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俺の機体について

そもそも俺達が乗ってる魔導騎士とは何かと言われると一言で表すなら科学と魔法の融合体だろう。


俺が元いた世界には魔法なんて物がなかったからこれがどのくらい凄いものか実感が湧いていなかったが、この世界の人からすれば革命的な物だそうだ。


この世界には五感という言葉はない、そのかわりに六感という言葉がある。前世で言えば第六感など言われていたがこの世界ではそれは魔感と呼ばれ魔力を感知する器官とされる。


この世界では約9割の人間が魔力を感知でき、およそ3割の人間が魔力を操れる。


この世界の学校では空気中には魔素という物がありそれを魔力器官に取り入れてエネルギーを生み出し、それを使うことで世界に干渉する魔法を行使できると教えている。


神聖国などでは魔法は神からの祝福などと言われているが…。


15年程前アルサケスという人物が世界は人間には見えないほどの小さな粒が集まってできているという理論を証明した。前世で言うなら原子論だ。


その後アイリスという人物が魔法とは生物が魔素を吸収して得たエネルギーで原子に干渉することだ。という理論を提唱しそこでようやく長らく交わらなかった科学と魔法が交わった。


そして10年前我々の先代皇帝であるエルドリッヒ皇帝が国中のみならず海外の優秀な科学者と魔法学者を集結させて最初の魔導騎士を作り上げた。


仕組みは未だ国家最高機密に指定されているため詳しくは分からないが、俺は魔導騎士のカルディアと呼ばれる核の部分が魔素を吸収して魔法を行使する事が出来る生物の魔力器官を人工的に作り上げたものではないかと思う。


俺が友人のナルに頼んで改造してもらった部分というのがこのカルディアに関わる部分だ。


魔導騎士は魔法を行使できる人間が乗り吸収した魔素を身体に繋げられたコードから機体に送り込むことで初めて起動する。


この時、身体に繋げられたコードには安全装置が存在する。


人それぞれではあるが、人には一気に吸収できる魔素の量が決まっている。基本的にそれを超えそうになると酷い目眩や倦怠感などの症状が起きるためその量を超過することはないが、稀にそれすらもこらえて魔素を吸収する者がいる。そんな時に起こるのが魔素中毒だ。これが身体に起きると最悪死ぬ。そのため安全装置が一気に魔素を吸収しすぎると警告をだした後最低限以上の魔素流入を遮断する。


基本的にこの安全装置が作動する水準は人によって違うが、俺の水準は魔法大学入学前の検査によると平均の約8倍。


さらに、人間には一定時間に吸える魔素量も限界があり、これも俺は平均を大きく上回る4倍だ。


魔素を一気に吸える量×一気に吸える最大量の継続時間=魔力運用効率というが、俺はこれが常人の32倍あることになる。


そのため俺は軍部に許可を取った上でアルに安全装置を外してもらってる。






「と言う訳で俺の機体には安全装置が存在しません。だから昨日のように大量の魔素を1時間以上も継続して使えます」


「お前さん最高じゃな」


「うちのベルを褒めるとはなかなか目がいいじゃねぇかおっさん」


「メアリ隊長が自慢気にしないでください」


「えーいいじゃねぇか。俺とお前は一心同体だろ?」


「お前らヤルなら部屋でやってくれ」


「やりません!」 「よし行くか」


さっきからこんな調子で話が進まない。早くナル来ないかな。


「おーい、ベルクー。来てやったぞー」





主人公が最大魔素吸収を1時間続ける事がどのくらい異常なのかと言うと、全力疾走を1時間続けてるようなものです。

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