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最後の恋を見つけよう  作者: ほたるいか
1/9

1 わたしのこと


 大学にはいったら、トレンディドラマで見たような恋をするんだわ!と思っていた高校生の私を待っていたのは、はじけ散ったバブルという現実。

「もう少し待ってくれたらいいのにいいいい!」

そう、悔し涙を流したのは今となってはいい思い出。


 大学時代はとってもたのしかった!

 バブル後で世間的には暗い時代だっただろうけど、大学生はそんなことを気にせず、青春を謳歌。


 1年生の時は大学の寮に入入れられて、それなりに窮屈な生活をしていた。門限が早いからアルバイトがあまりできないのが痛かった。

 夜間点呼が突発的に行われる寮で、いないことがばれて処分を受ける子はそれなりに多かった。

 そんな中、私は真面目に門限を守って、ちゃんと勉強してた。今となれば、あの時、学校でとれるすべての免許をとった私は偉かったわ。超!就職氷河期に採用を勝ち取り、50歳の今は、年収850万円。まあまあがんばってきたほうだとは思う。


 それなりに外見に気を付けてはいたから、恋愛はたくさんできたけど、長続きはしなかった。嫌なところが目に付くと、すぐ別れてしまう。短気はよくないとわかっているのに、我慢ができない。


 まあ、こんな人です、私。


 結婚したのは、28歳の時。ちなみに離婚したのは33歳の時。

 7年付き合って、結婚生活は5年で破綻というななんともがっかりな結婚生活。3か月以上続かない私が、初めて一年以上付き合えた運命の人!

 だと思ったけれど、結局一緒に暮らすと駄目だってことだったのね。きっと遠距離マジックのおかげで付き合えていたのね、離れてたら相手の嫌なところ見えないもの。


 子供は二人。両方とも娘。

   

 離婚したての時はそれなりにお声はかかったけど、子供抱えて必死だったから恋をしたいなんて思わなかった。片っ端からお断りしたことを、今となってはもったいなかったなと思っているけれど。


 住まいは東京都某区。離婚時に4LDKの中古マンションを購入。子供二人とそれなりに楽しく暮らしていた。


 仕事の付き合いで飲みに行くのは、歓送迎会と忘年会のみ。みんなで誘い合って飲みに行くのは正直うらやましかったが、子供が小学校に上がったら少しは外に出られるだろうと我慢していた。子供も一緒でいいよっていってくれた同僚には、今でも感謝しかない。


 初めは一人で頑張っていたけれど、子供二人を見ながらフルタイムで仕事をするというのは想像以上にきつかった。もう限界だと思ったときに、母親が田舎から出てきて子育てを手伝ってくれるといってくれた時は、本当にありがたくて涙が出た。


 余裕が出て頃、私の大好きな友達が結婚することになった。2次会の幹事を頼まれて、新郎側の幹事と連絡を取るようになった。

 これが離婚後初めてデートをする男性との出会い。

 

 

 



 


 

 



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