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まぁ、頑張りましょうか。【学生編】  作者: 和水 璃雨
四章 学園編 高等部
251/2202

248話 いや、そのネタですか?


図書館にあった昔の資料を読んでいたときに見つけたのだけれど…この学園って、大昔は戦場(いくさば)…つまりは戦場だったみたいなのよね。


年号を見たら、ナトゥーアが今の形に統一される前だったみたいで…結構な血が、今私達が歩いているこの地に染み込んでいるらしいわ。


桜…この学園異常に桜の木が多いでしょう?それにも理由があるみたい。


桜には浄化の力があるって、ハルモニの東部では昔から信じられていたのよ…だから、沢山の血が流れたこの地を浄化したくて沢山の桜を植えたの。


ああ、後もう一つ。桜の根元を掘り起こさないことね…もしかしたら、桜のお陰て封じ込められていた悪霊や妖怪が目覚めるかもしれないから。


「…ほら、怖くなかったで「ふっつーに僕は怖いよぉぉお!?」あら?」


「ナトゥーアに植えられている…いや、この学園に植えられている桜にそんな意味が…。」


「私はそうでもなかったですねぇ「何でさ!?」だって、桜の木に纏わる云々は(初等部の頃から)知っていましたし、もし掘り返して悪霊や妖怪が憑いたところで…もう、それに近い黒色の“何か”になら取り憑かれていますしね…ふふふ。」


「…コトハ、何かどことなく遠い目してるけど大丈夫?」


大丈夫か大丈夫じゃないかって聞かれたら微妙ですが…にしても、由榎さんも意地が悪いなぁ。その話ってたしか、昔の文芸部が作った文集に載っていた話で信憑性皆無なのに。(確かに、『昔の資料』ではありますけど…。)


「由榎さん、この話…。」


「良いじゃない、今だけ怖がらせておけば。」


イタヅラが成功した様な無邪気な微笑み(ウインク頂きましたー。…可愛いです)で言われたら…うん、暫く真実はルナさん達に黙っていようって気にもなるよね!そして、このウインクのお陰で私のHPは回復しました!案外単純なんだな私!


「コトハ、何か知ってるんだね!?この話に関する、僕達の恐怖心を和らげるネタを…知ってるんだね!?」


ルナさん顔近い。あと、顔が…若干血走った目をカッと見開いてるのが普通に私にとっては怖いです。そこは涙目でウルウルしながら詰め寄って来てくださいよ〜。こんな必死の形相だったらイジリ難いじゃない。


「おや、ルナは積極的だなぁ。…ほらユカ、私達も「何もやるわけないでしょ。アルマ、これ以上こっちに近づかないで蹴るわよ。」うう、ユカは本当にこう言う事しようとすると冷たいなぁ…ま、そこが燃えるんだけどね。」


アルマさん〜。私とルナさんは、別に“特別なそう言う”関係ではありませんからね〜?ただ単に、ルナさんが私からネタ引き出そうとするためにこうしているだけですからね〜?…由榎さんの蹴り、意外にも強いんだよなぁ。昔…たしか何かがあって、由榎さんの勘違いが切っ掛けで一回だけ喰らった事あるんたよね。まぁ…二度と同じ目には合いたくない!って思わせるぐらいには痛かった。情けない話、とっさの事だったから防御が間に合わないでキレイに鳩尾に入ったからね。由榎さんは帰宅部で、私は一応武術系の部活に入っているのにも関わらず…だ。


「由榎さんって、どこで体鍛えているんですか?」


「別に?ただ、魔法然り魔術然り…割りと体力を使うのよ。だから自然と体が鍛えられるのよね…。ただ、琴波やルナに比べたら瞬発力は兎も角…ある意味当たり前なのだけれど、体力や持久力はないのだけどね。」


「それでも、あの蹴りは凄かったですって。…ルナさん、そんな風に私に寄ってきたって教えませんよ?気になったら図書館で調べれば「それが出来たらこんな風に…こんな風にコトハに詰め寄らないよ!!」まぁ、そうですね。」


昔の文芸部が作った文集は、今と違って挿し絵とかそんなのないし…何より真面目に気難しい言葉を使って書いた作品だしね。…いや、ルナさんが調べるのを拒否して私に聞きに来ているのは別の理由なんだろうけどね。




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