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インフィニティ・ワールド  作者: Yamato
God Breaker
78/79

過去の白と黒

久々に。今年最後の投稿かも…

「もう、全くあんたらは」

彼女。

黒髪の、風が似合っていた彼女。

そして、


「────あ」


燃える村。

逃亡。

刹那。

黒い手に引き摺り込まれて──



「カイザ!」


ハッとした時には、眼前に黒い触腕が迫っていた。


「ッ!」


咄嗟に屈んで回避しようとして、頭皮の一部ごと髪の毛を持ってかれた。


焼き削られるような痛み。


そして魔物の背後からはムゲンが。


「ぜぇぇやぁぁっ!」


巨大な鎌に変形させた剣を奴に振り下ろす。


「待…て…!」


無理な体制ながら咄嗟に叫んでいた。


彼の眉間に皺がより、腕の速度が鈍る。


が、それも束の間。

魔物がうずくまった、と認識した直後、

黒い風が周囲を蹂躙していった。



「ハァッ!」

「はい、私の勝ち〜!」


懐かしき、今は無き故郷の記憶。


「なんでカイザっていつもそれなの〜?」

「うるせぇ」


あぁ、村外れの原っぱでいつもこうやって、組手のような、じゃれあいのようなことをしてた、な。


「絶対大剣とか今時はやらないよ」

「流行りどうこうじゃねぇよ、好きだから使ってんだ」

「好みじゃなくて勝てるかどうかで使うべきじゃ…」

「んだよ、アザイもいたのかよ」


あの頃のアザイ、今とは大分違うな。いや、変わったというか、変わらざるを得なかったんだろう、というか。


「まだ俺の双剣の方が実用性はあるだろ」

「手数しか取り柄ないだろ!てかお前らまた一緒かよ!ルスガ!」


ルスガも、まぁ、変わったな。


そう、みんな変わった。


あの夜のせいで。

ルスガとカイザとアザイと…?

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