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まぁ、頑張りましょうか。【学生編】  作者: 和水 璃雨
四章 学園編 高等部
929/2202

925話 不思議と饒舌。


結局、『暫くいつも通りにして、ダメだったら…また相談する』と言う結論に至り…と言うか、お昼休みが終わり掛けてたので、さっさと結論を切り上げる事にしたってのが、本当の所だけど。


「ルナさんも、大人になって行くのですねぇ…何か感慨深いですよ。」


私もルナさんも由榎さんも、午後から選択科目が入っていたので…一旦教室に戻った後に、互いが選択した授業をする教室へ向かって行った。


で、私が選択した薬学基礎って言う授業なんですが…読んで字の如く、薬学――薬草の見分け方や、調合してどんな効能になるか…等の事を、主に座学で勉強する授業なんですが…偶然と言うか、神のお導きと言うか、神の見えざる手が働いた結果と言うか…何故か、葵君と一緒なのですよ。しかも隣の席。(席は自分達の自由に座れるから、こればっかりは葵君の故意でしょうね…私は断じて、違いますからね!?)


「は?ルナがどうしたんだよ、コト…後、その言い方だと、まるで母親の様だぞ。」


「別に良いじゃないですか、葵君…ちょっと今日のお昼に、思う所があったんですよ。」


そう言えば、葵君も私の事が好きとか言ってたな…物好きってのが正直な所だけど。


…思ったんだけど、仮に葵君と私が付き合って、流れに流れて結婚、そして葵君との子供が産まれた場合…かなり夜風家の血が濃い子になりそうだな。私と葵君の父親が兄弟の関係になるわけだから、当たり前なんだけど。(そうなると義理の父親同士が…うん、考えないようにしよう。)


「にしても…適当に面白そうな授業を選んだだけだってのに、コトと一緒の授業取るとか…今に思ってみれば、スゲーよな。」


「この授業の内容は、大変興味深いですし…何より、担当の先生が面白いですからね。」


面白いと言うか、何故か微妙に自分と重ねてしまうから興味深いと言うか…上手く言えないなぁ。


…まぁ、良いや。それより私は、どうして私の隣の席に座ったのかを貴方に聞きたいですよ、葵君…。他にも空いてる席はあったのに…。


ここ、眼鏡掛けたらそうでもないけど…結構黒板見にくい後ろの席ですし…葵君って何やかんやと真面目ですから、前の席に座った方が、板書しやすい上に、分からない所を先生に質問しやすいですよー?


…って言ったら、分かりやすく嫌な予感がするから言わないけどさ。…それに、これ以上授業中にお喋りしてしまって、授業点を低くされて、ルナさんみたいに補習送りにされたら嫌だし。


「この様に、この草にこの薬品を掛けて天日干しにして、細かく砕いてから蒸留水で煎じて、その煎じたものにこの粉や粉や粉を入れて混ぜて、ろ紙やキッチンペーパー等で漉せば、体力回復ポーションの出来上がりです。」


うわっ…蒸留水は兎も角、見るからに怪しい草や薬品(液体や粉末)で構成されてるんだな、体力回復ポーションってヤツは…と言うか、体力回復ポーションってどう言う仕組みなんだろう?


「先生〜。体力回復ポーションって、具体的にはどんな薬なんですか〜?」


「体力と言うか、厳密に言えば生命力及び体内治癒力回復ポーションなんですが、長いので一般的には体力回復ポーションと呼ばれています。その効能は、私達に満ちている『命』というエネルギーを満たし、怪我や病気を治す、もしくは治しやすくするモノです。…ただ、上位の体力回復ポーションでないと治したり治しやすくしたりできない怪我や病気も、勿論ありますが…あ、さっきのヤツは、浅い擦り傷や切り傷、軽い火傷や打撲程度なら、普段の数倍のスピードで治す事ができます……あ、体力回復ポーションや魔力回復ポーション等、ポーションは種類がたくさんあるのですが、それぞれランクで別けられています。そのランク付けは後の授業で話すとして…最上位の最高ランクのポーションは、今では作り手が存在していないと言われています。」


わぁお…流石先生。専門なだけあって、詳しいなぁ…この長台詞、ニゲル先輩以来だよ…。




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