935話 それで良いのか…。
アガレスさんとの会話の後…顔を真っ赤に染めながら、凄い勢いで地上に降り立った魔王さん元いミユウさん…いや、そんな勢い良く降りてこられたら、またスカートがヒラリとして…テンパると、目的以外が見えなくなるタイプなのかしら…。
一応前情報で、世界を一旦壊して再構築する魔法…いや、魔法陣を描いてるから魔術か?
…魔法陣って、『書く』なんだろうか…それとも『描く』なんだろうか…図形とか使うし、描くで問題ないんだろうけど…でも、その図形とかを使う数学だと『書く』の方を使うし…う、ううん…。
「ル…サン・フラワー、魔法陣って『書く』と『描く』、どちらが正しいんでしょうか。」
「え、魔法陣?時と場合によりけりだけど、大体『書く』だね。てか、言葉に直したらどっちも同じ発音だから、僕もちょっと迷っちゃったよ!そして藪から棒だよ!!」
おっと、ルナさんにはあの事は伝えてなかったっけ…にしても、流石学年首席…この手のネタは文系だから、ルナさんにとっては苦手分野の筈なのに…答えられるんだなぁ。
「…て、敵を目の前にして、随分余裕なのね、サン・フラワーにムーン・ナイト…その余裕、直ぐになくしてあげるんだからっ!!」
「余裕なくす云々の前に、スカートの下にタイツなり穿くか、着替えた方が貴女の為ですよ?」
「ううう、うるさいっ!!」
えー…でもこの流れだと、戦闘中のパンチラ率凄い事になる予感が半端ないですよ?その度に羞恥心に駆られていたら、効率悪いし…ん、敵としてはこっちの方が良いのか?…いや、こっちのコクマー王子も固まるから、ミユウさんには是非とも着替えてもらいたいな、うん。(後、コクマー王子の許嫁であるカサンドラ王女の目線がメッチャ怖い…やめてっ、コクマー王子には罪はないの…強いて言うなら、この強風がヤバイのよ!!)
「…ここは私が抑えておくから、ミユウは服を着替えてきたらどうだ?」
「む、むぅ……まぁ、お色直しって思えば良いか…ふんっ、癪だけど、着替えてあげるわよ…戻ってきたら、私が直々に倒してあげるんだからっ。」
アレー、さっき似たような発言を聞いたような…気にしちゃダメかな…って、いきなり裏ボス的な男性――アガレスさんとの戦闘ですか…止めてくれよ、マジで。
軽く絶望していたら、ピュッとミユウさんの姿が消えた…転移魔法でも使ったのか?スゲー魔力消費して、魔力のコントロールも難しいのに…良いなぁ、羨ましい。
「さて、私がお相手するのだが…誰から来るんだ?」
「誰から来るも何も…どうします、コクマー王子…王子?大丈夫ですか?」
まさか…まだパンチラのダメージが抜けてないのか?だったら、かなりヤバい…攻撃担当が一人減るだけで、ダメージ総量も変わってくるからな…。(これでアルベロ先生が居たら、どうにかなるんですが…今そんなにピンチじゃないから、それも望めなそうだし…。)
「ふゎっ!?あ、ああ…大丈夫だ!!」
「あ、良かった…しっかりしてくださいよ、コクマー王子。…地味に、今までで一番キツイ戦いが始まろうとしてるんですから。」
「え!?」
まだ混乱が抜けきっていないから来る驚きなのか、これからキツイ戦いになるって方の驚きなのか…この人を裏ボスみたいって思っていたの、もしかしてこの中で私だけだったのか…?
「ほう…ムーン・ナイト、貴様は中々良い目をしているな。ルシファーが認めただけはある。」
ルシファーさん、私の話してたんだ…どんな風に話していたのか物凄く気になるんですが、これ以上無駄話したら(テレビ的な意味で。多分バッチリ生放送しているんだろうな…)ダメな気がする。さっきのパンチラだって、軽い放送事故だし…大丈夫だったんだろうか、アレ。
「ウチが自主規制入れたから、大体大丈夫やで!!」
「影の精霊…相変わらず仕事早いな、オイ。」
まぁ、影の精霊だし…で納得する辺り、私も影の精霊を信用してきたなぁ…信頼はしてないけど。




