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東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
六章 就活って難しい
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フェニックス戦! 4



 さあ、三ターンめだ。

 蘭さんはやることないんで、とりあえず、上げに上げた攻撃力で、四連続攻撃を放つ。


 ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ!


 あれ? なんか、いつもと鞭の鳴りが違うぞ。そりゃそうか。攻撃力が格段に高いんだもんな。

 フェニックスもさすがに苦痛の表情を浮かべた。


 これは……行ける!


 クマりんの仲間呼び。

 四体が仲間を呼ぶと、あーら不思議でもなんでもないけど、クマは八匹だ。



 子グマちゃんが仲間を呼んだ。

 子グマちゃんが仲間を呼んだ。

 子グマちゃんが仲間を呼んだ。

 子グマちゃんが仲間を呼んだ。

 なんと!

 子グマちゃんたちが、みるみるくっつき……きょ、巨大化していく。

 テディーキングになったぁー!


 キターーーー!

 クマりんがテディーキングになったぞ。

 仲間モンスターなので、今はテディーキングの数値も見れる。

 スゴイ! ザコなのに強いはずだ。

 序盤の中ボスなみのステータスはある。

 レベルはクマりんのレベルをそのまま反映するらしい。


 テディーキング(クマりん)

 レベル10

 HP1000、MP100、力500、体力500、知力100、素早さ100、器用さ100、幸運50。


 マジック

 がおー!٩(๑`^´๑)۶

 みんな、がおー!٩(๑`^´๑)۶


 得意技

 ボディープレス

 暴れる

 子グマ呼び


 す、すごい。

 HPとかは、たぶん、基礎数値100×レベルぶん。そのほかもレベルに連動してるっぽいキリのいい数値だ。

 力500って、素手攻撃でも攻撃力500ってことだ。じっさいには今、蘭さんの“みんな、がんばろ〜”で、この数倍になってる。


“ボディープレス”は僕らにかました、あの攻撃だろう。

“暴れる”はそのあと見境なく暴れまわってたやつか。


 子グマ呼びって……?

 子グマちゃんを呼ぶのか?

 どこまで増殖を続ける気だ?

 クマりん、怖い……。


 それにしても、マジックの「がおー!」ってなんだろう?


 と、とにかく、味方にして、これほど頼もしい相手はない。

 いいのか? このモンスターキャラ。

 ゲームバランスくずさないか?

 心配になるほどの強さだ。

 そもそもモンスターが仲間になる設定がないみたいだから、仲間になったあとのことなんて考慮されてないのかもしれない。誰がって、この世界を創った神様?


 ぽよちゃんが馬車からとびだしてきた。もう一回ためて、アルテマハイテンションを持続させる。


 僕はやることないんで、鉄のブーメランをなげてみた。

 カキン!——といい音がして、フェニックスの胸元にあたる。クリティカルでこそなかったが、そこそこ威力があった。


 フェニックスはよろめいた。

 あの感じなら、僕と蘭さんの攻撃だけでも、HPの四分の一くらいはダメージを負わせたらしく見える。


 いいぞ。いいぞ。やれる!

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