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インフィニティ・ワールド  作者: Yamato
少年の旅立ち~堕天使討伐編~
8/79

勝ち誇ると大体死亡フラグ

「ほえー、頑張ったなコレ」


ムゲンは自分のかかった罠を見てぼやく。

木に吊り上げられた網の中に、ムゲンは捕らわれていた。

仕掛けを見る限り、盗賊のお手製だろう。

盗賊兄弟はムゲンを見上げるような形になっているが、見下しているような視線を送る。


「おい、まずは武器をこっちに寄越せ」

「断るって言ったら?」


すると、背の若干低い盗賊が魔力の光を手に灯した。


「・・・うん、察したわ」


ムゲンは剣を背の低い盗賊に(ほお)った。


「・・・さァ、次は金目のものをーー」


爪使いの盗賊が声を放った瞬間だった。


「うわあああっっ!」


背の低い盗賊の悲鳴が田舎のヤンキーのようなセリフを遮った。


「?!・・・な、何が!?」


・・・其処には檻に閉じ込められている盗賊の姿があった!


「おい、何をしやがっ・・・って、アレ?」


ついでに網の中にいるはずのムゲンの姿は消えていた。


(ど、何処だッ?!)


全力で気配を探る盗賊。

彼等は森で育ってきた。それ故に気配を読むことは朝飯前だ。

しかしーー!


「おーい、何処見てるんだ?」


ムゲンは、盗賊の真後ろに立っていた。


「な、何故気配がーー」

「『上位雷撃魔法 【ライトニング】』!」


今回の盗賊の言葉をかき消したのは、上位雷撃魔法・・・まぁ、メ○ゾーマ位の威力と考えて貰って結構だ。

因みにムゲンが撃った方向は背の高い方の盗賊の・・・後ろにある、背の低い盗賊の囚われている檻だ。


「なっ・・・!」

「に、兄さん!」


・・・どうやら背の高い爪使いが兄の様だ。


「おーい、当たっちまうぞー?」

「クソっ!テメェェェ!」


檻の方向に、駈け出す盗賊。

その時、檻から突如巨大な『手』が生えた。

言うまでもないが『普通の』金属ならありえないことである。


「なぁぁっ?!」


そして、その手は盗賊に伸びてきた。


「・・・!」


あまりに突然の事が起こり過ぎて何も反応できない盗賊。

そして、ムゲンの魔法は巨大な手にぶつかり、消滅した。

ついでにその手で盗賊も捕らえた。


「ちっ、手間取らせやがってよ〜」


ムゲンは、足に絡み付いていた網の切れ端を転送魔法で、近くの木の枝に引っ掛けた。

そして、ムゲンは・・・


「さあ、レッツパーリィーだ☆」


ゲス顔でこう言い放ったのだった。

いや、お前その顔は12歳じゃねーだろ。


続く!

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