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東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
第三部 サンディアナの攻防 七章 怪しいキャラバン
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みんなの職業



 マリーさんが元気になったので、安心したスズランさんが神殿の祈りの間に立った。

 や、やっとだ。やっと職につける。

 これでもっとバラエティに富んだ攻撃ができるようになる。なんと言っても、僕らには攻撃魔法を使える人が少ない。早めにカバーしないと。


「僕はまだ職をきわめてないので、勇者のままでいいです」


 うん。まあ、蘭さんはそれがいいね。

 勇者にしか使えない技もあるし、それがボス戦ですごく大事だったりするんだ。

 今の段階で勇者の職につけるのは、たぶん、世界中でも蘭さん、ただ一人だ。早くきわめてもらおう。


「シャケは?」

「あっ、おれ、商人きわめたで。フェニックス戦で職業ポイントたまったんや」

「職業ポイント?」

「戦闘勝利したときに貰える職業経験値やな。強い敵はポイントもデカイ」

「なるほど。単純に戦闘回数じゃないんだ」

「次はなんにしょうかなぁ」

「シャケは戦士むきだよ。最初のうちはむいてる職のほうがいいんじゃない?」

「せやなぁ。戦士はMPいらずで使える特技もおぼえるし、装備品が商人のときのまんま使いまわせるしなぁ」

「じゃあ、いいじゃん。戦士で決まりだよ」


 ほんとは誰かに魔法使いになってもらいたいんだけど、残念ながら三村くんの数値は、どう見ても魔術師むきじゃない。ムリして魔法覚えてもらっても、MPが少ないから実戦ですぐにMP切れしてしまう。


「あの、じゃあ、おれが魔法使いになぁましょうか?」


 僕の顔色を読んだのか、安藤くんが言いだした。


「えっ? いいの?」

「おれ、もうアサシンきわめちょうし、転職したいと思っちょうました」

「アサシンなんて、基本職にないよね?」

「さあ。おれは最初、ブラン王の騎士だったけど、身軽さを買われて特別訓練、受けたがね」


 僕と安藤くんの会話を小耳にはさんで、スズランが話しかけてきた。ラッキー。


「おそらく、本来は何かの上級職なんだと思います。アンドーさんは特別な訓練のおかげで、基本職をきわめずに上級職につけたのではないでしょうか」


 ふうん。そうか。途中で仲間になった強い味方キャラって、基本職とばしてることがあるよね。あんなもんか。


「ちょっと、アンドーくんのステータス見せてね」


 アンドーくんはレベル20だ。

 蘭さんがレベル21だから、まあまあいい感じで僕らのレベルも上がってきてるってことか。シャケは僕より一足早くレベル20。僕は19だ。


 ちなみに、アンドーくんの数値。

 HP220、MP68、力110(121)、体力90、知力75、素早さ88(106)、器用さ70(77)、幸運35。

 かっこ内の数値はどうやら、その職業についているときの職業ボーナスのようだ。つまり、力と器用さにプラス10%、素早さがプラス20%加算されている。


 基本の数値を見ると、力もけっこう強いし体力も高いけど、かと言って知力も低くない。幸運が低いだけで万能型と言える。


 マジック

 巻きで行こう〜(>_<)

 みんな、巻きで行こう〜(>_<)


 職業スキル

 忍び足

 隠れ身

 トドメ


 得意技

 モテメン

 農業

 剣術


 なんか、得意技の意味が、よくわかんない。農業って、野菜育てるの? モテメンって? たしかにモテたよ、アンドーくん。

 まともなのは剣術だけかな?

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