎士にしてサブは見習い採集士だ」

「安定ジョブね~面白くない」

「面白さは求めてないからな」


 安定性を重視してるなぁ。流石悠馬。......装備がなんかね、ちょっと違うね。盾と剣、それと布の服かな?私は布のローブに布の服に木の杖だもんなぁ


「次はわたしね、私はメインが拳士でサブが木工士よ」

「...お前の二つ名って【破壊姫】だったか?...STR高いな」

「あら、知ってたの?」


 二つ名?破壊姫?どういうこと?


「どういうこと?」

「ん?知らないのか?こいつ、ベータの最後に行われた闘技大会でフィールドと相手を壊したから通称【破壊姫】それがこいつの通り名になってるわけだ。」

「へぇ、何で知ってるの?」

「昨日掲示板を読んだからな」


 掲示板ねぇ...もう情報が出始めてるのかな?


「わたしとしてはその二つ名気に入ってるけど、恐れられるのは嫌なのよね...それでミーノはどんなジョブ?」

「う?....私はねメインが調合士でサブが魔術士」

「「......」」


 ?なんでか2人とも黙ってるけどなんでだろ?


「ん?」

「いやぁ...魔法重視か」

「極振り型ね...面白そうではあるけど」

「何か悪いの?」


 面白いと思ったんだけどなぁ。なんか難しい顔をしてるんだけど。


「いいや、そんなことはないんだが...あぁ、そうか、の...じゃないミーノは掲示板見てないのか」

「掲示板は見てないよ。ネタバレは良くない」


 わざわざ見る気はないかなぁ。でも始めた以上少し見ようとは思うけどもね。事前に情報を仕入れるなら運営の公式ホームページを見たほうがいいし


『コトッ』

「どうぞ」

「あ、どうも」

「...ごゆっくり」


 ゆーま?まぁた固まってるよ。慣れなよ


「かっこよすぎだろ」


 見惚れてたかぁ、しょうがないね。カッコいいもん。そして淹れるコーヒーも美味しい。


「ふぅ...で、どうする?」

「どうする?とは」

「この後の行動だよ」

「普通に遊べばいいんじゃないの?」

「ミーノはそうかもしれんが、ユーカだよ」

「わたし?わたしはβの時もパーティー組んでなかったし、あぁでも生産者の知り合いには挨拶してこようかなぁ」

「もうログインしているのか?」

「多分しているよ」


 ベータの時の知り合いがいるのか、でも私たちに付き合ってくれるということでいいのかな?


「もう少し落ち着いたら確認しようかなって」

「私たちと一緒でいいの?」

「ん?平気だよ?トップランカーになるつもりはないからね」

「そうなの?」

「うん、トップを走るのは大変だからね」


 ストイックな感じはするけどそこまでなのかな?あ~でもそんなイメージがあるだけでそんなことはないのかな?


「トップ組ってどんな感じ?」

「トップ組、所謂攻略組はね...ガンガン進むのよ。もうね、付いて行くのは面倒で」

「そうなんだ」

「そうなの、だからそれはベータでおしまい」


 攻略組かぁ、流石に無理だなぁ。普通に遊びましょ。ん?ハイドがそわそわしてる?あれ、カフェのマスターがこっち見てる。なんだろ


「...皆さん、自由人の方ですか?」

「え、あ、はい。そうです」

「なるほど」

「あの、なにか」


 そのバリトンヴォイスで声をかけてくれるともう、耳が幸せです!別に声フェチとかじゃないけど、この声は惚れる。


「少々お願いを申してもよろしいですか?」

「内容によりますね」


 こういうことはユーカに任せよう。私じゃポロっと何か言いそうだし


「確かにそうですね、そのお願いと言うのはですね、このお店を宣伝していただけませんか?」

「宣伝、ですか?」

「えぇ、このお店を見ていただくとお分かりいただけると思いますが繁盛していないんです」

「そうですね」

「なので、自由人の方々が使っている「掲示板」とやらに書き込んでいただけませんか?」


 ふぅむ、値段もそう高くないし、良い雰囲気のお店なのになぁ。繁盛していないのかぁ


「あの、住民の方々は利用なさらないのですか?」

「えぇ、あまり来ませんね」


 ...つい質問してしまったけど、なるほどねぇ。現地の人も来ないのかぁ。困ったね


「...分かりました。掲示板に書き込むだけ書いてみます」


 そう言ったユーカはタタタタッと打ち込んだようでうなずいていた。そういえば掲示板ってここからでも書き込めるんだっけ、...けど時間の流れが違うのにすごいなぁ。


「...ありがとうございます。お礼としては今回の料金をこちらで持たせていただきます」


 おぉ、なんかめっちゃ優しい!....声フェチの人であふれかえりそう。


「そうだ、皆様、ギルドへの登録はお済ましですか?」

「?いえ、まだです」

「それはちょうどよかった。少々お待ちください。」


 そう言って裏手に回っていった。なんだろうか


「...なんだろ?」

「こんなクエスト見たことも聞いたこともないのよねぇ」

「そうなのか?検証班も見つけてないのか?」

「えぇ、さっき掲示板に書き込むついでに見てきたのだけど、まだまだ検証は進んでいないわ。」


 はぇ~すっごいものを見つけちゃったなぁ。あ、コーヒー冷めても美味しい。


「ま、ここには今後声フェチの人たちが殺到するでしょうね」

「違いないな。...ここのマスターの声はやべぇ」

「ね~」


 マスターのコーヒーを堪能しながら2分くらいかな?待ってると裏手からマスターが出てきて


「こちらをギルドの方へ提出してみてください。」


 と一枚の封筒を手渡されたんだけど...ふぅむ?


「そうそう、申し遅れていました。私、この喫茶店のマスター【運営で2番目に偉い人】です」

「「「ブッッ!」」」

「ハッハッハ、気づきませんでしたか?」


 マジか!副社長さんなの?!なぁんでここにいるんですかねぇ?


「気づきませんでしたよ...。えぇ」

「それは良かったです。ボイスチェンジャーで声を変えているんです。あ、そうそう皆さんインベントリのスキルは取得しましたか?」

「しましたよ」

「は?まじかっ!俺とってねぇ」

「え、一番最後に有ったじゃない。」

「......うっそぉ」

「よしっ!引っかかった奴がいたか、ベータの奴らが引っかかることを望んでいたんだが初心者も引っかかるか」


 いい笑顔でそんなこと言われてもなぁ。えぇ~。その声作りものなのかぁ。それにあれは故意かい!ハイドが死にかけてるんだけど?!


「おっともちろんこれらのことを言わないでくださいね。ばれたら面白くありませんから」

「え、はい。分かりました」

「我々も掲示板を使って監視していますからね?」

「分かっていますよ。」

「なら良かったです。」


 掲示板って運営の人も見るんだ。はぇ~どれだけ自分たちが作ったのが見つかるかが楽しみなのかな?


「しかし、意外ですね。」

「何がですか?」

「あの決闘場を壊した破壊姫が大人しくなるとは」


 あぁ、その名前って運営公認なんだ。....あ、コーヒー無くなった


「もう一杯コーヒー下さい。」

「分かりました。少々お待ちください」

『カランカラン』

「...いらっしゃい」


 ...人見知りなのかキャラ作りなのかわかんないなぁ。...うわ、あの子扉の前で固まった後に消えたんだけど?...何があったんだろ


「もう来ちゃったかぁ、しかも強制ログアウトまで起きるとは」


 これには皆苦笑い。そうだと思う。私もそう。


「...どうぞ」

「ありがとうございます....ふぅ」

「なんだったんだあの人は」

「やはりこの姿と声は凶悪ですね」


 自覚してるんだ。まぁすっごいピッタリだもんね。仕方ないね。その姿と声なら女性も男性も落せるもんね!私も落ちそうだった。でもおじさん趣味は無いです。


「止めようかなぁ....」

「え、じゃああの掲示板の宣伝は何のために」

「...っく、じゃあダメか」


 何だこの人、やっぱ意味わからねぇなぁ。この店を繁盛させたいのかさせたくないのか良くわかんないや。...やっぱコーヒーうっまいなぁ!


「さて、それじゃ行かない?そろそろ人も減ってきたでしょうし」

「ん、そぅ?じゃあ私たちは行きますね」

「では、またのご来店をお待ちしています」


 『カランコロン』と喫茶店を出て、少しばかり人の少なくなった街を歩く。最初によるのはギルドという施設?に行って登録することにした。おぉ、改めて街を見れた。すっごい...おぉ、おぉ!感動だぁ!


「おぉ~!すっごい街並み!」

「ん?見てなかったの?」

「うんっ!人が多くて必死に逃げてたから」

「あぁ、そうなの」

「だからこうして街並みをじっくり見るのは初めて」


 石畳で舗装された道、石と木を組み合わせて作られた建造物、所々で焼いた肉の香りが漂い、野菜や魚を売っている店が所々に見える。武具屋や道具屋にはプレイヤーと思われる人たちが押し掛けている。...はぁ~、外国に観光しに来たみたいに感じる。.....~~~~っ!!たのしみだなぁ!


「はぁ~~」

面白ければブックマーク、評価お願いします。

誤字脱字や気になるところがありましたら教えて下さるとありがたいです。


4月19日 ランキング73位になってました。ありがとうございます

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