奇妙な飛行物体
俺の名前は時見 流水。
今日は半年ぶりに実家へ里帰りだ。
実家は長野県⭕⭕町にある。
家族は父、母、俺、弟のごく一般的。別に金持ちでもないし貧乏でもない。
普通の一家だ。ちなみに弟は結婚している。
俺か?俺も結婚したさ。1年後に離婚したけどさ。
料金が安い夜光バスにのって実家を目指す。
バスにのるまえ缶ビールとつまみを買ったから夜景を楽しみながら食べる。
早朝に着いた俺は実家に電話をして、親が迎えに来るのをファミレスで待つことにした。
実家には昼前に着いた。
そこからは風呂に入り弟の嫁さんに挨拶して、俺の部屋に入った。
「ふぅ。」
一段落ついてから俺は布団を敷いて寝た。
バスで来たため疲れていたのかすぐに寝ることができた。
起きると夕方になっていた。
部屋を物色してアルバムを見たりしていた時だ。
「そういや、机の引き出しって何入ってたっけ?前回来たとき開けなかったよな・・・。」
そう思った俺はアルバムをしまって机に近づいた。
ドキドキしながら机の引き出しに手をかける。
「ほんとなんだったっけ?」
口ではそう言ってるものの内心ではラブレターとか入ってたり~と考えている・・・。
ガラッ。
引き出しを開けた先は暗闇だった。
「あ?」
思わず声が出てしまう。しかし、無理もない。
開けた引き出しには底がなく、真っ暗だったからだ。
昔から度胸だけあった俺は引き出しに頭を突っ込んだ。
すると驚き。頭を突っ込んだ場所はさっきと違って明るい。
それだけではない。その空間に浮いている飛行物体がなんとも奇妙だった。
「こーんばんは!」
どこかで声がした。
「はいはいはい!私ですよー!」
そう言って奇妙な飛行物体から出てきたのは青いロボット・・・ではなく、魔法帽子らしき物を被った白い子供。
「これからあなたを夢の世界へとご案内致しまーす!」
バシンッ
俺はすぐに頭を引き出しから抜いて閉めた。
これはきっと目の錯覚だ。
もう一度開けてみる。
「こーんばんは!」
バシンッ
すぐに閉める。
いったいこれはなんなんだ・・・。
読んでくださってありがとうこざいます。