【カサブタ】
短いと思った時間にでも
案外君との思い出は出来るもので
ふとしたときに君を思い出す
それは時折その存在を思い出すカサブタのように
痛み
痒み
めちゃくちゃにしたくなる治らないキズのよう
剥がしてしまえば治りは遅くなる
そう知っていても触れずにはいられない
そんなキズ
今剥がしてしまえばきっと
キレイに治ることなんてなく
ずっと痕となって残るだけ
私はそれを望んでいるのか
望んでなどいないのか
私自身にだって分からない
……ただ君を想うだけなら
こんなに痛くなかったのにね
君への想いはカサブタのよう
膿んでジクジクと痛む時期はとうに過ぎ
あとはきれいに剥がれ落ちるのを待つだけのカサブタ
痕なんて残したくないから
治りかけの痒みには見てみぬフリをするの
ふとしたときに君の存在を思い出したとしても
それがどんなに痒くても
見てみぬフリなら得意だよ
それはずっと自分がしてきたことだもの
誰かを傷つけても
誰に傷つけられても
どちらもないフリ
見えないフリ
だって自分が疲れてしまうから
私はピエロ
自分の為なら
他人でも
自分だって欺いてみせる
自分でも
欺いていることにすら
気付かないくらいに
今日もカサブタに触れる
けれど剥がさない
どんなに剥がしたくても
そんな資格は
私にはないんだから
君を傷つけて
君に傷つけられて出来たキズ
治りかけだからこそ
今更また痛むのかしら?
まだ消えない
まだ剥がれない
……まだ
END
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あとがき
はい。お久しぶりの詩です。
そして訳分からん詩ですねー…
自分でも言いたいことがよく分からん(笑)
まあ詩なんてものは感じるものが全てなので、分かりづらいくらいがちょうどいいのかなぁなんて思います←上手く書けない言い訳
ちょっとでも胸に来るようなフレーズが一つでもあったのなら嬉しく思います。
では(*´▽`*)ノ