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まぁ、頑張りましょうか。【学生編】  作者: 和水 璃雨
四章 学園編 高等部
926/2202

922話 良し、ナイスタイミング。


必修科目の授業の合間の休憩時間…今朝のシロエ君とのやり取りで、微妙に引っ掛かった事を、確か同じく…まぁ、私に好意を抱いているみたいなディオさんに聞いてみる事にした。隣の席だし。


どうしてこのタイミングだったかは、ただ単にルナさんやソルさんや由榎さんの介入が少ないからである。…いやはや、さっきも言ったけど…隣の席と言うのは、便利なものだね。


「ディオさんって、好きな人居ましたよね?」


「うぇっ!?………まぁ、一応居るが…それがどうしたんだ?」


「その好きな人より魅力的な人が現れても、その好きな人を取るのって…どういう感じなんですか?」


いやぁ…『私』の時も今も、恋人らしい恋人どころか…初恋も微妙な感じだしね、私。ここは、経験者の言葉を聞いてみたいと思いまして……って言えたら、どんなに良いだろう。…そんな事を聞いたら、ディオさん以外の人が確実に食いついてくるだろうな…ただでさえ…この話題ですら、何人か聞き耳立ててるし。


「ど、どう言う感じって…いくら魅力的でも、やっぱりその子を『好き』になるかは分からないし……好きな人は、やっぱりまだまだ好きだしで…あっ、でも義務感じゃなくて…えっと…好きになった奴にしかわからない魅力が、好きな人にはあると言うか…その…。」


…いけない。ディオさんが、私が想像していた以上にテンパってるや…。


「あ〜…はい。つまりは、上手く言葉に出来ないと?」


「…うん、そんな感じだ。」


あぁ…顔を真っ赤にして、アワアワしたり、モゴモゴと言い淀んだり、照れて俯いたりするディオさんの女子力半端ないな。


ガサツ気味になってきた私も…こんな風な可愛い人になるために、ディオさんを習わなきゃ、いけないのだろうけど…私には、到底辿り着けない『何か』を、ディオさんからは感じるわ。女子力的な意味で。


「ふぅむ…『事実は小説よりも奇なり』って言葉もありますし…難しいんですね、恋愛と言うのは。」


小説や漫画みたいに、トントン拍子に物事が進むわけないよね……何せその物事は、ほぼ全てが人々の人生で構成されている訳だから…当たり前だけど。


「そうだな。こればっかりは…例えどんな形だろうと、体験してみなかったら分からない事だらけだと思うぞ?俺も、この感情を初めて分かった時思った。恋愛感情は、小説や漫画で見るより複雑だって事が。」


「ディオさんの話しはもっともなんですが…だから、なおの事難しいです。」


「例えば?」


「体験しようにも、そんなお気楽に付き合える程軽い女ではないつもりですし…そもそも、私自身がそんな気質でもないですし。」


『恋愛感情が分からないから、取り敢えず適当に付き合ってみる。え、その人好きなの?…ううん、良く分からないや。』…なんて考えは、最初からわたしの中にはないし…だからと言って、恋愛小説や漫画、雑誌に載ってる恋愛エッセイやコラムを参考にするのも…何か違う気がするしなぁ。


「そ、そうだよな…うん、夜風のそんな…ある意味ストイック的なところ、俺好きだよ。」


「はぁ…ストイックとは、また違った気がしますが…お誉めに預かり、光栄です。」


私の場合、本当に恋愛感情を理解していない…と言うか、多分人より恋愛に対する興味が薄いってだけなんだがなぁ…。


「こう言う感情って、焦って習得していくものじゃないから…ゆっくり、夜風のペースで分かっていけば…分かろうとすれば良いんじゃないかな?」


「わぁお…大人な意見ですね。流石恋してるだけはありますね、ディオさん。」


「そ、それとこれとは関係ないだろ!?」


ディオさんを軽くからかって、ディオさんが割りと本気に食い付いて反論した所で…タイミングが良いのか悪いのかは分からないが、次の授業(次も必修科目)の予鈴が鳴った。



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