姑息なねずみ男
ワイン会の一人が地雷物件だったので、もう一人の方を見定めることに。
彼はとにかく面白い人だけど、背が低い。そこはネックだった。
メガネをかけて立っているとねずみ男にそっくりだけど、あんまり顔面にはこだわらないので、全然あり。
彼は女性には優しいけど、特定の男性陣をよくいじって笑いをとっていた。「3人でするの?」といったアホ男のことは特に辛らつにいじっていた。
女性陣は「あなたのことが好きだから、あなたに近づく彼に敵対心があるのね。」と笑っていたが、あの「いじり」というのが私は好きではない。
ほかにも彼がほかの人と話しているから遠慮して声をかけずに先に帰ると、「どうして先に帰っちゃうの?」というLINEが来たりする。「ちゃんと言ってから帰ってよ。」というので、「主催者さんや近くにいる人にはきちんと挨拶をしたよ。」と言っても、「俺も話したかったのに。」「今日、他の男と話してばかりじゃん。」とすねる。
「いや、あんたこそ、ずっとほかの女性と話してたよね。」
なんかめんどくさいなとは思っていたけれど、年下の子がなついてくれる様子はかわいい。
真冬のワイン会は、暖炉に火が入り、ホットワインが出てきたりして、なんかウキウキする。ただ、ちょっと風邪気味だったこともあり、早めに帰ることにした。彼に声を帰ろうと思うけれど、彼は新しくワイン会に入ってきた女性と話し込んでいて、こちらを見もしない。
仕方ないから、LINEに「風邪気味だから先に帰るね。」と送ったが、一向に見もしない。
電車から降りると、LINEがいっぱい来ている。
見ると、ワイン会の常連女性たちから。
「2次会来るって聞いたけど、いまどこかな?」
「2次会の場所は〇○だよ。大丈夫?わかるかな?」
「2次会来れないなら連絡してね。」
などなど。
「え?今日は2次会誘われた時に断りましたよ?〇○さんに確認してみてください。」
と送りました。
なんか気持ち悪いなと思っていたら、とある女性から責めるようなLINEがきた。
「2次会に来ると言っておきながら来ないとか最低です。みんな待ってたのに。ぶっちする人だとは思わなかったってみんな言ってましたよ。」
「昨日は2時間行きませんと、一番初めに〇○さんに伝えました。先ほどほかの方にもそうLINEしましたよ。」
「嘘言わないでください。あなたがくるって私ねずみ男さんに聞きました!」
「いやいや、今日ねずみ男さんとは一言も話してません。彼今日新しく入ってきた若い女性とばかり話してましたよね?」
彼女ここで冷静になったようで、しばらくたった後、少しトーンダウンしたLINEがきた。
「ねずみ男から私さんが2次会に来るって聞いてたから、私みんなに私さんが参加するって言っちゃって。」
お前のせいか~~~い。
「わかりました。ねずみ男さんが私が2次会にくるってあなたに間違った情報を伝え、あなたは私に確認もせずその間違った情報をほかの方に伝えたんですね?」
「はい。」
「ならそのことも常連さん、ワイン会の主催者さん、2次会の幹事さんにも伝えますね。私も自分が2次会ぶっちされたことになっているこの状況が嫌なので、本当のこと全部話しますね。直接つながっていない方にもちゃんと伝えたいので、グループLINEの方で流します。」
そうはっきり伝えました。
ていうか、このくそ女なんなん?ていうか、ダイレクトにLINEしてくるって何なん。お前とはグループLINEでつながっているだけの間柄だろうが!!
怒りが湧いてきます。
そこに、ねずみ男からLINEが来ます。
ちょっと長くなったので、いったん切ります。
続きは翌日に。




