7話
1月9日。
「カルナ、サラ、カブトムーシをとりにいくのじゃ!」
「「おおー!!」」
カブトムーシとは、カブトムシのようでカブトムシでない、カブトムシみたいな虫。
カブトムーシ捕獲作戦。
そして、カブトムーシを10匹捕獲。
「カブトムーシを10匹捕獲したのじゃ!」
「姫様、カブトムーシ飼うの?」
サラが聞く。
「飼わないのじゃ!今日逃がすのじゃ!」
「そこのもの、カブトムーシを逃がすならワシにくれないか?」
「ん、誰なのじゃ?」
「私はカブトムーシを美味しくいただくおじさんじゃよ」
「カブトムーシを食べるの!?かわいそうなのじゃ!絶対あげないのじゃ!」
「おいおい、カブトムーシを食べるのがかわいそうだって?あんたらも肉や魚を食べたりするんじゃないのか?」
「でも、捕まえたカブトムーシを食べられるのは嫌なのじゃ!逃がすのじゃ!!」
カブトムーシを逃がした。逃がしたカブトムーシは元気よく飛んでいった。
「ああー!!ワシの食料がー!!がっくし」
「かわりにご飯奢ってやるのじゃ!」
「ええ、エリル姫様、このよくわかんないおじさんと昼飯食べるの?」
「うん、そうなのじゃ!」
ということで、飲食店でカブトムーシを食べたがってたおじさんの飯を奢る。
「いやーカブトムーシより美味しかった!奢ってくれてありがとう!」
「普通の飯食う方がいいのじゃ!」
カブトムーシ食いたがってたおじさんは去った。
サラとカルナ連れて城に帰るエリル。
「ただいまなのじゃ!!」
「おおー!私のかわいい妹よ!おかえり!!ひゅー!!やはりかわいいね、エリル!」
「エジド兄さんもカッコいいぜ!」
「「イェーイ!」」
なんかハイタッチするエリルとエジド。
「エリルー!!」
エリルに抱きつくエパム。
「ただいまなのじゃ!エパム姉さん!」
「おかえり!カブトムーシは?」
「逃がしたのじゃ!」
「そうなの!楽しかった?」
「楽しかったのじゃ!」
「エリルが楽しかったら私も嬉しい!あ、サラさんとカルナさん、ごきげんよう!」
「「ごきげんようエパム様!」」
「ふふふ、別に様なんてつけなくていいのよ?いやー、みんなかわいい!!エリルなんてめちゃくちゃかわいい!!エジドもかわいい!!なんでみんなこんなにかわいいのかしらねー!!紅茶飲むわ!」
なんか紅茶を飲みだすエパム。
みんなにお茶を配るエパム。
お茶をちびちび飲む一同。
「あ、サラ、おかえり」
「ただいま、エルガ!」
「きー!!エリルエリル!私ずっとエルガ兄さんが好きだったのにー!!なんでなんで私じゃないの!なんでー!!」
「エゼカ姉さんは違う人を好きになればいいと思うのじゃ!」
「うーん、エルガ兄様より素敵な人がいる気がしない!!」
「いいや、いるね!」
「いないよー!」
うんうん。
お茶をちびちび飲むのだった。
読んでくださりありがとうございました。