罠?そんな面倒くさいもの要りません。
自分より強かろうが喧嘩上等!!
ムゲンはまさしくそのようなタイプの人間だ。
「おおお!!」
盗賊の拳を潜り抜けると足払いをかける。
「!」
盗賊は跳ねて回避する。
その着地直後にムゲンが剣を振り抜くと、相手は先ほどムゲンが狩った魔物の死体を盾にした後、その陰から雷魔法で狙撃してくる!
だが、ムゲンはそれを強化した拳でガードする。
二人の武器が火花を散らし、木陰を隅々まで照らしている時以外の森の中はなおも暗い。
ムゲンは攻めあぐねていた。
(こいつっ!戦い慣れしすぎだろーがっ!!)
ムゲンは圧倒的な強さ故に、同年代には全く負けたことがない・・・が、今ムゲンが戦っているのは体格などからムゲンは同年代だと推測している。
だがしかし、劣ってはいない。互角である。
・・・一対一であれば。
(・・・後ろにいるな)
ムゲンは先ほどから後ろの木の陰に誰かいることを感じていた。
今戦っている盗賊の兄弟であろう。
(よしっ!)
ムゲンは突如きびすを返し、気配のする方へ全力ダッシュした!
「・・・チッ」
(よし、舌打ちktkr!)
・・・ムゲンは人を苛つかせるのが三度の飯より大好きである。
「!」
背後の盗賊から、棒手裏剣が飛んでくる!
「うっとおしいわ、ボケェェェ!!!」
三下ヤクザの如き怒号を飛ばしながら、近くの切り株の上で前転すると自分の剣を気配のある木の陰に飛ばそうとした瞬間ーー
「かかったな、アホがッ!」
死亡フラグ丸出しな発言をしたのは、背後の盗賊である。
「アァんーー?」
ムゲンがガンを飛ばそうとした瞬間。
「おっふぉっ!?」
急に足下が浮き上がる感覚!
ムゲンは網の中にいた。どうやら罠にかかってしまったようだ・・・
続く!