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プロローグ

処女作なので、文章は拙い、誤字脱字等あります。


その辺を踏まえて、読んでください。


私は、人間嫌いだ。…それは、自分も例外なく含まれている。


……他人と考えは共有出来るし、理解もしている。


しかし、考えを理解できるのであって、その人自体を理解してるかと問われれば、自信を持って言い切れる。


答えは、NOだ。


特に、壁の内側に土足でズカズカと侵入する奴、自分の思い通りに事が進むと思っている中二病こじらせた奴(まぁ、それには私も含まれるんだけど)。この二つの人種が特に苦手だ。極端な話、嫌いだ。


私は、そう言う人ほど心から信用していない。表面的には仲良しを装っているが、腹の内を絶対に見せない。…お陰で、割りと素を見せている家族に、良く二重人格と言われる。


普通だと、よく喋る人ほど心を開くモノらしいが、私の場合だと逆。よく喋る人ほど、私は心を開いていない。喋る事は、私が使う一種の心の壁。


よく喋る事で、相手に自分の考えや思いを探られないように壁を作るのだ。…だけど、その壁も、ものの数分で疲れて止めてしまう。壁を作るための話だから、見切り発車の事が多く、話ことがなくなってくるのだ。


そしたら、溜め息吐きながらがらひたすら沈黙。新たに話す内容なんて、そもそも相手を信用も何もしていないのに、そんな疲れる事をする筈がない。


…そしてある時、考えることが億劫になる。何も考えたりしたくない。


勉強の事も、友人関係も、進路も、部活も、対人関係も、家族の事も、趣味の事も、学校の事も、単位も、地域の事も、


本当に何もかも。




どこかの高い所。


結局のところ、考えないようにする手段としてコレを選んでる辺り、私は中二病なんだなぁ…っと思った。自分の事なのに些か場違いだけど、笑えてきちゃうよ。



少しの間クスクスと笑ってから、靴を履いたまま、トンっと、思いの外軽い音をたてて飛び降りる。


恐怖なんてない。早くこの『私』という存在を消してしまいたい一心だった。


バサバサと風を切る音、大好きで大嫌いな青空を逆さに見た。


――次の瞬間、激痛と、硬くて冷たいアスファルトの感触、むせ返る様な血生臭い臭い。


――これで『私』とサヨナラ出来た。


激痛で朦朧としていく意識の中、その事が分かって嬉しくて…本当に嬉しくて、少しだけ笑顔になった。




気づけば何かふわふわした空間。


「確かに、死んだはず…なのに。」


まだ『私』と言う存在が在ることに、悲しくなった。


ふと、手には見覚えのある携帯ゲーム機があった。『私』だった頃に、良く遊んでいたゲーム機だ。


何となく、電源を入れてみると、……何かの設定画面が出てきた。ネットゲーム等々にある様に、容姿や服装や種族、声まで決めることが出来るらしい。後、それとは別にステータス振り分けっぽいのもある。


……これが小説とかのセオリーなら、ここで決めて作った『モノ』に私が転生する…。


「………」


私はそのゲーム機を投げていた。


……馬鹿馬鹿しい。


例え、容姿や能力が今の私とは(良い意味で)別のモノになっても、そこに宿る精神は、私なのだ。


私は、『私』という存在が大嫌いだ。容姿を含め、精神、趣味嗜好に至るまで全て。


私は…『私』を消したかった……それだけだ。


そう願ってみても、現実は悲しいくらい真っ直ぐだった。


投げたゲーム機が、淡く光ながら目の前まで来た。(何故に…)


そこには、こう書いてあった。


《汝、我の器になれ。然すれば汝の願い聴き承けたり。》


本当か確証のない言葉。


それでも、ここで蹲ってるよりかは良いかな。




なんて、言って欲しいんだろうな。アホらしくて言わないけど。(と言うかその御心遣い、かなりありがた迷惑だ。)


カッと、ゲーム機がまた光出した。


それが余りにも眩しくて目を瞑っていたら、段々と意識がフェードアウトしていった。



私、このまま消えればいいのになぁ…。



プロローグは、シリアス。


次は、ギャグになると思います。

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