助けを
今後は毎月2回投稿を目指そうと思います…一生かけても完結しないぞこのままだと…
「わたしは、にんげんなのかな」
「へ?ひとにしかみえないけど?」
このひとも、わたしのことをきっとわからないのだろう。
「おれよりはもっとひとらしいよ」
?
「おれとちがって『むげん』じゃないじゃん、おまえ」
「『むげん』って、なに?」
「ほら、わかってないじゃん」
そのおとこのこは、なきそうなかおでわたしにわらいかけた。
きになって、そのときに、こっそりつかったまほうでかれのこころをよんだら。
そこには、『全て以上のモノ』が広がっていた。
✳︎
「……あんな、あんな素敵なもの見せられたら、ほっとけないよ」
私には『全て』しか見えなかった。
人としての限界があった。
けれど、彼にはそれが無かった。
果てがなく、延々と限り無い地平を見ざるを得ない地獄。
故に、苦しむのだ。
絶対的な孤独に。
だから。
だからこそ。
「貴方を、私は諦めたくない!」
巨龍とムゲンの間に入り、魔杖を構える。
「……マクナ」
地に伏せながらも、彼女を出来る限り見上げる。
──戦場を覆う曇天の中、微かに差し込んだ陽光に照らされるその表情の、なんと逞しきことか。
「マクナちゃんだけじゃねぇぜ!!」
ニッと笑いながらマクナの横に立つタクウ。その笑顔は誰よりも熱く、強かった。
「僕もいるよ。ムゲン!」
ガンバの治癒魔法が、まだ少し頼りない声が、彼を再び立ち上がらせようとする。
「初めて会ったときの私の不意打ちと、さっきのお前の不意打ちでおあいこ。だな」
八つ当たりに斬られたアザイも「気にするな」と言わんばかりに再び剣を抜き、ムゲンの前に立つ。
そして、マクナが振り返り、ムゲンに最後の一言。
「ムゲン、貴方が今まで言えなかった一言を、今」
今、言うべきこと。
言わなければならないこと。
言ってもいいこと。
「助けて」
理屈も理論も感情も心情も最早どうでもいい。
ただ、言ってみたかったのかもしれない。
そして、言うべきだと空気を読んだだけかもしれない。
この先も人外でありながら、人のフリをして生きていくのなら、生きていきたいから。
フッと。
切なげに。
諦めたように。
彼は笑った。
✳︎
巨龍は無愛想な顔で少年少女を見下ろしている。
「ムゲンとタイマンでアレなんだし、僕たちならきっと……倒せる、かなぁ……?」
苦笑いしながらも、槍を構えたり。
「知らないが、戦う以外に道はなさそうだ」
冷徹な表情で敵を分析したり。
「兎に角殴ってみようぜ!!!」
底抜けに明るい笑顔でステップを刻んだり。
「勝てなさそうでも、まぁ──助けを求められたからにはやってみようよ」
魔法陣を展開しながら、決意に満ちた表情をしてみたり。
そして、オレは。
「ありがとう」
どんな表情でその言葉を、言ったのだろうか。
そのあと、やや間があって。
怒号。
勝鬨。
気合い。
迸る感情のままに吼えながら、奴に挑ん『合格だ、我が主人』
「はい?」
「え」
「うぉ?」
「ほう?」
「ん」
気付けば眼前から巨龍は姿を消し、ムゲンの目の前にふよふよ浮かぶキリュー。
「頼ってくれるナラ、オレも遣われがいがあるッテもんサ」
などと。
納得出来るような出来ないような展開に突入したのだった。
キリューのイメージ的にはモフモフな二足歩行するウーパールーパー辺りでよろしくお願いします





