悪夢からの覚醒
ありがちな展開だからこそ愛おしい時もあるのです。
「……えっと、まぁ、これで良かったの…かな?」
反応に困った周囲からのなんともいえない、気まずい空気がただよう。
そんな中。
「いいわけねぇだろーが」
全員の背筋に突き刺さるような殺意。
「伏せろ!!!!」
ルスガの警告と共にカイザから放たれたのは、呪詛と悪意のこもった怨念の一撃であった。
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ふざけやがって。
ふざけやがって。
ふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがってふざけやがって。
何が違った?
アイツらと、オレ。
全てを失ったオレ達は同じだったはずなのに。
なぜアイツは選ばれた。
不公正で不公平だ。
……そんなこと、最初からわかっていただろう。
ならどうする?
……いや、俺のやるべきことは、やりたいことは変わらない。
俺はゆっくりと軋む体を動かした。
奴に滅茶苦茶に傷付けられた肉体は回復魔法を使ったとはいえ、せいぜい数分間から十数分間。
その間に全てを終わらせようか。
*
「……存在忘れてたぜ、ヒャッハー野郎」
キリューが『ポヒュン』という間抜けな音と共に消えた後、再び戦場には張り詰めた雰囲気が現われた。
「カイザ。お前は──」
「うるせぇ、殺すぞ」
ルスガの複雑な面持ちでの語り掛けを一蹴。
即座に大剣を振りかざす。
「……すまない」
僅かな謝罪。それは何故だったのか。
それを考える間もなく、彼もまた双剣を抜き放つ。
「二人共……」
唯一、二人と同郷でありながらアザイは動けずにいた。
動くべきか迷った。
それはムゲンとのやり取りのさなかで彼女が感じた、「友との絆」への意識故か。
「ガンバ!俺たちは周りの連中と戦るぜ!」
「いや、ルスガさんの援護は「ムゲンがやってくれる!」
即答。である。
(いや流石にまだムゲンは戦えるわけ……)
そんなことを健気に考えながらムゲン(と介抱するマクナ)のほうを見やると言うまでもなく。
「ウラァッ!!」
ルスガと共にカイザを攻め立てる彼の姿があった。
*
「あのバカ……」
早々に回復を終わらせると、彼は再び行ってしまった。
でも、最早不安はない……わけではないけれども。
今さっき再び剣を取って駆け出したあいつは。
「行けるよ……!」
確かに光をともした瞳だったのだから。
ムゲンくん復活ですなぁ!気付けば数か月も闇落ちしてました。ウルトラマンタ○ウかな?





