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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

出来損ないと呼ばれ続けた神童は、守られていた

作者:おにわさ
最新エピソード掲載日:2026/01/14
エルディオール家は、かつて仲の良い家族だった。

父は冗談を言い、
母は笑い、
兄たちは騒がしく、
末っ子のアルスも、その輪の中にいた。

だが、ある日を境に、家は変わった。

理由は分からない。
誰も説明してくれない。

ただ、
アルスだけが褒められなくなり、
期待されなくなり、
距離を置かれるようになった。

アルスは、自分を「出来損ない」だと思っている。

努力が足りないのだろう。
役に立てていないのだろう。
だから、もっと頑張らなければならない。

そう信じて、
誰にも知られないまま成果を出し続けてしまう。

兄たちは優しい。
けれど、何かを言いかけては黙る。

父と母は、
必要以上の言葉を交わさなくなった。

家族の中で、
理由の分からない沈黙だけが増えていく。

やがてアルスは、
期待されていない配属として辺境領へ送られる。

それは追放のようで、
同時に、どこか不自然な決定だった。

辺境で彼が目にするのは、
歪んだ制度の名残と、
かつて才能を持っていた人々の影。

そして、
自分が知らなかった世界の存在。

これは、
出来損ないと呼ばれ続けた少年の物語。

なぜ家族は変わってしまったのか。
なぜ自分だけが距離を置かれたのか。

その答えを、
アルスはまだ知らない。

静かに、
何も知らないまま、
世界の歪みに足を踏み入れていく。
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