【海賊の宝島】8
テウスたちと一緒に拠点を出てからしばらく歩く。今回はテウスの上に私、ドゥーザにラビちゃん、チューンにライムが乗ってる。北はなんというかバルツ鉱山前に近い感じがする。草はそんなでもないけど石が多いかもしれない。
地面を見ながら奥へと進んでいく。上の方はあんまり見ていられなかったがライムが時おり果物をとって私の方に押し付けてきたから木の上には果物がなっているのかもしれない。そして地面には基本的に石しかないけどたまに銅を含んだ石が出たりしてた。モンスター?なんか燃えてる豚と鹿鹿と虹色の鶏がいたくらいだったかな。ラビちゃんとドゥーザが倒してた。その都度めちゃ誉めたよ。
ある程度進んだところでテウスが動きやすいように私はテウスの背中から降りて進んでいく。地形としては山岳っぽいけど木がかなり少なく、岩山と称した方が正しいのかもしれない。
「ん~、ここらは採掘とかかなぁ。私じゃなくてハイドのほうが有効活用できそう。」
不意に後ろを向くとそんなに上っていないと思ってたのだけども中々よい景色が私の目に写った。そしてこの島が四角になっていると認知できた。でも実際にそうなのかは分からないし山の向こうは違うかもしれない。そんな事を思いつつ私は緩やかな山を登るのだった。
「ん~~~~!!ふぅちょっと休憩しようか」
「「「わんっ」」」
「キューイ」
「......」
山登りの途中ではあるけども平らになっていてちょっとした休憩がとれそうな場所があった。ここまで休憩は少なかったしここらでとりますかね。でもセーフティじゃないから気を付けなくちゃね。と思っていると上から『ガコンゴロン』という音がしてそっちを見る。......あれって、鋼亀?!え、えぇ~!?
「ここはまずい!よ、横に逃げなきゃ」
「キューイ......キュイキュイ」
「グルゥフ」
「え、ええ。あ、危ないよ!」
「キュイン!」
ナゼかラビちゃんとドゥーザは亀を見据えていてラビちゃんに関しては足をダァンと叩きつけ迎撃する気満々だし、だ、大丈夫なのかな?うぅ
「怪我はダメだよ?」
「キュゥイ!!」
ガッコンガッコン転がってきている亀とそれに向かうドゥーザとその背中に乗るラビちゃん。ほ、本当に大丈夫なのかなぁ。チラッとテウスたちを見てみると少しだけ警戒はしているけど任せているように思えた。うぅ~、大丈夫だよねぇ
「ウッッガァ!」
「キューーーイ!!」
ドゥーザがラビちゃんを投げつけラビちゃんがキックの体制をとる。それは!ら、ライダーキックだ!いまだに続く男の子向けのテレビ番組に伝統の必殺技として受け継がれているあのキックだ!
そのキックのままラビちゃんと鋼亀が衝突し『バガァン!』という音が大音量で響き、私の目の前に<鋼亀の甲羅の破片を入手しました>というインフォメーションが出てきた。
出してみるとそれは真ん中に穴が空いた甲羅だった。......ラビちゃんを見るとこっちにピョンピョンと寄ってきているところだった。.......こ、こぇ~!でもかわいぃ~!
甲羅をしまい、ラビちゃんとドゥーザを誉めて、なでなでした。軽くお小言を言ってしまったけど出来る限り理解してほしいとは思った。
「もぉ~!ありがとぉ!かっこよかったよ。でもね?ちょっと怖かったかな。足は大丈夫?」
「わうぅ」
「キュイ」
「大丈夫なら良いんだけどね.......はぁ~、ありがとね」
最後にぎゅって抱き締めて先に進んだ。ラビちゃんのキック力ってやっぱりすごいんだなぁ。種族名も《キック》てついてるからそうなんだろうけど、初日に海岸で見てたからよかったけどそれでも転がってくるのさえ倒すとは......すごいなぁ。
結局あの場所では休まず、セーフティで休憩することにした。さっきみたいな事があったらちょっと嫌だもん。道中でみんなに戦ってもらって戦力を確認しているけどやっぱり皆強いなぁ。
ライムは火豚が来ると突進をわざと喰らってから体内の酸で溶かしていた。......恐ろしいというよりえげつない。火豚はライムのなかで暴れるけど出れずにそのまま死んでいく......えげつないなぁ。そしてテウスたちは火豚とあまり戦いたくない感じがした。なんだろう。やけどの心配があるのかな?ラビちゃん?ラビちゃんはそもそも火豚との戦闘をするつもりがないのか私の腕のなかでお休みしてたよ。
そして鹿鹿。これはまぁテウスたちの本領発揮だね。鹿鹿より速度が速いため瞬殺ですわ。ライムはあんまり向いておらず試してみたけど追い付いていなかった。ラビちゃんはテウスたちと同じだけど攻撃方法が突進とキックで直線的だからかちょっと泥仕合になってた。
鋼亀はまぁラビちゃんの独壇場。そもそもそんなに移動が速いわけでもないし殻に閉じ籠っても粉砕されるし、意味はない。テウスたちは得意ではなさそうで攻撃が入ってるのかも微妙。だけどライムは時間をかければ倒せるようだった。しかしドロップはなし、全部溶かしている感じかな。
そして虹色の鶏。こいつはそんなに出現しないけどドロップがお肉と羽毛。卵はどこかにあるのかもしれないしドロップするかもしれない。こいつはテウスたちが協力して倒してた。ライムもラビちゃんも役にはたってるけど倒すには至らない感じだった。
そしてついに私はこの岩山を登りきり、山頂のセーフティへと到着したのだった。いやぁ、私の魔法はいっこうに火を吹かなかったよ!あははは......。




