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まぁ、頑張りましょうか。【学生編】  作者: 和水 璃雨
二章 学園編 初等部
32/2202

29話 もう一人のお客様。

ディーアさんは叫んだら、どっかへ電話し始めた。(残像見えるレベルの速打ちで番号打ってた…。すげぇけど、同じくらい怖ェ…。)


「ちょっと!貴女の子供がこの学園に進学するなんてこれっぽっちも聞いてないわよ!?するんならすると少しくらい連絡入れなさいよ!…え、飲み会の時に言った?いつの飲み会よ、それ…。」


所々漏れて聞こえた声だと、話し相手は女の人のようだ。話の流れ的に恐らくメイさんであろう。


「まぁ、いきなり怒鳴り声あげて、こっちも悪かった。…うん、ありがとうね。じゃあ…。」



ふぅー。




「あ、その…急に大声あげちゃってゴメン。」


落ち着いて理性を取り戻してきたのか、先程取り乱したことを恥じらいながらこちらに謝ってくるディーアさん。シクラメンの花が咲いているような可憐さだ…。(最早自分で何言っているか分からなくなってくるぐらいディーアさんは可憐でした。)


「いえ、驚きはしましたが、別に気にしてはいませんよ。」


「僕も、僕も!…後、一人レジ待ちしてるみたいだから行ってあげて?」


「嘘ッ!?待たせてごめんなさい!」



レジ待ちをしていたのは、黒髪ロングヘアーの美少女だった。


…あ、この子教室で見たことある。てか、私(窓側端の列…ラッキー。)の隣の席に座っているディオさんの前の席の人の隣の席の人だ。(長いし分かりづらい…。簡単に言うと、ディオさんの斜め前の席の人。)


「大丈夫です、ディーアさん。それより、これの会計をお願いします。」


「なんだ、由榎ちゃんか。すぐ会計済ますね!…と言うか、相変わらず紅茶好きなんだね。」



あの黒髪ロングヘアーの子は、由榎さんと言うのか。


…ん、手首についている黒い細身のバングルは、もしかしなくても…制限装置(リミッター)だよね。それほど、この子純度が高いんだ。色的に…属性は闇かな。


ジィーっと彼女を観察していたら、どうやら会計は終わったみたいだ。


「じゃあ、椛ちゃん…お母さんによろしく言っといてね。」


「分かりました。では、失礼します。」



待て、待て。ディーアさんさっき椛さんと言ってお母さんと言い直したよな…え、椛さんがお母さん?


…って事は、この子が椛さんの娘なの?…納得ちゃ納得だけど、私の考えていたイメージと違ったな。(頼り甲斐のあるお姉さんみたいな感じの美少女かと思ってたら、意外とクール系美少女だった。どちらにしても美少女だからいいんだけど。)


「あ、由榎ちゃんだ!久しぶり~。モキュモキュ。」


またもや知り合いだったのか、ルナさん!…言わせてもらうが、いつまで肉まん食ってるんだよ!食べるのか喋るのかどっちかにしなさい!!(後でいいですから由榎さんを紹介してください!下心?駄々漏れだけど悪いか!こんな美少女とお近づきになれるなんて滅多にないことなんだもの、下心だってでるわ。…え、リアマ嬢?あの子も美少女だったけど、何か…性格的に無理、苦手。今のゴタゴタが片付いてもに友達にはなれないと思う。)


「あら、見たことあると思ったらルナだったのね。…その隣に居るのは…リアマ嬢に二度も説教入れた人じゃない。」



グハァッ!!……傷口を抉られて、そこに塩を塗り込まれた…ぜ。(美少女ボーナスで通常攻撃よりかなりキッツイ。)



「由榎ちゃん、紹介するね。この子は夜風・ヴェヒター・琴波ちゃん。僕はコトハってよんでる、僕の友達。」


「は、初めまして。」


くっ、いまだに精神ダメージがデカ過ぎて吃ってしまった。


「こちらこそ初めまして、柊・ネーベル・由榎と言います。さっきは失礼なこと言ってごめんなさい。」


ペコリと頭を下げる由榎さん。…冷たいだけかと思ったら、思いやりの出来るいい子じゃないの!


「いえ、大丈夫ですよ。…由榎さんとお呼びしてもよろしいでしょうか?」


「ええ、構わないわ。私も琴波と読んでも良いかしら?」


「(寧ろウェルカムです!)構いませんよ。これからよろしくお願いします、由榎さん。」


「こちらこそね。」



「僕も混ぜてぇ!」


由榎さんとほのぼのした雰囲気をしていたらルナさんが乱入してきて、結局三人で戯れていた。




「若いねぇ~。」


レジ番していたディーアさんがそんな事言ったとき、内心『貴女が言うか!』って突っ込みを入れたのは、私だけの秘密だ。




店番は、ディーア一人しか居ません。それぐらい小さなお店屋。(ディーアの個人経営に近いけど、ちょっと違います。)



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