うつろい
シリアスな展開ばかりでギャグタグの存在意義が、行方不明ですが、それもまたムゲンの宿命ってことで!!
多かれ少なかれ、人は神に出逢う。
いや、出逢うというよりは神の存在を感じる。求める。
しかしながら我々が本当に神に出逢ったとしたら。
その時得るものは。
絶望か、希望か、それともそのどちらでもない何かか。
インフィニティ・ワールド
第5章
God Breaker
*
ミッドガル王国、中央通りは何時にもなく活気づいていた。
その理由は。
「ここに、ミッドガル王国軍改め、世界王国魔導軍の創設を宣言する!!!」
その宣言に沸き立つ、中央通りを埋め尽くさん限りの、数千、数万に上る人々。
「そして、この私、レオン・ソルガの後ろ!諸君から見れば眼前に聳える……えー……」
(世界王国魔導軍ミッドガル本部即ち第一式対魔導戦術特化型グランドゲート防衛要塞です)
「えー、ミッドガルタワーが我々の本部である!うむ!!」
*
「どうだ、いいネーミングセンスだろ?ルスガ」
「世界規模の式典くらい真面目にやってください」
まぁ、実際見た目は某スカイツリーのパチモンみたいな感じなので悪くない線ではあるのだが。
「しかし、一気に便利になったものだなぁ」
彼らが今居座っているのは、ミッドガルタワー、つまり軍本部の頂上。
某スカイツリーでいうところのアンテナの先端あたりにもう一つフロアがあると思っていただきたい。
「はい。この塔を通じて電波を飛ばし、国民に様々な媒体による情報の提供システム等が組まれています」
そして役割も某スカイツリーである。
「全く、この数年で文明レベルが阿保みたいに進化してらあな……これも堕天使様様だぜ」
前にも軽く触れた通り、この世界は今、かつて堕天使が倒された際に判明した、奴が隠匿していた技術によって目覚ましい進歩を遂げていた。
「そんな堕天使すら倒しちまうムゲン達にも是非お力添えしてもらえればよかったんだがな」
「……申し訳ありません」
「別にお前のせいじゃねぇさ、ルスガ」
「あのガキたちに背負わせるにはちょい重すぎるもんを背負わせたのは、まぁ、俺たち大人さ……」
そのあまりにも苦々しげな顔に、ルスガは何も返す言葉がなかった。
力を持ち始めた人類を咎めるのは無論━━





